【ポケモン解説】対戦歴史上実績NO1!ソードシールド前に学ぶ、ストーリーで分かるサンダーの生態と対戦歴史 「ゆっくり解説」
2019年11月09日 21:11

この人たちは私のことを何だと思ってるのか(と言いつつ悪乗りするやつ)
サンダーは全ポケモンの中でも3本の指に入るくらい好きなポケモンである。
見た目も性能も、非常に好みである。
そんなサンダーが駆け抜けてきた20数年間を振り返っていきたい。
■初代
弱い。いきなりだが、弱い。少なくとも伝説3鳥の中では最も弱い。採用する理由がない。
吹雪で凍る前に倒されるのが利点と言えば利点だが、その程度。
他の電気タイプと異なり地面で弱点を突かれないが、こちらからの打点も大したものがなく、サイドンなどには結局吹雪を撃たれる始末。
ちなみに、雷は威力120命中70で追加効果は10%。弱い。
レベル53の10万で50ケンタロスを2発。微妙。
■第2世代
初代とは打って変わって、最上位ポケモンの仲間入りを果たした。
圧倒的最強ポケモンであるカビゴンに次いで強いポケモンであるという意見もよく見られる。
55で採用した場合、雷の火力が非常に強力で、50カビゴン程度なら押し切れる火力を誇る。技構成も威張る身代わりや眠る寝言、吹き飛ばし(+撒き菱)がよく知られており、火力耐久素早さの全てが高いサンダーの強みを押し付けやすい。目覚めるパワーという技が登場したことで、苦手な地面タイプへの打点を得たのも大きい。
50で採用しても、電磁波やリフレクター、吹き飛ばしなど優秀な補助技を使用でき、低レベルながら十分な火力を持っているということで、こちらも非常に強力である。
■第3世代
努力値システムが変更され、全ての箇所に全振りすることができなくなった。が、これはサンダーの相手にとっても同じであり、元々の種族値が高いサンダーにとってはむしろ追い風な仕様変更であると言えるかもしれない。
新たに登場した最上位ポケモンであるメタグロスにかなり強いため、依然として対戦環境において重要な役割を果たしている。第3世代末期には金属音が解禁されたが、ゲームの性質上、ポケモン史上トップクラスの厳選難易度であったため、これが対戦環境に影響を与えるようになったのはおよそ10年後である。金属音に限らず、固定シンボル厳選でシンクロが効かなかったためめざパの厳選が厳しく、強さの割に採用率はそこまで伸びはしなかった。
また、この世代から登場したダブルバトルにおいても非常に強力で、2005年全国大会出場者のほとんどがサンダーを採用していた。ダブルバトルでも同じくトップメタであったメタグロスに一方的に強いということで、シングルバトル同様人気であった。
■第4世代
ドラゴン技の強化やバンギラスの解禁など、サンダーにとって逆風となる要素は多い。適当に採用するとガブリアスやラティオス、バンギラスの起点となってしまうため、安易に使えないポケモンとなってしまったが、それでもヒードラン以外の鋼全般に強いため、構築によってはまだまだ活躍できる立ち位置ではあった。羽休めを取得したことで粘り強くなったのが大きい。プラチナ以降では熱風を取得し、鋼をより迅速に削れるようになった。2009~2010年あたりにかけて乱数調整が確立し、理想値めざパ持ちも徐々に普通に使えるようになっていった。
ダブルバトルでも依然として強力で、熱風の取得もあり、2005年ほどではないが強いポケモンである。採用率の高いメタグロスやギャラドスに強いのがポイント。2010年の公式大会では、伝説ポケモンの火力についていけずほとんど姿を見ることはなくなってしまったが、とある地区大会ではグラードン+サンダーの所謂放電地震が入賞している。ちなみに、今に比べて1ターン短いので、追い風はそれほど強力ではない。
■第5世代
同じタイプのボルトロスが登場。最上位クラスの競合相手が登場したことで、肩身の狭い思いをすることに。その他の要素としても、各種ジュエルの登場や天候パ、受けループなど、逆風な要素が多い。
それでもボルトロスに比べて高い耐久を武器に、眼鏡を持って殴る型も生き残ってはいた。ボルトチェンジという技の登場もあり、一貫しやすいボルトチェンジやめざパ飛行の火力を眼鏡で底上げすることで活路を見出していた。また、黎明期に猛威を振るったナットレイ+ブルンゲルの組み合わせに強いため、最初期の環境ではそれなりに見かけるポケモンでもあった。
ダブルではさすがにボルトロスに立場を奪われたが、トリプルやローテでは安定した追い風要員として活躍した。
■第6世代
火力耐久ともに高いメガシンカポケモンが解禁されたことで、ボルトロスは倒す前に倒されてしまいがちで、麻痺の弱体化もあり5世代に比べるとややボルトロスは弱体化した。対するサンダーは一撃で倒されにくく、ガルーラやリザードンなどの高火力ポケモンとの撃ち合いはさすがに厳しいが、もう少し火力の低いポケモンであれば放電や電磁波、毒々などの起点にできるため第5世代よりは高い使用率を見せた。特にサイクルを回す構築では重宝され、ラティオスやハッサム、あるいはバシャーモ+サンダー+ナットレイという並びは一時期かなりの流行を見せた。マリルリやメガハッサムといった厄介な積みポケモンを止める役割を持ち、ギルガルドやファイアローなどの新ポケモンにも強めであった。眼鏡を持って殴る型はライコウやボルトロスに譲り、耐久の高さと羽休めを活かして受け出しするという使い方がより顕著になった。また、環境末期には特性静電気が解禁され当然強力ではあったが、状況によってはプレッシャーによるPP枯らしも活きるので、右も左も静電気というほどではなかった。
シングル以外のルールでは、電磁波の弱体化によって追い風要員として第5世代に比べてより重宝されるようになったが、代わりに優秀な追い風要員としてファイアローが登場。ローテではそのファイアローやエルフーンなどに活躍の場を譲ることとなったが、ダブルやトリプルでは依然として安定感のある追い風要員として活躍した。2014年ルールでは高速移動サンダーが日本一。2015年ルールではCHALK系に入りやすいボルトロスが優勢ではあったが、サーナイト系などにはサンダーが多く見られた。
■第7世代
不思議なことに、第6世代からそこまで立ち位置は変わっていない。同じ電気タイプのポケモンとしてカプ・コケコが登場したが、種族値がまるっきり異なるため競合相手という感じでもない。火力の高いZ技が実装されたが、耐久の高いサンダーは一撃で倒されにくく、そこまでの逆風ではなかった。役割は第6世代同様、物理耐久に寄せてゴツゴツメットを持つ型や、特殊耐久に寄せて放電毒々残飯などで粘る型が基本。シングルレートでは第6世代産も使えるので、特性静電気も引き続き強力。相変わらずバシャーモ+サンダーの並びは人気で、他には一時期一世を風靡したカバマンダガルドコケコカミツルギ水のような並びに強めなので、それなりに活き活きとしていたポケモンである。
ダブルでも相変わらず安定した立ち位置を見せ、特に2018年の公式ルールではメタグロス+サンダー+ランドロス+バンギラス+カプ・テテフorレヒレというアーキタイプが環境を構成する1ジャンルとして君臨。デンキZによって自身もある程度の打点を確保できることや、混乱実によってさらに耐久を底上げできるという意味で、サンダーには有利な環境であったと言えよう。
初代のところが書きたかっただけという説はある。
つづきません。