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第7回くどオフルール 規制ポケモン考察

2019年02月21日 22:23

次回くどオフはKP上位ポケモンを制限したルール。
対象のポケモンたちについて、規制されることの影響、代わりに採用されそうなポケモン、そして敢えて採用する理由を整理してみる。



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■カビゴン
・規制されることの影響
高いHPとD、そして弱点を突かれにくいタイプから、ほぼ全ての特殊ポケモンに対して受け出しが間に合ってしまう。Aが十分高いのもポイントで、受けるポケモンでありながら相手に大きな負担を強いることができる。特殊ポケモンはCが高くてBが低いという傾向にあるので、カビゴンは天敵である。
すなわち、カビゴンが数を減らすことは、全ての特殊ポケモンにとっての追い風である。
さらに、物理ポケモンにとっても、鈍いやカウンターの存在から、決して楽な相手ではない。
カビゴンは3世代対戦の中心に君臨するポケモンであり、それが数を減らすということは、対戦環境を根底から揺るがす出来事である。

・代わりに採用されそうなポケモン
よほど前向きな構築でない限り、特殊相手に幅広く繰り出せるポケモンは貴重である。単純に1体で代用するのであれば、ハピナスやレジアイスといった特殊耐久の高いポケモンがよいだろう。
あるいは複数体で相性補完して、特殊の穴を塞ぐということも考えられる。意識すべき特殊のタイプは電気、水、炎あたり。草タイプは耐性も相まって対特殊で戦いやすいか。

・カビゴンを採用する理由
非常に多くの技を覚えるポケモンなので、構築によって型をカスタマイズしやすいポケモンである。いつぞや世代のメガガルーラのように、ひとまず採用しておいて、最後に構築の穴埋めをするような技選択をする運用でも機能しやすい。
一体で非常に多くの相手を見ることができるポケモンなので、カビゴンのために1枠割く価値は十分にあるだろう。


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■メタグロス
・規制されることの影響
鋼の耐性が非常に重要で、高い物理耐久と合わせて幅広い相手とタイマンで殴り合える。爆発も使えるため、一対一交換以上の仕事をかなり高い確率で遂行できる。
鋼の耐性のせいで今まで通りが悪かったタイプは、メタグロスが減ることの恩恵を受けることになる。例えば岩技は元々通りのよい技であるが、メタグロスが数を減らすことでさらに通りがよくなる(メタグロス以外の鋼タイプの中では、岩耐性を持つものは案外少ない)。他にはドラゴンタイプもメタグロスに抑えられがちなため、ラティを採用する際には前向きな材料となるであろう。
これだけ防御面で強い性質を持っていながら火力も高く、特に鉢巻を持ったときの強引な突破力は全ポケモンの中でもトップクラスである。

・代わりに採用されそうなポケモン
メタグロスの役割の1つが対カビゴンである。他にもケンタロスなどノーマルタイプは穴になりやすいので、その意味で岩タイプは代用としやすい。メタグロスに比べて耐性は劣るものの、サイドンやレジロック、アーマルドなどがまず考えられる。鋼タイプで代用するのであれば、ハガネールやフォレトスが比較的耐性、役割が近いか。エアームドはメタグロスと構築の方向性が大きく変わってくるので、単純な代用というわけにはいかない。

・メタグロスを採用する理由
制限されたポケモンの中でも特に、メタグロス、ゲンガー、ラティは独特かつ優秀な耐性を持ったポケモンである。耐性でどうしても塞ぎ切れない穴が空いてしまった際には、これらのポケモンのお世話になることだろう。
特に岩耐性は穴になりやすいので、ハガネールやサイドンなどでは不満なときにはメタグロスを採用するとよいだろう。マークが薄くなる(かもしれない)鉢巻コメットも依然として脅威的な火力。
ラティやサンダーが普段の相棒であるが同時採用できないため、組み合わせる相手は十分考えたい。


