【金銀】太鼓カビパ
2018年03月11日 19:36






55 カビゴン@たべのこし
のしかかり じしん はらだいこ みがわり
55 バンギラス@きせきのみ
いわなだれ かみくだく ばくれつパンチ れいとうビーム
50 ナッシー@おうごんのみ
サイコキネシス しびれごな リフレクター だいばくはつ
50 マルマイン@はっかのみ
10まんボルト でんじは リフレクター だいばくはつ
50 ムウマ@まひなおしのみ
10まんボルト くろいまなざし ほろびのうた みちづれ
50 ガラガラ@ふといホネ
じしん いわなだれ こごえるかぜ つるぎのまい
※冒頭の概要を書いていたら長くなってしまったので、
【概要(短め)】
【個別解説】
【選出・立ち回り】
【対戦ログ】
【感想】
【参考】
【概要(長め)】
という順序とした。
【概要(短め)】
身代わり太鼓カビゴンから構築をスタート。身代わりが50カビゴンののしかかりを耐えるため、ほぼ全ての構築に入っている50カビゴンを起点にできるという点に惹かれた。
カビゴンを通す上で麻痺やリフレクターのサポートが重要だが、ナッシーとマルマインを選択。ナッシーはカビゴンに強い点、マルマインはサンダーに強い点を評価。
50カビゴンを起点にするという発想な以上、55カビゴンパーティには別ルートを用意しておきたい。今回はカビパの取り巻きに刺さりやすいバンギラスと、カビゴンを流せるムウマという組み合わせで戦う形とした。
ラストの枠には、カビゴンを流してくるムウマを起点にできるガラガラ。
【個別解説】(ダメージ計算は全て理想値前提)

55 カビゴン@たべのこし
のしかかり じしん はらだいこ みがわり
・50カビゴンののしかかりを身代わりが38/39耐え
・55カビゴンをA+6のしかかりで確定一発
特筆するところのない身代わり太鼓カビゴン。
メインウエポンは恩返しにすることで、B+1の50カビゴンをA+6恩返しで倒せるようになるが、そもそも太鼓カビゴン構築を選択している時点で50の鈍いカビゴンはそう多くないと判断しているわけなので、割り切ってのしかかり。有利対面からの交代際のしかかりで自分で起点を作れる可能性もあり、実際麻痺が活きた試合もあった。

55 バンギラス@きせきのみ
いわなだれ かみくだく ばくれつパンチ れいとうビーム
・55ガラガラを冷凍ビームで92.8%で二発
・55めざ虫ガラガラの地震を23%で耐える
カビパに出すことを想定している以上、カビゴンを崩すための岩雪崩と爆裂パンチは確定。そして周りのメンツからガラガラとスターミーを殴れる必要があったため、対草やエスパー全般も意識して冷凍ビームと噛み砕くとした。水とエアームドを殴れる10万ボルトも候補に挙がったが、エアームドは冷凍ビームで乱数3発であり、スイクンは結局タイマンで勝てないので、対カビゴンでDダウンの筋も狙える噛み砕くに落ち着いた。持ち物はあらゆる状態異常が怖いポケモンであるため奇跡の実。混乱を治せることで、バンギラスミラーで最低限の強さを確保できる。
なお、対カビゴンを重視した型として、寝言爆裂パンチピントレンズや嫌な音も検討したが、いずれも不安定さが拭えない型であるというのと、取り巻きを崩すためには攻撃範囲を可能な限り広げた方がよいという判断からフルアタとした。

50 ナッシー@おうごんのみ
サイコキネシス しびれごな リフレクター だいばくはつ
・50ガラガラを爆発で確定一発
・50ナッシーを爆発で確定一発
・55カビゴンの捨て身を黄金の実込みで78%程度で2耐え
・55サンダーのめざ氷を黄金の実込みで80%程度で2耐え
・50ガラガラのめざ虫をリフレクター+黄金の実込みで12.3%程度で2耐え
麻痺撒きの痺れ粉と汎用性確保の爆発、自身の火力を無駄にしないためのサイキネは確定。持ち物は、カビゴンやサンダーの攻撃を耐える重要なラインであるため黄金の実。
残りは自身のタイマン性能を上げるための宿り木や眠り粉も候補だったが、対カビパやバンギラスを意識してリフレクターとした。対カビパではナッシーブラッキー対面で痺れ粉リフ爆発と動きカビゴンの身代わりを残す動きを想定しているが、身代わりのタイミングで相手が察してカビゴンやガラガラなどを投げてきたときにリフレクターが活きる。対バンギラスは、安定した退き先がおらず、また奇跡持ちの可能性が高いため痺れ粉に期待するわけにもいかないので、バンギラス入りに対して隙を見せすぎないように最低限裏のカビゴンをサポ-トできるリフレクターが必要であると判断した。

