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【3世代シングル】カビスイスタン

2022年09月24日 18:48

143.png245.png214.png135.png130.png376.png

カビゴン@カゴのみ
262-131-110-88-154-45 めんえき
のしかかり かえんほうしゃ カウンター ねむる

スイクン@たべのこし
204-x-168-110-135-123
なみのり めいそう みがわり まもる

ヘラクロス@こだわりハチマキ
156-177-95-x-115-150 こんじょう
メガホーン かわらわり いわなだれ じしん

サンダース@クラボのみ
141-x-82-160-115-200
10まんボルト めざめるパワー(氷) でんじは ほえる

ギャラドス@ラムのみ
188-179-106-x-120-123
めざめるパワー(飛行) じしん りゅうのまい ねむる

メタグロス@せんせいのツメ
182-179-151-x-131-99
コメットパンチ じしん いわなだれ だいばくはつ


【概要】
レンタルパーティを用意するにあたって、スイクンライコウ解禁環境を意識した構築ということで、カビゴン+スイクンの並びでスタンダードな構築を目指した。カビゴン+スイクンの並びは古くから使われていた並びであり、最強ポケモンのカビゴンの弱点である岩や鋼をスイクンで受け、スイクンの苦手な電気をカビゴンでカバーする並びである。そして、そのカビゴンとスイクンの両方に強く、同時に解禁されたライコウにも強いヘラクロスも採用。この3体の並びは使用者が多くなると予想し、同系も意識しながら構築を組んでいくことにする。
4体目にはサポートやクッション、そしてストッパーに使えるサンダースを採用。スイクンライコウを同時に相手でき、依然として強力なサンダーにも滅法強く、そしてヘラクロスの増加に伴って数を増やすことが予想されるゲンガーに対しても役割を持つことができる。ヘラクロス+サンダースの並びも古くから有名なものであるが、現代ではヘラクロス対策のゲンガーやサンダーに対して強いサンダース、という構造であると言える。
5体目に採用したギャラドスは、相手のヘラクロスに強いポケモンとして採用している。ヘラクロスに対して強いと言えるポケモンはあまり多くなく、ゴーストタイプか飛行タイプになりがちであるが、今回は威嚇もあって数値が高めなギャラドスを採用することとした。ヘラクロスを含めた同系に対して強めに出られるキャラであり、カビゴン、スイクン、ヘラクロスの3体全てに有利を付けられる珍しいポケモンである。電気タイプは苦手な相手であるが、ライコウに対しては龍舞地震で返り討ちにできるので、起点を作れれば自身が抜き筋にもなれる。
最後に採用したメタグロスはまんべんなく広い範囲を見られる穴埋めである。当初はゲンガーを採用する方針で考えていたが、パワーの差を考慮してメタグロスの方を優先した。もし7体目を採用できるのであればゲンガー。


【個別解説】
143.png
カビゴン@カゴのみ
262-131-110-88-154-45 めんえき
のしかかり かえんほうしゃ カウンター ねむる

・187-111メタグロスを火炎放射で86.62%で3発
・A194ヘラクロスの鉢巻瓦割りを36/39で耐える
・C162サンダースの10万ボルトを急所込み77.15%で4発耐える
・C194サンダーの磁石10万ボルトを急所込み82.36%で3発耐える

言わずと知れた最強ポケモン。この構築では軽くサイクルを回す必要があるため、眠るを持たせた型で採用した。
スイクンを選出できない場合に物理受けが不安なので、カビゴン自身がある程度物理ポケモンと戦えるようカウンターを持たせた。相手のカビゴンが鈍いを持っていなければ、打ち合いで使える技でもある。
サブウエポンは炎技とし、鋼とゲンガーを同時に殴れるようにした。サンダースを選出できない場合は対ゲンガーをカビゴンに任せることになるので、地震などのゲンガーに無抵抗な型にはしたくない。対メタグロスはスイクンやギャラドスがいるのでそこまで優先度が高くないが、サンダースの身代わりバトンと組んでいる場合は一貫する炎技の需要が高い。また、エアームドやフォレトスなど地味に穴になりやすいポケモンへの打点にもなる。ヘラクロスやギャラドスと攻撃範囲をずらしておくことで、受けを突破することを狙える。
配分はカウンターを持つ関係でBに厚く振り、ついでにDも伸ばしてほぼ全ての努力値を耐久に割いた。火力を出す役割は裏のポケモンが担ってくれるので、カビゴン自身はクッションに徹するのがよい。
持ち物は、スイクンに残飯を取られたのでカゴ。仮に残飯が余っていたとしても、瞬間的に復帰できるねむカゴの方がよいだろう。

