【金銀】セミフルカビゴンエース
2022年11月06日 20:22






55 カビゴン@たべのこし
すてみタックル じしん でんじほう ねむる
55 バンギラス@きせきのみ
いわなだれ ばくれつパンチ いやなおと ねむる
50 スターミー@まひなおしのみ
ハイドロポンプ サイコキネシス でんじは じこさいせい
50 ヘラクロス@ピントレンズ
メガホーン じしん ねむる ねごと
50 ムウマ@おうごんのみ
でんじほう くろいまなざし ほろびのうた みちづれ
50 エアームド@はっかのみ
ドリルくちばし どくどく ふきとばし ねむる
サイクル戦の中で勝ちを狙う方法はいくつか考えられるが、最も基本的なものは、交代際の攻撃で削っていって先に崩すというものである。金銀における代表的なものは、火力で押すサンダーや、攻撃範囲で崩すバンギラスが挙げられる。
参考: http://1192at.blog70.fc2.com/blog-entry-454.html
一方で、55カビゴンというポケモンは、より受け切って勝つタイプのポケモンである。カビゴンに繰り出されるポケモンの中にはムウマやハガネール、エアームドといった、捨て身で削り切ることが難しいポケモンがおり、特に捨て身ワンウエポンのカビゴンは裏も含めて崩すことが求められる。
このようなイメージを逆手に取って、攻撃範囲で崩すカビゴンを使うことを考えた。カビゴンもかなり攻撃範囲の広いポケモンであり、フルアタバンギラスと近い運用もできるのではないかと考えた。
という方針で考察していたところ、以下の構築を発見した。方向性は悪くなかったと安心し、受けながらカビゴンの範囲で崩す、という方針で考えた結果、同じ面子となった。
http://majinjima.ma-jide.com/party/2020/kb.htm#2020

55 カビゴン@たべのこし
すてみタックル じしん でんじほう ねむる
今回の主役となるポケモン。特殊技に対しては安定して繰り出せるので、そこから一貫性の高い捨て身と、補完の取れている地震でダメージレースを優位に進めていく。
採用率が高いハガネールやムウマを意識して地震は確定。もう一つのサブウエポンは炎技やシャドボでもよかったが、ミルタンク、エアームド、パルシェンを同時に見れる技として電磁砲を採用した。痛み分けを持ったムウマは地震だけで削り切るのが難しいが、その場合は電磁砲を入れると機能停止に追い込める。残りの技はさらに攻撃範囲を広げたり自爆を入れてもよかったが、ぬるい特殊相手に粘れるように眠るを持たせた。

55 バンギラス@きせきのみ
いわなだれ ばくれつパンチ いやなおと ねむる
こちらのカビゴンが相手の55カビゴンに相当振りなので、その場合はバンギラス選出とする。また、カビゴンから寝言を切っている関係で相手の55サンダーも楽ではないので、選出をためらわせられるかもしれないという効果もある。
技構成は、最低限のバンギラスとしての攻撃範囲を実現できる岩雪崩+爆裂パンチに、相手の鈍いカビゴンを押せるように嫌な音型とした。
なお、参考元では冷凍ビームを持たせていたが、エアームドやスターミー、ヘラクロスがいるのでそこまでガラガラには薄くないと判断し、爆裂パンチを優先した。そもそもエアームドがいる時点でカビゴン+ブラッキー+ガラガラの並びにはかなり厚いと思われる。

50 スターミー@まひなおしのみ
ハイドロポンプ サイコキネシス でんじは じこさいせい
相手の格闘タイプが重いことと、地面タイプに繰り出せるポケモンとして採用。採用理由からサイキネを持たせ、また50ガラガラやバンギラスを意識してメインウエポンはハイドロとしている。

50 ヘラクロス@ピントレンズ
メガホーン じしん ねむる ねごと
相手のバンギラスに繰り出せる他、フシギバナやナッシーにも強いポケモン。近い役割のスイクンと比べると、相手のカビゴンの起点になりにくいという点で異なっている。カビゴンが寝言を持っていない関係で状態異常に弱めなので、裏に寝言持ちを置いておく利点は大きい。
格闘や地面に耐性を持っていることからクッションとしても扱いやすい。
持ち物は、スイクンとの粘り合いになったときや鈍いカビゴンを押す際に活きるピントレンズ。

50 ムウマ@おうごんのみ
でんじほう くろいまなざし ほろびのうた みちづれ
相手の50カビゴンを流せるポケモンが必須であるため、格闘タイプの対策にもなるムウマを採用。太鼓持ちやそもそも地震を連発されると苦しいので、道連れを持った型としている。

50 エアームド@はっかのみ
ドリルくちばし どくどく ふきとばし ねむる
50カビゴンを流すポケモンその2。サブウエポンが地震のカビゴンはエアームドで分かりやすく止まる。サンダーなど明確に起点となってしまうポケモンもいるが、交代際毒々で最低限の負荷はかけられる。
課題として感じたのは、まず相手の55サンダーが重い。寝言カビゴンであればある程度サンダーに戦えるが、素眠りであるため雷に後出ししていると後手後手になってしまう。ダブルエースにバンギラスを据えているが、50の面子が全てサンダーに弱いので、もう少し面子を考えてもよかったかもしれない。また、55ミルタンクに対しては電磁砲で負荷をかけられてはいるが、1匹残しに対してはムウマを選出していないと押し切られるので、選出や立ち回りに気を付けないといけない。崩しを重視した影響で硬さが失われているということなので、当然と言えば当然である。
とはいえ捨て身タックルの火力と一貫性は凄まじく、バンギラスやムウマ、ハガネールに対しても地震が通りやすいので、想定していた動きはできた。なんでもできるカビゴンの柔軟性を改めて認識できた。
この手の変化球は直球があってこそ活きる。寝言が55カビゴンの中でも最も基本的なものであるという認識があってこそ裏をかく意義があるので、たまにこういった裏択を使うというのも悪くない試みだと思っている(逆に言うと、裏択ばかり使うというのはあまりやりたくないと思っている)。加えて、スタンダードな鈍いカビゴンエースをそれなりに使ったことがあり、その際に攻めあぐねた経験から今回の着想を得ることができた。いろいろなジャンルを試してその経験を活かせるというのは大事なことなので、結果を出せたということも相まって、よいオフ会にできたと思う。