50 マルマイン@はっかのみ
10まんボルト でんじは リフレクター だいばくはつ
特筆するところのないマルマイン。カビゴンと組むため、補助技は電磁波リフ。
奇跡も麻痺治しも取られているため、バナナッシーに動ける薄荷を持たせた。
なお、55サンダーの身代わりを割ることを考えると、10万より雷の方が確率が高いのだが、サンダーに身代わりを残される場面がムウマ選出時くらいしか浮かばなかったので、特に気にしないことにした。

50 ムウマ@まひなおしのみ
10まんボルト くろいまなざし ほろびのうた みちづれ
・50スイクンを10万で10.9%で3発
・50スターミーを10万で9.3%で2発
攻撃技以外はごく普通のムウマ。
カビパでよくいる面子に刺すために、攻撃技を10万ボルトとした。本当は磁石を持つとスイクンやスターミーへのダメージがいい感じになるのだが、スターミーとのタイマンで電磁波から入られると結局困るので、泣く泣く麻痺治しを持たせた。再生連打の間に10万麻痺か急所を引くことを祈る。また、一応スターミーの身代わりを確実に割れる技でもある。

50 ガラガラ@ふといホネ
じしん いわなだれ こごえるかぜ つるぎのまい
・凍える風+地震で50ムウマを5割くらいで倒す
・凍える風+雪崩×3で50ヘラクロスを倒す
電磁砲ゴースト系に圧力をかける存在。
地震雪崩剣舞まではよいとして、残りの枠はこれまでで絶望的に重いヘラクロスを少しでも対策したいが、大して数がいないであろうヘラクロスのためにHPを落としてまでめざ飛にするのも馬鹿馬鹿しかったのと、レベル50ガラガラでは剣舞恩返しのダメージが足りないため、Sを逆転できる凍える風に注目。これにより、ヘラクロス側の処理がメガホーン地震地震であるのに対して凍える風雪崩雪崩地震と動き、初手のメガホーンを避けるか雪崩2回中1回怯めば勝てるようになる。(雪崩と地震は同ダメージなので、1回目の雪崩で怯んだらそこから地震でよい。)また凍える風はムウマとのSを逆転することもできるため、通常道連れされてしまうところを一方的に倒せるようになる。カビゴンのサポートにもなるため、案外使い道は多い。
【選出・立ち回り】
・選出
50カビゴンがいる構築 or 55カビゴン+50ブラッキーという構築には基本的にカビゴンを選出。サポート役には基本的にナッシーを選出し、対サンダーやケンタロスなどを意識する場合にはマルマインとする。3枠目にはカビゴンや格闘対策のムウマか、対ゴーストのガラガラ。
ブラッキー不在のカビパにはバンギラス+ムウマと出すことが多い。50カビゴンがいる構築にも、相当刺さっていると判断したらバンギラスで崩し切ることを狙う。
・立ち回り
カビゴンを出す場合は、ナッシーで適当な相手に麻痺を入れつつカビゴンの身代わりの起点とする。パルシェンなどに対しては、強引にカビゴンで身代わりから入ることも考える。
なお、55カビゴン対50カビゴンの対面を作った場合、身代わり→のしかかり→太鼓→自爆と推移するとカビゴンの残りHPは109(37%程度)。もし相手の3体のうちカビゴン以外の1体を麻痺させている場合、この体力で相手のラスト1体と撃ち合うことになるわけだが、55サンダーの磁石雷の最大ダメージが105であるので、高火力物理相手でもない限り押し切れる。
バンギラスを出す場合は、バンギラスの脅威をムウマで流しながらバンギラスで撃ち分けて崩していく。
いずれの場合も、麻痺はカビゴンだけでなくガラガラのサポートにもなるので、忘れないようにしたい。
【対戦ログ】
・Kyodhalさん 勝ち
ガラガラ51 スターミー52 カイリキー52 (カビゴン51 サンダー51 ゲンガー51)
バンギラス ナッシー ムウマ
カイリキーさえなんとかすればバンギラスを通せると考え、対格闘の2枚+バンギラス。
早い段階でカイリキーをすんなりムウマで連れていけたので、バンギラスでスターミーを倒して勝ち。
・ふぉんでゅさん 負け
サンダー55 カビゴン50 カイリキー50 (ミルタンク55 ナッシー50 パルシェン50)
ナッシー カビゴン ムウマ
カイリキーが重いものの、ミルタンクに抗えるカビゴンパターンで選出。