245.png
スイクン@たべのこし
204-x-168-110-135-123
なみのり めいそう みがわり まもる

・身代わりが地球投げ、ナイトヘッド耐え
・準速70族抜き

スイクンも型が多様なポケモンであるが、今回は相手のカビゴンに隙を見せないことを強く意識した。このゲームでは対カビゴンはどれだけ意識しても難しく、カビゴンに後出しできるポケモンというのは中々存在しない。この構築でもカビゴンに後出しできるポケモンはいないので、最低限対面からある程度動けるポケモンを増やしておくのが望ましい。
今回採用した守る+身代わり型はそれなりにカビゴンに強い型である。カビゴンのA次第では身代わりがのしかかりを耐えるので、鈍いのないカビゴンを起点にできる。鈍いがあった場合でものしかかりしか打点がない場合はPPを枯らすことも狙える。
一般的には臆病HSで使われる型であるが、今回は図太いHBベースで採用した。臆病HSの場合は無振りカビゴンののしかかりを身代わりが耐える程度の耐久となるが、それを意識してカビゴン側もAを150前後まで伸ばすという配分が徐々に数を増やしてきている。この配分はそのラインを逆に耐えることで、より多くのカビゴンを起点にすることができる(例えばA152以下であれば、36/39で身代わりが残る)。カビゴンの鈍いも年々採用率が下がってきていると感じていたため、この型であれば基本的にはカビゴンに隙を見せないと判断した。
Sは最低限メタグロスに強くなるよう、意地っ張りメタグロス抜き。対ラグラージを考えると、123で止めた方がよいのか124まで上げた方がよいのか何とも言えない。

214.png
ヘラクロス@こだわりハチマキ
156-177-95-x-115-150 こんじょう
メガホーン かわらわり いわなだれ じしん

・AS全振り

今回最も注目されたポケモン。特筆することのない鉢巻型である。
4つ目の技は自由度があるが、今回はメタグロスを含む並びに対する詰めに使える地震とした。
配分は最速とした。ミラーを意識した他、バシャーモやフシギバナ、ギャラドスなどの上を取れ、少しでも多くのスイクンの上を取れるようにした。

135.png
サンダース@クラボのみ
141-x-82-160-115-200
10まんボルト めざめるパワー(氷) でんじは ほえる

・最速
・S+1の準速81族抜き
・S+1の最速70族(S個体値30)抜き
・171-100ボーマンダをめざ氷で一発
・166-111サンダーを10万で76.6%で2発

ゲンガー、サンダー、ライコウなど穴埋めの難しい相手に対して繰り出せるポケモン。
最速で採用することで、めざ岩ニョロボンや意地っ張りギャラドスに対するストッパーになれ、プテラに対しても同速勝負を仕掛けられる。
サンダース自身が起点にされやすいポケモンであるため、電磁波と吠えるを持たせて極力起点回避できるようにした。高いSから電磁波ができるので最低限の仕事はしやすく、裏のスイクンやヘラクロスのサポートにもなる。ライコウやラティが対面から瞑想を積んでくることも考えられるので、それを流せる吠えるも重要度が高い。加えて、テッカニンやサンダースを使ったバトンタッチ構築に対しても対策のカードになれる。
配分は相手のサンダーを意識してCに多めに割いたが、全て耐久に回してもよかったかもしれない。ただ火力を落としすぎると、めざ氷があってもラティに対して全く負荷がかからない。

130.png
ギャラドス@ラムのみ
188-179-106-x-120-123
めざめるパワー(飛行) じしん りゅうのまい ねむる

・187-151メタグロスを地震で95%で2発
・A205メタグロスの鉢巻コメットを96.4%で2耐え
・A205メタグロスの鉢巻雪崩を31/39で耐える
・準速70族抜き

