【4thGS】グラサン放電地震+ヌケニン
2019年05月01日 16:47




グラードン@くろいてっきゅう
200-198-160-x-140-85
じしん いわなだれ なげつける まもる
サンダー@こだわりスカーフ
166-x-105-177-110-167
10まんボルト ほうでん ねっぷう ほえる
パルキア@ハバンのみ
165-x-123-200-140-167
あくうせつだん ハイドロポンプ はどうだん まもる
ヌケニン@きあいのタスキ
1-156-45-x-51-92
シザークロス かげうち にほんばれ まもる
【概要】
グラードン+サンダーから構築をスタート。いわゆる放電地震ができる組み合わせであり、ワイドガードが存在しない世代であるということもあって通りのよい電気+地面の範囲で攻めることができる。また、グラードンは鉄球を持つことでカイオーガ絡みの相手に天候を取りやすく、サンダーは逆にスカーフを持つことでスカーフカイオーガや控えめすいすいルンパッパなどを上から叩ける。
裏に置くポケモンとして、まずヌケニンを選択。カイオーガやユキノオー絡みの構築に対して、相手の特定のポケモンさえ倒してしまえば即積みに持っていける。水やドラゴン、氷といった色々な高火力技が通りやすい初手の並びになってしまっているため、それらをまとめて無効にできるというのも並びを整える上で嬉しい性能である。
最後の伝説ポケモンは、相手の地面やバンギラスを意識してパルキアを採用。全体的にカイオーガ入りに対して厚めに組んだ。
【個別解説】

グラードン@くろいてっきゅう
200-198-160-x-140-85
じしん いわなだれ なげつける まもる
・最遅
・C202眼鏡流星38/39耐え
初手の天候の取り合いやトリル下で活きる鉄球グラードン。放電地震の地震担当。地面無効が2体いるので気兼ねなく地震を撃ちやすい。
技構成は特に言うことはない。鉄球投げつけるはミュウツーやギラティナを迅速に削る打点となる。
配分は耐久に厚めに割くことで、眼鏡パルキア前でも動けるようにした。C222眼鏡流星群を耐えるためには性格補正をかける必要があり、スカーフドーブル+眼鏡ディアルガの組み合わせは切っているので、勇敢HDベースで済ませた。
なおSラインの設定であるが、少し上げると鉄球カイオーガのS判定ができたり投げつけた後にやや早いメタグロスやバンギラスを抜けるようになったりするという説もあるが、鉄球カイオーガについては後発にいることが多く、対メタグロスバンギラスについても投げつけないままグラードンが落ちていく試合がほとんどだったのでさほど問題にならないと判断。トリル下で同速ワンチャンを仕掛けられる方を優先した。

サンダー@こだわりスカーフ
166-x-105-177-110-167
10まんボルト ほうでん ねっぷう ほえる
・CS全振り
・A172ムクホークのギガインパクト確定耐え
・161-70ムクホークをWダメ放電で確定一発
放電地震の放電担当。初手で出てきたカイオーガを叩いたり、パルキアやゴウカザル、マニューラなどの高速ポケモンを放電で削りながら麻痺を狙う。
CS振りのスカーフなので基本的には構成で迷うところはない。メインの放電に、単体をより強く叩ける10万。熱風はユキノオー交代が見える場面で撃つ他、晴れも合わせてメタグロスやドクロッグなどを削りにいくときにも使える。
吠えるを刺しているが、これはレベル1ドーブルを意識したもの。通常のドーブル猫+ディアルガトリルの動きに対しては鉄球グラードンが下を取れるのでまだ戦えるのだが、レベル1ドーブル相手は下を取られてしまうので吠えるでトリルを阻止しにいく。が、実はこれでも相当怪しく、吠えるに拘ったサンダーvsタスキが残ったドーブルという対面になってしまう上に裏のカイオーガなどを無償降臨させてしまうので、吠える運が悪いとそのまま負けに直結する可能性がある。竜巻でも入れた方がマシなのではないかと思っているが、どのみちドーブル絡みはほぼ切っているので、変なコンボの妨害にも使える吠えるを優先した。ちなみに竜巻を採用すると、パルキアやギラティナのハバンを無駄に暴発させられる。
配分は、更に上から叩いてくる高速スカーフ持ちを意識した耐久は確保するべきだと考えたが、ラティオスの流星群でも余裕を持って耐えるため、CS全振りとした。Sはムクホークと同速なので削れない。CもH振り程度の耐久のドーブルに対して10万が乱数なため、これも削れない。
ムクホークを倒すために生み出されたかのような数値をしている。