ナッシーでサンダーを爆破し、カイリキーをムウマで処理したい盤面となる。ムウマでカビゴンを捕まえて、どこかのタイミングでカビゴンを出したかったが、交代読み自爆が考えられる局面だったこともあり終始弱気な立ち回りをしてしまい結局ラストでカビゴン対カイリキーの対面。クロスチョップ2回中1回避けorのしかかり麻痺に賭けたが、あえなく負け(この筋が最低限残っていることが分かっていたためムウマの扱いが弱気になってしまったのだが、やはりプレミだったと言える)。
・カツノリさん 勝ち
フシギバナ50 バンギラス55 パルシェン50 (サンダー55 カビゴン50 ムウマ50)
ナッシー カビゴン ガラガラ
身代わりを残せる相手が多いと判断しカビゴンパターン。ムウマが嫌なので、地面が一貫しやすそうだというのもあってラストはガラガラ。
バンギラス後出しにガラガラを合わせながら、カビゴンをなんとか場に出す。パルシェン前で身代わりを残し、太鼓を叩いて全てを破壊して勝利。
・PKマスタさん 負け
カビゴン50 エレブー55 スターミー50 (ポリゴン255 ムウマ50 ヘルガー50)
カビゴン ナッシー ガラガラ
エースがどちらも嫌だが、おそらくエレブーが来ると考え、カビガラで押し切ることを選択。
いきなり55カビゴン対50カビゴン対面で、ウキウキしながら身代わりを選択したら、爪がものすごい勢いで何度も発動して全く起点にできず負け。スターミーのメインウエポンがハイドロポンプでガラガラを一撃で倒されたのも痛かった。
・としひこさん 負け
パルシェン50 ミルタンク55 フシギバナ50 (サンダース55 スターミー50 カビゴン50)
カビゴン ナッシー ムウマ
カビゴンを通しやすそうだと判断し、カビゴンパターン。
身代わりはすんなり残せたものの、ミルタンクがメロメロだったので退かざるを得ない。それでものしかかりで麻痺を入れることに成功し、ナッシーで強引にミルタンクを突破。
……までは良かったのだが、ムウマが寝かされた状態でパルシェンの冷凍ビームでカビゴンが凍り、永遠に溶けずに負け。
・amumaさん 勝ち
フシギバナ50 ヘルガー55 スイクン50 (ツボツボ50 サンダー50 カビゴン55)
ナッシー カビゴン ムウマ
バンギラスを出すことも考えたが、スイクンが重いので、それなりに行けそうな顔をしていたカビゴンパターンを選択。ラストはカビゴンやツボツボを流せるムウマ。
追い討ち急所でヘルガーにナッシーを即処理されるも、相手の選出が特殊ばかりだったので、太鼓を叩いて全てを破壊して勝利。
・SHOWさん 勝ち
ナッシー50 サンダー50 カイリキー55 (カビゴン50 パルシェン50 バンギラス55)
ナッシー カビゴン ムウマ
55カイリキーはとても辛いが、バンギラスを出しても重くなる一方なので、カイリキー意識のナッシームウマ+カビゴンで選出。
ナッシーとうだうだ撃ち合っているうちにサンダーを処理し、こちらはカイリキーにムウマを当てる展開。一度ムウマを後出ししてそのままナッシーに釣り交代し、爆発を通せたのでそのままカイリキーをムウマで処理して勝ち。
・ビーンさん 勝ち
カビゴン50 ナッシー50 サンダー55 (ミルタンク55 パルシェン50 カイリキー50)
ナッシー カビゴン ムウマ
全く同じ6体なので、ふぉんでゅさん同様カビゴンパターンで出撃。
相手のナッシーに麻痺を入れられたので、強引にカビゴンを出して身代わりの起点とする。途中相手の爪が発動したため、身代わり+太鼓で消耗したカビゴンにサンダーの雷が直撃する羽目になったが、HP1桁で耐えてそのまま全てを破壊して勝利。
というわけで、第1回ヒストリアカップうらで使用し、5勝3敗の予選落ち。弱気なプレイングで落とした1戦と、どうしようもなかった運負け2戦だったので、予選落ちという結果には大きく悔いが残るが、構築の出来としては悪くなかったと思うことにしている。
【感想】
・思ったよりカビゴンを通せる試合が多く、構築の選択や方針は正しかったと感じている。
・とはいえ、メインウエポンや鈍い所持といった50カビゴンの型の動向次第で途端に決まらなくなる構築なので、一発ネタで使って気分よく刺さってそのままお蔵入りとなるようなタイプの構築だと認識している。(ちなみに、こちらのカビゴンのメインウエポンを恩返しにすれば、50鈍いカビゴンまでは対応できる。恩返しや捨て身の50カビゴンはムリ。)
