ホーム

【3世代】カビゴンとゲンガーの強弱関係

2021年03月03日 16:08

カビゴン対ゲンガーは第3世代で発生する対面の中でも最も強弱関係が分かりにくいものである。
お互いの型によって有利不利が大きく異なるため、片方の型が分かってもなお強弱は分からないままなことが多い。
ここではそれぞれの型を大雑把に分類し、各ケースでどちらが有利になるのかを整理する。
カビゴンもゲンガーも多彩な役割を持てるポケモンであるため、一方的に倒せるのか一対一交換で捌かれてしまうのかは大きな違いがある。


143.png共通している傾向094.png
・ゲンガー側は一対一交換を取りやすい
ゲンガーが上を取っており、基本的には道連れか大爆発のどちらかは所持しているため、ゲンガー側が一方的に倒されることは少ない。道連れ択を外し続けるか、大爆発の火力が足りない場合にカビゴン側が一方的に勝つ。
とはいうものの、逆にゲンガー側が一方的に勝つことは、それはそれでかなり難しい。多くの場合は双方の型が割れている上でなお一対一交換になる。この割り切れなさが、カビゴン対ゲンガーという対面の不透明さに拍車をかけていると言える。

・カビゴンがシャドーボールを持っている場合大幅に有利になる
カビゴンが持っている攻撃技のうち、ノーマル技と地面技はゲンガーに無効。ゲンガーに通る打点として考えられるのは、鋼に一貫する炎技、ゲンガーへの麻痺撒きを意識した雷、岩を強く意識した波乗り、そしてゲンガーを強く意識したシャドーボール。ノーマル技+シャドーボールという攻撃範囲はかなり狭いのだが、その分ゲンガーに対しては大きな武器となる。基本的にはシャドーボールを持っていればカビゴン側は一対一交換以上に持ち込める。
ちなみに、ある程度Aを上げているカビゴンのシャドーボールで、耐久に振らないゲンガーは一発で倒されてしまう。配分が割れていない段階では、外すことやラム持ちの可能性を考えると、耐久無振りのゲンガーが鬼火から入ることは危険な行為であると言える、


143.pngカビゴンの型分類143.png
以下の分類の他、シャドーボールを持っているか否かという軸もある。

・セミフル
特に自爆持ちは、眠ると両立しないならこうなりがち。
3ウエポン+自爆のほか、カウンター+自爆or地割れなども。

・鈍い眠る

・鈍いなし眠る
カウンター+眠る、自爆+眠る、炎技+地割れ、など。

・眠るなし鈍い
カウンター+鈍いなど。

・雷

・欠伸守る
眠るを持たないので、交換読みで欠伸を打つならともかく、対面では突っ張らない方がよい。そのためここでは考慮しないこととする。



094.pngゲンガーの型分類094.png
・鬼火道連れ

・鬼火爆発

・鬼火眠る

・身代わり気合パンチ
ASまたはCSにする場合と耐久調整する場合がある。

・黒い眼差し滅び


143.pngカビゴン側が有利な対面143.png
単純なダメージレースではカビゴンが有利である他、ゲンガー側の速度不足に付け込むことができる場合もカビゴンが有利となる。

・シャドーボールカビゴン対鬼火眠るゲンガー
・シャドーボールカビゴン対身代わり気合パンチゲンガー

いずれもシャドーボールを持たないカビゴンをハメる型であるため、強い打点を持たれると一方的に倒されてしまう。道連れや大爆発を持たないため、一対一交換に持ち込むこともできない。これらの型を使う場合には、鉢巻メタグロスなどのシャドーボールカビゴンに強いポケモンを用意しておきたい。


・鈍い眠るカビゴン対鬼火道連れゲンガー
・雷(+眠る)カビゴン対鬼火道連れゲンガー

鬼火道連れ型はカビゴンを削る速度が遅いため、カビゴン側に足掻く手段があるとマギレを求めやすい。雷持ちはゲンガーを削る過程を麻痺を入れられれば、上から道連れという択を消すことができる。ただし、逆に麻痺を入れるまでにゲンガーをあと一発のところまで削ってしまうと、道連れ択に持ち込まれてしまう。
鈍い眠る持ちは、ゲンガーをあと一発で倒せるところまで削ったあとで、鈍いで道連れを透かしながらPP切れを狙うか、道連れ以外の行動を読んでとどめを刺す。サブウエポンがシャドーボールのときも、炎技や波乗りのときも変わらない。ここで、眠るがないと鬼火で削られて結局道連れ待ちされてしまい、鈍いがないと素眠りまで追い込まれた場合に後続の起点になるので、鈍いと眠るを両立しているというのはカビゴン側が一方的に勝つことを狙う際に重要なポイントである。