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■サンダー
・規制されることの影響
高いCと金属音の存在からカビゴンさえも押していける特殊ポケモン。弱点を突かれる水や飛行はサンダーがいなくなるだけで動かしやすくなる。
耐性も優秀で、今でこそ浮いている電気タイプは普通の存在だが、この世代では唯一の存在。地面、格闘、虫、鋼をメインウエポンにするアタッカーにとって追い風である。

・代わりに採用されそうなポケモン
浮いている電気タイプは他にいないので、攻撃面を考えた場合は地面弱点を諦めて通常の電気タイプを採用することになる。ライコウやサンダースが筆頭となる。
防御面では、鋼耐性を意識する場合には水や炎を採用し、地面、格闘、虫耐性を意識する場合には飛行タイプに頼るのがよいだろう。
いずれにせよ、C種族値125+金属音という突破力は真似できないので、そこを置換するのは難しい。

・サンダーを採用する理由
メタグロスに対して十分強いポケモンは決して多くないので、まずそれだけでも採用理由となる。しかもそこから攻めに転じられるというのが貴重。水に対して強いリスクを与えられるのも強みである。
カビゴンの代用でハピナスやレジアイスが数を増やすことも考えられるので、切り返しの手段はよく検討しておきたい。


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■ゲンガー
・規制されることの影響
3タイプを無効にできる稀有なポケモン。ノーマルや格闘をはじめ、ゲンガーで黙り込むポケモンは非常に多い。ノーマル、格闘、虫、草あたり全般は、ゲンガーがいないというだけで動きやすくなるだろう。

・代わりに採用されそうなポケモン
同じくゴーストタイプとしては、サマヨールが最も実用的なポケモンであろう。それ以外では1体で代用することは困難なので、対策したいのがノーマルなのか、格闘なのか、虫なのかによって選択するポケモンは変わってくる。格闘や虫などは耐性を確保しやすいが、ノーマル耐性は岩鋼のみで、メタグロスも規制されているため、中々に難しい。メタグロスの項でも述べたように、サイドンやレジロックなどか。

・ゲンガーを採用する理由
ゲンガーは他の5体に比べてパワーが低めであり主軸になりにくいポケモンなので、敢えて採用するのは難しい。それでも他に強いポケモンがいて、その穴さえ埋まればよいのであれば、ゲンガーが役に立つこともある。攻撃範囲が広くSも高いため、油断するとゲンガーで崩壊する構築が多くなるということも十分考えられる。上から鬼火や道連れ、爆発ができるゲームメイク能力の高さも採用理由となるだろう。


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■ラティオス、ラティアス
・規制されることの影響
ラティは3世代のドラゴンタイプの中でも、複合タイプがドラゴンの耐性を邪魔しないため、最終進化系では炎、水、電気、草に耐性を持った唯一のポケモンである。HPは低めだがDが高いので、より特殊の相手をしやすい。しかも地面格闘にも耐性があるため、極めて多くのポケモンの相手をすることが可能である。
ラティによって抑えつけられていた中堅ポケモンは非常に多く、ラティがいなくなることで活き活きするポケモンは上記の4体と比べてもさらに多そうである。

・代わりに採用されそうなポケモン
この耐性を1体で再現することは不可能なので、複数体の耐性で実現する他ない。
同じドラゴンタイプで言うと、ボーマンダやフライゴンは採用しやすいだろう。対炎は水ポケモン、対水は草ポケモンやサンダース、ライコウで代用したい。対電気は難しいが、めざ草や氷で致命傷を受けない地面タイプがよいか。

・ラティを採用する理由
何度も述べているようにとにかく耐性が優秀なので、採用する意義は大きい。
個別に見ていくと、ラティオスはカビゴンやメタグロスにもある程度抗うことのできる特殊ポケモンであり、ハピナスやレジアイスなどを持ち出されない限りは相手を壊滅させることができる。ラティアスは甘える+瞑想で、メタグロス以外のほぼ全てのポケモンをシャットアウトできるので、メタグロスの数が減るというのはプラス。

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ゲー研(TGA)所属。最近はトリプル、GBAシングルを中心にプレイしてます。色んなルールをやってる総合勢です。

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