ヘラクロスに繰り出せつつ、スタンに採用されがちなポケモンに対して有利を付けやすいポケモン。メタグロスにも繰り出せるので、カビゴンとの並びも作りやすい。
最近ではサブウエポンとしての電気技はあまり見かけず、メタグロスやゲンガーなどが電気技を切っていることが多いので、ギャラドスを動かしやすい環境であると言える。
技構成はライコウやゲンガーへの切り返しにもなり、自身が抜き筋となれる龍舞と、カビゴンやスイクンを起点にするにあたって耐久を底上げできる眠る。電磁波も候補であったが、採用理由からこの2つの技を優先した。
持ち物は眠るとの組み合わせで必要なラム。カビゴンとギャラドスがともに眠るを持っているが、ギャラドスの方が麻痺や火傷などを食らう機会が多そうなので、ラムをこちらに回した。カビゴンはサブウエポンが炎技なので、ゲンガーに鬼火を食らっても大して痛くないというのもある。

376.png
メタグロス@せんせいのツメ
182-179-151-x-131-99
コメットパンチ じしん いわなだれ だいばくはつ

・C194サンダーの10万を92.3%で2耐え
・187-151メタグロスを地震で95%で2発

ここまでの5体で概ね構築は形になっていたが、残る要請は以下の2点であった。
・サンダー+ライコウorサンダースといった電気2枚構築に出せる
・起点構築に隙を見せない
これらを満たすポケモンとしてDに厚いメタグロスを採用した。ついでに岩の一貫も切ることができる。
メタグロスはサンダーに不利を取りがちなポケモンであるが、特殊耐久に厚く振ればサンダーの10万を2耐えできるので、タイマンで勝つことができる。スイクンやギャラドスが電気を苦手とするので、電気と打ち合えるポケモンは増やしておきたい。
また、対起点構築でも、爆発によって起点になりにくいので、隙を見せにくい。メタグロスで起点回避できない数少ないポケモンがニョロボンであるが、サンダースがストッパーとなるので、問題なし。
持ち物が何も余っていなかったので、爪を持たせた。より起点回避の性能が高くなる他、サンダーやライコウなどとの打ち合いでも有効に働く。



【選出・立ち回り】
選出はカビゴン+スイクンを基本とする。よほど苦しい場合はスイクンを出さないこともあるが、カビゴンは基本的に選出できるはず。ミラーではギャラドスが刺さっていることが多い。
勝ち筋としてはスイクン、ヘラクロス、ギャラドスが強力なので、それ以外のポケモンはクッションとして使う。ヘラクロスを軸とする場合はヘラクロスを何度場に出せるかが勝負。


【感想】
第9回くどオフでレンタルし、見事優勝。
・カビゴンがサブウエポンの選択やねむカゴなど構築に合った型であった。のしかかりの麻痺も裏のポケモンのサポートとして相性がいい。
・スイクンの型選択も、相手のカビゴンに強いことから、幅広い相手に有利が取れて使いやすかった。特にBに厚く振ったことから、多くのカビゴンを起点にでき、決勝戦などでもそれが活きた。スイクンに限らず、全体的に型や配分が使いやすかった。
・ギャラドスを採用したことでミラーマッチを有利に進めることができた。
・最後に採用したメタグロスについても、カビゴンとの並びは当然強力であり、幅広い相手と打ち合える上に爆発という分かりやすい崩しルートもあるため、立ち回りを組み立てやすい。パワー不足や数値負けしやすいゲンガーよりも扱いやすかった。
・単体性能の高いポケモンばかりであることに加えて、並びの作りやすさも意識しながら構築を組むことができた。
・総合して、カビゴン+スイクンというコンセプトをしっかり実現しつつも、スイクンライコウ解禁に伴った環境変化を意識できており、ミラー対策含めてきれいなスタン構築を組むことができた。

例えばビーンさんが使っていたような構築も、現環境におけるスタンとしてかなり自分好みの形なのだが、そこからもう一歩踏み込んで調整できたことに満足している。

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ゲー研(TGA)所属。最近はトリプル、GBAシングルを中心にプレイしてます。色んなルールをやってる総合勢です。

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