・鈍い眠るカビゴン対鬼火爆発ゲンガー

早めに爆発を切られると相討ちになりやすいが、どこかで鈍いを積まれると爆発で全然削れなくなるため、ゲンガー側は仕留め損なうことが多い。


094.pngゲンガー側が有利な対面094.png
「シャドーボールを持っていなければ」という条件で育成されたゲンガーが主にここに分類される。

・シャドーボールを持たないカビゴン対鬼火眠るゲンガー
・シャドーボールを持たないカビゴン対身代わり気合パンチゲンガー

上記で挙げた例の逆。ゲンガー側からすればお客様。
ただし、耐久に振らないと身代わりが火炎放射で割れてしまうことには注意。カビゴンをハメたいなら耐久振り残飯持ちにしたい。火力を上げた気合パンチ持ちはどちらかというとハピナス絡みの並びをメタったポケモンであると言えるだろう。
古典的なところで言うと、鬼火+威張るなんかもここに入る。
なお、眠るで受け続ける場合、サイキネのDダウンを狙うなどの崩し筋を意識しておかないと逆にこちらのPPを枯らされてしまうことに注意。
https://poe-cbf.hatenablog.com/entry/20170328/p1


・シャドーボールを持たないカビゴン対黒い眼差し滅びゲンガー

やや苦しいが、カビゴン側の削りが遅い場合には道連れではなく黒い眼差し+滅びの歌が間に合う可能性がある。一方的に勝てなかった場合でも一対一交換には持ち込める。シャドーボールを耐える耐久を確保した上で(重要)黒い眼差しから入るのは、カビゴンに対して高い精度で一対一交換以上に持ち込める貴重な型であると言える。
第二世代のムウマや第六世代以降のメガゲンガーを使っていればよくあるケースだが、下から縛られているケースでは滅び道連れ択が発生することは認識しておきたい。


143.png五分五分な対面094.png
いろいろ書いてはきたが、結局のところ大部分はここ。最終的に道連れか爆発で決着が付く場合、カビゴン側のシャドボの有無は問題にならないことが多い。

・セミフルカビゴン対鬼火道連れゲンガー
・セミフルカビゴン対鬼火爆発ゲンガー
・眠るなし鈍いカビゴン対鬼火道連れゲンガー
・眠るなし鈍いカビゴン対鬼火爆発ゲンガー

回復手段を持たないカビゴンは鬼火で削られるのを待つのみである。とはいえ単純なダメージレースではゲンガー側が負けがちなので、鬼火から入って数ターンやり取りしたあとで最終的に道連れか爆発で相討ち、というのがよくあるケース。
道連れは択が生じてしまうが、決まれば確実に相討ちを取れる。爆発持ちの場合は能動的に動けるのだが、双方の配分や鈍い次第で全然ダメージが入らないことと、交代で透かされてしまうことには注意。爆発で倒し損ねても後続で倒し切れる圏内まで削ることができれば問題なし。


・鈍いなし眠るカビゴン対鬼火道連れゲンガー
・鈍いなし眠るカビゴン対鬼火爆発ゲンガー

眠るカビゴンは基本的にゲンガー側を受け切れるので、道連れや爆発を絡めないとゲンガー側が倒すのは難しいが、逆に鈍いのないカビゴンが素眠りに追い込まれると後続の起点になりかねない。爆発を受ける場合も鈍いを積めていないと大きく削られてしまう。



最後に重要な点として、見せ合い時点では相手の型が分からないということがある。そのため構築や選出段階では、(苦しいときの型読みで割り切る場合を除いて)相手がどんな型であっても同じ選出、立ち回りで対応できなければならない。例えば「シャドボカビゴンはメタグロスで相手して、カウンターカビゴンはゲンガーで対策する」というのを選出時点で使い分けることができない。決め打ちでどちらかだけを選出するのではなく、両者を選出して相手の型が割れた時点で役割を決定する、というのが望ましい立ち回りではないだろうか。(余談だが、このようにして役割を外れた場合でも爆発や道連れで適当な相手に役割を持てるのが、メタグロスやゲンガーというポケモンの強みである。)
上記例は対カビゴン目線だが、対ゲンガー目線で言うと、耐性を散らして電気氷エスパー炎の技範囲を複数体でカバーするのが一つの方針として挙げられる。
このように、最終的には一対一の対面から複数対複数のサイクルまで見据えた方針を固めるようにしたいが、その過程では一対一の強弱関係を把握しておくことが必要なので、対面の強弱関係を整理しておくことは重要である。



例えばドラパルトとトゲキッスのどちらがダイマックスしても構わない並び、立ち回りを見つけることは簡単ではない。レベル配分、伝説枠、メガシンカは見せ合い時点で分かるが、見せ合い時点で軸が分からないという難しさという意味で、第3世代は第8世代に近いものがあるかもしれない。

構築 コメント: 0 トラックバック: 0

< 前の記事 ホーム 次の記事 >

コメントを書く









管理者にだけ公開させる

ホーム

プロフィール

1192

Author:1192
ゲー研(TGA)所属。最近はトリプル、GBAシングルを中心にプレイしてます。色んなルールをやってる総合勢です。

コメント等残していただけると喜びます
twitter:at1192

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR