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【金銀】バンギタンク+ねむねご

2019年11月04日 19:37

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55 バンギラス@きせきのみ
いわなだれ ばくれつパンチ のろい ねむる

55 ミルタンク@ピンクのリボン
おんがえし じしん のろい ミルクのみ

50 カビゴン@ひかりのこな
のしかかり ばくれつパンチ ねむる ねごと

50 サンダー@ピントレンズ
かみなり ドリルくちばし ねむる ねごと

50 ヘラクロス@はっかのみ
メガホーン じしん のろい ねむる

50 ハガネール@たべのこし
じしん どくどく ほえる だいばくはつ


【概要】
レベル配分があるルールでは、「こちらの55ポケモンがレベル差を活かして相手の50ポケモンを圧倒する」ことが重要になる。それは相手目線でも同じため、逆に「こちらの50ポケモンである程度相手の55ポケモンに抗えるようにしておく」ことも同様に重要。また、レベル50ポケモンはある程度メンツが固定化されつつあるので、それらのポケモンに対して55ポケモンはもちろん50ポケモンでもある程度戦えるようにしておけば、多くの構築に対して戦いやすくなる。(このような思考は、例えばこちらにもまとめられている。 https://undead-princess.hatenadiary.org/entry/20141214/1418505019
意識すべき相手としては、55ではカビゴン、サンダー、バンギラス、ミルタンク。50ではカビゴン、ナッシー、パルシェン、フシギバナ、ムウマなどを想定した。

これらを踏まえて、55ポケモンとしてバンギラスとミルタンクを採用することを決めた。バンギラスは型が多様であるため穴埋めをしやすく、どのような型で採用しても50のカビゴン、ナッシー、パルシェンにかなり強くなれる。また、爆発耐性も重要で、50ポケモンが起点回避する常套手段である爆発を、いるだけで牽制できる。ミルタンクは55の鈍いカビゴンに強いのが魅力。55カビゴンをこちらの50ポケモンでなんとかするのは爆発以外では難しく、爆発頼みの処理ルートは一歩間違えると透かされて目論見が崩れやすいので、積極的には採用したくなかった。そんな中で後出しが効く55ミルタンクは、55カビゴン入りに対してかなり有効なカードとなる。カビゴン以外にも物理との撃ち合いに強く、エースらしく幅広い物理ポケモンをまとめて相手にできるというのが強みである。バンギラスと違って爆発耐性はないものの、高い物理耐久と素早さから先に鈍いを積むことで、被害を最小限に抑えられるため、バンギラス同様爆発に強めな55ポケモンであるのが嬉しい。

50ポケモンとしては、まずカビゴンとサンダーを寝言型で採用。バンギラスもミルタンクも、催眠をはじめとする状態異常が得意ではない。寝言持ちで受けるのが、後出しからでも状態異常を対策できる1つの方法なので、これを複数枚採用することにした。カビゴンは、粉を持つことで、厄介な55サンダーやバンギラス相手でもある程度粘ることができるようになる。サンダーは、催眠対策をすることで、ナッシー、パルシェン、フシギバナあたりをまとめてカモることができるようになる。カビゴンでもナッシーやフシギバナ相手に眠る寝言で粘ることはできるが、迅速な打点がないことと、宿り木回復量が多いので、サンダーの方がより相手しやすい。このようにともに眠る寝言型ではあるが、カビゴンは電磁波を受けたり55相手に粘るための眠る寝言、サンダーは催眠持ちに起点にされないための眠る寝言、ということで、微妙に用途は異なる。

ここまででそれなりに完結できているので、残り2枠で穴埋めをする。まず55ポケモンをもう一枚入れるかどうかだが、トリプルエースにしてしまうとエース3体と50ポケモンの組み合わせを相当上手いことやらないと噛み合わない構築になってしまうため断念。
50のポケモンとしてまずヘラクロスを採用。後出しからの対策が困難な相手のバンギラスに強めで、薄荷の実を持つことでナッシーやフシギバナを強烈に睨むこともできる。ラストの枠にはハガネール。ここまでで残飯が余りそうだったこともあり、採用しやすい。吠えるや毒々で幅広いコンボを崩すことができる。


【個別解説】
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バンギラス@きせきのみ
いわなだれ ばくれつパンチ のろい ねむる