パルキア@ハバンのみ
165-x-123-200-140-167
あくうせつだん ハイドロポンプ はどうだん まもる
・最速
・A209程度までのグラードンのWダメ地震を2耐え
・C182ラティオスの珠流星群をハバン込み確定耐え
・A211ドサイドンのWダメ手助け珠地震を38/39耐え
・191-107ハードロックドサイドンを晴れ下ハイドロポンプで確定一発
絶妙なSと優秀な耐性から、伝説を含めた幅広いポケモンと撃ち合えるポケモン。
メインウエポンは、ある程度居座ることを想定しているので流星群はなし。あとは龍波動との選択だが、瞑想ギラティナが楽ではないため、急所ワンチャンを狙える亜空切断とした。サブウエポンは晴れとのアンチシナジーはあるものの、地面やメタグロスに通るハイドロポンプ。残りの技は、構築全体でバンギラスが重いため、ディアルガやカビゴンへの打点にもなる波動弾とした。
持ち物は、催眠や電磁波に耐性の付くラムも候補だったが、やはり多くの相手と撃ち合えるようにしたいのでハバンを持たせた。
ハバンパルキアというと、いわゆる調整パルキアが有名であるが、あれは耐久が過剰であると感じているためほぼCS全振りとした。ラティオスから眼鏡流星群が飛んでくることはほぼないため珠流星群さえ耐えられれば十分。A222グラードンの地震を2発食らうという盤面もそんなにないと判断。ディアルガ+カイオーガ+ドサイドンのような並びに対してキーとなるポケモンであるが、攻守ともに対ドサイドンの数値も十分足りている。
Cを全振り付近まで上げることで、H振り程度の耐久のディアルガであれば、亜空切断の急所で半々くらいの乱数で倒せてしまう。なので眼鏡ディアルガ相手に、最悪急所でワンパンするという筋を残せる。