・バンギラス入りに隙を見せないようにナッシーにリフレクターを搭載したが、取り巻きのフシギバナやナッシーにこちらのナッシーを眠らされると途端に面倒になり、強引な交代や爆裂パンチを避けるなど苦しい立ち回りを強いられる。かといって薄荷を持たせるほど耐久に余裕はないのが悩ましい。
・マルマインを一度も選出しなかった。対サンダーやケンタロスの立ち回りをしっかり考えて、別のポケモンを入れることを検討してもよいだろう。
・対カビブラの動きをそれなりに考えて臨んだが、全くブラッキーを見かけなかったのでよく分からないまま終わってしまった。
・カビゴンとムウマの同時選出はあまり想定していなかったが、結構よくやったので、実際の選出のシミュレーションは足りていなかったと感じた。
・選出はカビゴンを出すかバンギラスを出すか程度でほとんど考えることがなく、一瞬で決まることもありやりやすかった。
【参考】
・stoicのポケモンGBAメモ帳
身代わり太鼓カビに関してれれタンクとカビバンギを勝手に簡易解説
http://d.hatena.ne.jp/stoic4486/20150307/1425700873
ナッツ杯2感想&サンダータンク最終結論版&現環境パーティ雑感つまり最近の金銀について私が思っていることの全て
http://d.hatena.ne.jp/stoic4486/20170419/1492590841
カビバンギWA
http://d.hatena.ne.jp/stoic4486/20170908/1504874583
・あやみがなどほろべばいい
55腹太鼓カビゴンバンギラスWA
http://d.hatena.ne.jp/undead_princess/20121222
55腹太鼓カビゴンバンギラスWAの解説
http://d.hatena.ne.jp/undead_princess/20121229
【概要(長め)】
身代わり腹太鼓カビゴンから構築をスタート。近年のレベル50カビゴンはメインウエポンがのしかかりであることが多く、また鈍いを持たずに自爆で一対一交換を狙ってくる型が多いと感じていた。55カビゴンは身代わりが50カビゴンののしかかりを耐えるため、対面から起点にすることが可能で、しかも身代わりによって自爆を透かすことも可能である。このように、55カビゴンを採用していないほぼ全ての構築に入っている50カビゴンを起点にできるという点に魅力を感じた。
しかし、実はそう簡単に話は進まない。カビゴンへのサポートとして麻痺を撒くことが真っ先に考えられるが、こちらの記事(http://d.hatena.ne.jp/stoic4486/20170419/1492590841)にも書かれているように、そもそも50カビゴンは元々55身代わりカビゴンで起点にできるため、麻痺のサポートは50カビゴンの裏のポケモンに入れるのがより効果的なのである。しかし、一般に麻痺サポート要員はカビゴンに弱いことが多く、そのためサポート要員を場に出すと相手のカビゴンを誘ってカビゴンに麻痺が入ってしまい、そこからのしかかりの圧力によってカビゴンに引くことも簡単にはできず困ったことになってしまう。すなわち、相手のカビゴンを誘わないようなサポート要員を探すところから始めなければならないのである。(通常の55鈍いカビゴン+麻痺という形の場合はむしろ相手のカビゴンに麻痺を入れてから積み合いに持ち込みたいので、この構造でも問題がなかった。)
そこで、痺れ粉ナッシーを採用することにした。ナッシーは一般に、眠り粉や宿り木、そして爆発の存在からそれなりにカビゴンに圧力をかけられるポケモンであり、少なくともナッシーに対してのカビゴン後出しというのは他の麻痺撒きポケモンに比べてされにくいと考えられる。また、リフレクターを持つことでさらなるサポートが可能な他、太鼓カビゴンが穴になりやすいガラガラなどの高火力物理にも自身がある程度抗うことができる。
身代わりカビゴンは50カビゴンを起点にする発想なので、55カビゴン相手には別の戦い方を用意する必要がある。55カビゴンどうしで撃ち合うと、鈍いも眠るもないため、とても撃ち負けやすい。そこで、カビゴンを流せるムウマと、一般的な50レベルのポケモン全般に有利を取りやすいバンギラスの組み合わせに注目。バンギラス対カビゴンのタイマンを考えると、爆裂パンチ命中→岩雪崩で混乱か怯みを引く→雪崩か爆裂でとどめ、というのがバンギラス側の勝ちパターンであるが、初手の爆裂パンチを外すと途端にキツくなってしまう。そこで、失敗時にムウマでカビゴンを流しながらこの流れの試行回数を稼ぐことを考える。