最初に採用を決めたが最後に型を決めた。型選択にあたって求められるのが、「相手の50カビゴンを何度も流せる」こと。実戦で想定されるシチュエーションの1つに、こちらの50サンダーに相手の50カビゴンを後出しされる、という場面が挙げられる。交代際に雷が当たればそのまま突破も狙えるが、外したときのリカバリールートとして、相手の50の鈍いカビゴンをしっかり流せるようにしておかないといけない。爆裂パンチ持ちは一旦考慮しないことにしても、鈍いまで考慮するとカビゴンを流すというのは相当難しい。考えられるのは、こちらも鈍いを積むか、あるいは♀のメロメロ持ちだったが、メロメロをしても攻めあぐねる未来が見えたので、鈍い型での採用を決めた。55カビゴン対策としてミルタンクを採用してはいるものの、近年ではサンダーやライコウなどのミルタンク対策と組んでいることも多く、最悪55カビゴン入りに対してバンギラスを選出してもある程度対抗できる。(フルアタ型では、ムウマなどで何度も流せるようにしておかないと、爆裂パンチの命中に強く依存する不安定な動きになってしまいがちである。)
技は上記の理由から鈍いを入れ、交代際のしかかりに耐性が付き積み合いにも持ち込めるように眠るも入れた。攻撃技としては、バンギラスがバンギラスらしくあるために最低限必要だと考えている岩雪崩に、ミラーやカビゴンに対して撃てる爆裂パンチ。
持ち物は薄荷か奇跡だが、爆裂パンチ+奇跡でミラーをある程度勝率確保できるようになるので奇跡とした。
ちなみに勘違いされがちだが、鈍いを積んだ場合、50カビゴンと同速になるので注意。


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ミルタンク@ピンクのリボン
おんがえし じしん のろい ミルクのみ

サブウエポンの選択以外は、ごく普通である。
サブウエポンは、ムウマを逆にカモれるようになる地震。バンギラスやハガネールなども着実に削ることができる。ミルタンクミラーがやや薄いので、電磁砲でもよいかもしれない。(誤解されがちだが、ミルタンクの電磁砲は第一にミラー意識の技である。パルシェンやエアームドを意識するだけなら、雷の方がよいからだ。)


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カビゴン@ひかりのこな
のしかかり ばくれつパンチ ねむる ねごと

いわゆるクソカビ。既に述べたように、状態異常対策というだけではなく、相手の55サンダーやバンギラスに対して粘れるというのが大きい。もちろん眠り技に後出しすることもでき、例えばフシギバナ相手に寝言で粘りまくって、麻痺治しを消費させてさらにのしかかり麻痺を引くまで粘り続けて、後続のバンギラスが動きやすくする、というような動きが可能。
サブウエポンは、バンギラスを迅速に削れる他、相手の後出しのタイミングで混乱を入れて後続の展開の負担を減らせる爆裂パンチ。持ち物も自由度が高いが、サンダーやバンギラス相手に命中を下げるのが重要なため、定番の光の粉とした。残飯を持っても、これら相手の確定数は変わらない。


145.png
サンダー@ピントレンズ
かみなり ドリルくちばし ねむる ねごと

第2世代に限らず「電気打点を期待するポケモンに10万ではなく雷を持たせることが許されるのはカイオーガだけである」という考えを持っているのだが、様々なダメージ計算の結果、やむなく雷を採用した。(55サンダーや55ライコウも、対50カビゴンや55ミルタンクのダメージ計算が如実に変わるため、雷を持っても仕方ないポケモンである。)
雷を持つ意義のまず1つは対バンギラスで、50サンダーの雷でもバンギラスを3発で倒せる。舐めて後出ししてきた場合、交代際雷が入ればそのまま撃ち合いで勝ててしまう。バンギラスは非常に対策の難しいポケモンなので、少しでも負担をかけることが重要と考えた。また、50ムウマを2発で倒せるのも強力で、特にこちらのカビゴンがムウマに無力なため、迅速に処理できるのが大きい。(黄金の実持ちには磁石まで持たないと足りないのだが、麻痺の可能性もあるので妥協した。)あとはミルタンクを大きく削れるのも強く、同レベルなら2発。55相手だと2耐えされてしまうが、麻痺の筋もあるので、雷+雷+ドリロで倒せるのが強い。
雷をメインウエポンにしたことでアイテムフリーとなったが、ナッシーやフシギバナに強めにしたかったので、ドリロを持たせて奇跡or薄荷or寝言を持たせたい。最終的に奇跡も薄荷も余らなさそうだったのと、眠る+寝言で粘れるということもあり、技構成が決まった。(奇跡や薄荷が余れば、雷ドリロ電磁波眠るor飛ばしor10万、のような型で採用したい。55ミルタンクなどを相手に電磁波を撃てるのが強い。あるいは、眠る寝言にしつつ薄荷や奇跡を持つのも、ナッシーやフシギバナ相手に確実に2回技を選べるという点で強力。)
アイテムフリーではあったが、雷の低命中を一番ケアできそうなアイテムであるピントレンズを持たせた。これで対50残飯カビゴンも、4,5発雷を撃てばそれなりの確率で倒せる。