ヌケニン@きあいのタスキ
1-156-45-x-51-92
シザークロス かげうち にほんばれ まもる
・AS全振り
・B
終盤の詰めに使えるポケモンであるだけでなく、耐性が怪しいことになっている初手の並びから立て直すのにも有用なポケモン。
特筆することのない構成ではあるが、3つ目の技としては対ユキノオーで即死しないよう日本晴れを持たせた。
申し訳程度のダウンロード対策をしているが、重要度は低い。
【立ち回り】
まず、ダークホールをはじめ催眠関連はほぼ切っている。避けることを祈るしかない。
基本的にはサンダー放電+グラードン守るor地震という入りが多い。不利対面の場合はヌケニン交代を絡めながら全体技で削りつつ立て直していく。
相手の初手を見て裏をある程度予測し、ヌケニンで詰めることができそうかどうかをまず考える。厳しそうな場合はヌケニンを雑に扱ってもよいが、通せそうな場合はヌケニンを見せる前に相手のキーとなるポケモンを優先して殴っていく。詰めやすいのはカイオーガ、パルキア、メタグロスなど。難しいのはホウオウ、グラードン、ギラティナ、バンギラスなど。ディアルガやユキノオーは技構成や展開次第。
全体技での削りが入るので、裏のパルキアで削れたポケモンを一掃する動きを狙いやすい。ハバンを盾に、2,3体は仕留めてもらいたいところ。
【対戦ログ】
・ウォーターさん 勝ち
ディアルガ ジュペッタ カイオーガ カビゴン
トリルの筋が見えたが鉄球グラードンがいるので阻止はせず削りを優先。カイオーガはヌケニンパルキアでいなしながらカビゴンを処理し、ディアルガにヌケニンへの打点がなかったためそのまま詰ませて勝ち。
・ハンターさん 勝ち
ディアルガ ガルーラ カイオーガ パラセクト
同じくトリルディアルガ。追加効果もあって早々にディアルガを処理でき、ガルーラも不意打ちをかわしながら処理したことでヌケニン詰め。
・ふぉんでゅさん 勝ち
ミュウツー ラティオス カイオーガ ドクロッグ
どうやらヌケニンへの打点がまるでなかったらしく、こだわりPP切れを許さず詰め切って勝ち。
・織田信長ぽけさん 勝ち
パルキア オコリザル ギラティナ メタグロス
追い風を警戒して挑発をもらったのがアドバンテージ。裏のメタグロスの爆発もうまく透かして、パルキアでギラティナを倒して勝ち。
・こてっちゃんさん 勝ち
パルキア マニューラ ギラティナ メタグロス
グラードンの眼鏡流星耐えが活きて地震を通す。サンダーが電磁波をもらうも、動き続けてメタグロスを削り切り、そのままパルキアで一掃して勝ち。
・しじみさん 勝ち
ギラティナ ドーブル カイオーガ メタグロス
ドーブルが早々に爆発で退場したため、ギラティナを倒せるかどうかという勝負。赤ゲージのサンダーをうまく囮に使いながらなんとかヌケニンでギラティナを倒し、カイオーガを詰めて勝ち。
・N少年さん 勝ち
カイオーガ トゲキッス パルキア バンギラス
この指に放電が刺さるも、眼鏡吹雪でサンダーが倒される。裏がギラグロスではなくパルバンギだったので少し困ったが、要所でパルキアのハイドロをグラードンが避けて勝ち。カイオーガ交代で天候を取りながらハイドロを撃つという相手の動きが頭から抜けていたので反省。
・ともしさん 勝ち
ギラティナ カポエラー カイオーガ メタグロス
序盤から放電麻痺を引き、しかも要所で痺れを引き続ける。身代わりギラティナがかなり厄介だったが、ヌケニンへの打点がメタグロスだけだったため、麻痺や2連守るを絡めながらなんとかメタグロスを倒してヌケニンで勝ち。
・竜胆凛さん 負け
グラードン ラティアス ホウオウ ルンパッパ
初手の時点で負けを覚悟。ラティアスはヌケニンへの打点がないのでグラードンを優先して殴りにいったが、電磁波などで十分な仕事をされてしまいそのままジリ貧で負け。相手の裏がホウオウルンパだったのは結果論だが、ヌケニン詰めではなく、先にラティアスを倒して裏のパルキアが頑張るプランを取るべきだった。
【感想】
・溢れるおもちゃ臭に当日朝までは全敗まで覚悟していたが、想定外に勝ててしまった。予選では運のよかった試合もあったが、そこが順当に負けだったとしても予選を抜けられるくらいの結果だとは思うので、思いの外勝てる構築にすることができたと思う。
・催眠耐性をほぼ完全に切って、その分対カイオーガに厚めに組んだ結果、いい感じにマッチアップ運が噛み合って勝てたといったところ。
・ハバンパルキアの安定した性能を改めて感じることができた。
・トリルは鉄球グラードンで見ているが、追い風や電磁波は苦手。
・放電地震は命中安定の全体技で攻められる上に削りながら麻痺事故も狙えるので、運負けはしにくく運勝ちはたまにできる、程度の作りにはなっていると思う。
・ディアルガ何か+カイオーガメタグロスのようなトリパに対しては、グラードンでディアルガを倒せばヌケニンで詰みの盤面に持っていきやすく、立ち回りを考えやすかった。カイオーガ+ギラティナ+メタグロスのパターン相手はやや面倒になるが、今度はパルキアが刺さるようになるので、これはこれで動きが明快。
構築案は、ptrstさんに「グラサンって並びだけ有名だけど文献が一切残ってなくて、でもなんか後発ヌケニンがいけそうな気がするから使ってみてくれ」という謎の理由でもらったものだが、なんだかんだいい感じになってしまった。カイオーガに相当厚く組んだ結果カイオーガを倒し続けられたというわけなのだが、と同時に、いわゆる「おもちゃ」と呼ばれるようなタイプの構築は、環境に相当刺さっていてようやくスタートラインに立てるのだということも感じた。