214.png
ヘラクロス@はっかのみ
メガホーン じしん のろい ねむる

ここからは穴埋めでの採用。対策困難なバンギラス相手に強いポケモンとして、まずヘラクロスを採用。バンギラス対策としてはスイクンがトップレベルに安定するが、スイクンを採用することで相手のカビゴンやサンダーなど少なからず穴が空いてしまうので、あまり採用したくはなかった。ヘラクロスはそれなりの攻撃性能を持つことから、対サンダーは依然として苦手であるものの、カビゴンやライコウ、ブラッキーなどそこそこ負担をかけることはできる。サンダー同様ナッシーやフシギバナにかなり強いので、同じ役割での差し替えもしやすい。
技はメガホーンは当然入り、バンギラスの岩雪崩で4割程度削れてしまうので眠るも確定。また、電気やゲンガー、ハガネールへの打点として地震も持たせたい。残りの枠には寝言も候補だったが、安易な爆発での一対一交換を避けられることと、スイクンなどを起点に自身が勝ち筋にもなれるように鈍いを持たせた。サンダーもそうだが、50ポケモンから火力を出せるようにしておくことで、エース以外のところから崩しにいくルートを狙えるようになる。50カビゴンに鈍いを積まれただけで黙り込むのも面倒なので、対抗手段になるのも嬉しい。
寝言を切ったことで、持ち物は薄荷確定。ちなみに、鈍いでなく寝言にしたとしても、薄荷でよい気はする。


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ハガネール@たべのこし
じしん どくどく ほえる だいばくはつ

ザ・穴埋め、とでも言うべき存在。珍しいことに5体とも残飯を必要としなかったので、採用しやすかった。
毒や電気に耐性を持って吠えられるというのが非常に貴重で、サンダーやムウマ、ブラッキーに対して安定して吠えるを決めることができる。また、対策の難しい50ミルタンク1枚残しに対して、毒を全弾避けられでもしない限り極めて高い精度で勝てる数少ないポケモン。
技構成はごくごく普通だが、普通が一番。自身の地震の火力が低めなので、毒での削りは重要。


【選出・立ち回り】
ベースとなる選出はカビゴン+サンダー+エースで、これで大きな穴が空いてしまう場合はヘラクロスやハガネールを選出する。
6体とも回復手段を持っているので、腰を据えてサイクル戦をする。最も分かりやすい勝ちパターンは、相手のサンダー受けがカビゴンくらいだったときに、強引に突破してそのままサンダーを通すルート。
エースはどちらを出してもよいが、55カビゴン相手にはできるだけミルタンクを選出したい。が、サンダーやライコウなどで対策されていることも少なくないので、相手の面子次第ではバンギラスでカビゴンの相手をする必要も出てくる。
ブラッキーやムウマを見たらハガネールで相手したいが、ヘラクロスなどで無理やり倒したり相討ちしたりする選択肢も持っておきたい。


【対戦ログ】
・ミーサさん 負け
ブラッキー52 ニョロトノ52 カビゴン51 (ゲンガー52 ハピナス51 ワタッコ51)
ヘラクロス ハガネール ミルタンク

構築全体で滅び展開が見えたので、ヘラクロスとハガネールを両選出する珍しいパターン。
対戦自体はメガホーンを要所で外し、滅びと爆発で倒し切られて負け。途中ニョロトノの渦潮滅びを警戒しすぎてハガネールを失ってしまったのがよくなかった。

・しゃわさん 負け
ハガネール50 シャワーズ55 ナッシー50 (ポリゴン255 カビゴン50 サンダー50)
サンダー バンギラス カビゴン

シャワーズをしっかり叩けるようにサンダーを選出。エースはどちらでもよかったが、もしポリゴン2を出されると困るので、バンギラスとした。こちらにバンギラスがいるので、恐らくシャワーズが来るだろうとは思っていた。
相手のハガネールが残飯でないことが割れたので、カビゴンやサンダーを受けられてもいつかは崩せると思い長めのサイクル戦に持ち込む。しゃわさんもさすがの固い立ち回りで、双方受け出しを繰り返す長期戦となったが、カビゴンやバンギラスの爆裂パンチを絡めながら先にハガネールを崩し、サンダーもナッシーを倒してシャワーズ1体に追い込む。相手のウエポンはハイドロだったのでクソカビがいる以上さすがに勝ったかと思ったが、ハイドロ急所を引いて寝言も虚しく爆裂パンチ外れを引いてうなだれる。悲しい逆転負けを食らってしまった。

・ゴッドアルスさん 負け
カイリュー55 カビゴン50 (ライコウ55 サンダー50 フシギバナ50 ハガネール50)
サンダー ミルタンク カビゴン

カイリューを迅速に処理する手段がないが、サンダーとミルタンクで相手できるだろうと判断。
初手でカイリューの遺伝子が発動し不穏な空気になるも、すぐに退いてきて一安心。サンダーでカビゴンを倒せてかなり有利になったかと思いきや、神速でサンダーを倒されてしまう。ミルタンクで相手しようかと思ったが、大文字で火傷しうなだれる。その後も爆裂パンチを的確に当てられミルタンクカビゴンを共に失い負け。

・PKマスタさん 負け
スターミー50 カビゴン50 イノムー55 (ミルタンク55 フシギバナ50 サンダー50)
サンダー バンギラス カビゴン

イノムーが厄介。ミルタンクも面倒だが、刺さり具合的に恐らくイノムーが来るだろうと考え、カビゴンバンギラスで何とかしようと考えた。ミルタンクだとよりイノムーに強いが、スターミーサンダーの相手が楽ではないので、バンギラス優先。
こちらのカビゴンとサンダーで相手のカビゴンを処理し、スターミーの相手もカビゴンでしていたが、そこで消耗したカビゴンをイノムーに倒され、バンギラスで爆裂パンチを撃つも避けられイノムーに全てを破壊され敗北。
相手カビゴンの爪や爆裂外しなど、決して運はよくなかったが、この試合は明確に自分の立ち回りがよくなかった。堪える内容の負けが続いて心が折れており、裏のイノムーケアでカビゴンのHPをしっかり温存するというのが抜けてしまっていた。思考のエアポケットとでも言うべきか。

・ピーナツさん 勝ち
カビゴン50 バクフーン55 ミルタンク50 (ケンタロス55 ナッシー50 マルマイン50)
カビゴン ミルタンク ハガネール

マルマインやミルタンクに強いハガネールの選出は決まり。おそらく来るであろうバクフーンの相手が楽でないが、ミルタンクとクソカビで捌けるだろうと判断。
カビゴン対面ではやたら粉が発動しそれまでの不運を取り返す形となったが、バクフーンにミルタンクを火傷させられ結局うなだれる。が、地震急所でバクフーンを倒し、ラス1ミルタンクを毒できっちり処理して無事初勝利。

・シンさん 勝ち
フシギバナ50 カビゴン50 サンダー55 (バンギラス55 パルシェン50 ナッシー50)
サンダー バンギラス カビゴン

面子的に恐らくサンダーは雷、カビゴンは眠る自爆だと思ったので、相手のカビゴンをサンダーとバンギラスで崩して、相手のサンダーはクソカビで粘るプランを立てる。
サンダーでのフシギバナ対策が活きて、相手のカビゴンも目論見通り処理するも、しゃわさん戦でのシャワーズのときと同様サンダーにクソカビが突破されてうなだれる。が、こちらのサンダーの雷で相手のサンダーが麻痺して逆転勝ち。終始雷が飛び交う試合となった。


ミーサさん戦はうまいことやられてしまったので仕方ない負け。PKマスタさん戦も、少なからず自分に非があるので反省すべき負け。それにしても、ただただ運が悪い一日で、どうすることもできなかった。


【感想】
爆発に頼らず、じっくりサイクル戦を進められる構築にまとめられて、満足している。ミルタンクミラーにやや薄いのが課題だが、カビゴンやサンダーで麻痺を狙ったり、ハガネールで流す対抗手段があるので、まあ許容範囲だろう。
また、ミルタンクで55カビゴン対策をしたつもりだったが、上位に多かった太鼓眠るのパターンに対してはタイマンでしか間に合わない(タイマンで間に合うだけでも十分すごいのだが)ので、そこはさすがの上位陣といったところか。

結果は伴わなかったが、不運に対して必要以上にストイックになるのは構築も立ち回りも徒に歪めてしまうだけだと思っているので、自分は悪くないと思うことにする。

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ゲー研(TGA)所属。最近はトリプル、GBAシングルを中心にプレイしてます。色んなルールをやってる総合勢です。

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