この動きをする上で、相手に追い討ち持ちがいるとムウマの消耗が大きく、こちらが先に崩されてしまう恐れがある。特にブラッキーは耐久が高く、単純に崩すのが難しい。しかも、ナッシーやムウマ、さらにカビゴンがいる構築に対して、ブラッキーが出てくる可能性は高い。そこで、55カビゴン+50ブラッキーという構築に対しては別のルートを用意することにする。それが、ナッシーでブラッキーを誘って、痺れ粉を入れてからカビゴンの起点とするという動きである。この動きをする上で、太鼓がすんなり決まらなかったときのことなども考えて、55カビゴン+50ブラッキーの裏に出てきそうなポケモンをこちらの3体目で刺しに行きたい。ざっと調べた結果、スターミー、パルシェン、ゲンガー、ムウマ、ガラガラ、エアームド、スイクンあたりは少なくとも意識する必要があることが分かった。これらに刺しにいける存在として、ムウマに10万ボルトを持たせることにした。対ゲンガー、ムウマ、ガラガラは相討ちとなってしまうが、逆に言うと相討ちまでは持っていけ、他の面子には電気打点が刺さる。対電磁波スターミーを意識して、持ち物は麻痺治しの実。電磁砲ゴースト系に対する行動保証にもなる。
ここまでで、
カビゴン@残飯
バンギラス@何か
ナッシー@おそらく黄金
ムウマ@麻痺治し
という形になる。この形ではサンダー入りにカビゴンを出したいときにやや不安が残るのだが、ここで対サンダーが安定する麻痺撒き要員がいないことに気付く。結局、あまり採用したくはないポケモンだったが、マルマインを採用した。(カビパにマルマインが入っていると太鼓だと勘付かれやすくなると思っているため。)マルマインを採用することでサンダーの上を取れる他、ケンタロスの上も取れる。これは爆破に強いというバンギラスの性質とも噛み合っており、爆破速攻系の構築に対して、バンギラス+ナッシー+マルマインという選出で爆破を牽制しつつ相手のエースを処理できる。また、面倒なスターミーを上から叩けるのも大きい。
ラストの枠には、カビゴンが太鼓を積んでもなお相討ちに持ち込んでくる上に後続に負荷をかけてくる電磁砲ゴースト系を意識して、ガラガラを採用。太鼓カビゴンは出せる相手に出せば相手の3体中2体を倒すところまではそれなりに安定して遂行できるが、消耗次第では3体目に倒されることも考えられるので、ラストのタイマンで撃ち合えるポケモンはある程度入れておきたい。この時点でナッシーが痺れ粉リフという、眠り粉も宿り木もないタイマン性能低めな型になりそうだったということもあり、最低限の耐久と高い火力を持ったガラガラを採用して、ある程度撃ち合えるような形にもした。太鼓カビゴン+麻痺という構造が短期戦向きということもあり、構築全体で足並みを揃える意味もあった。一応、電磁波+ガラガラの形も取れるようにはなっている。
ガラガラを採用したもう1つの理由としては、現状冷凍ビームや波乗りを切っているバンギラスが多いという認識でいたため、タイマンでバンギラスに勝てそうだというのもある。全体的にバンギラスに薄い構成となっているが、
カビゴン:リフがあれば身代わりチャレンジくらいはできる
バンギラス:奇跡+爆裂を持つことで最低限不利は取らない
ナッシー:リフを貼って裏のカビゴンに繋ぐ
マルマイン:なんとか麻痺を入れてカビゴンやガラガラに繋ぐ
ムウマ:最悪道連れできる
ガラガラ:冷凍ビームや波乗りがなければタイマンで勝てる
と全くの無抵抗キャラはいないので、一対一程度の被害でとどめつつ裏を展開する意識である程度戦えると判断。これを考えると、ナッシーからリフレクターは切れなくなってしまった。(構築全体で最も雑に投げやすいポケモンがナッシーなので、バンギラスとの偶発対面は十分に意識する必要がある。)
なお、他に採用したかったポケモンとしては、全体的に薄めな対格闘を補いつつコンボ崩し+サンダーに不利すぎない麻痺撒き要員として
サンダー@薄荷 10万 めざ氷 電磁波 飛ばし
あるいは、同じく対格闘を補いつつ対地面や水を担える電磁波要員として
スターミー@麻痺治しとか 波乗りorハイドロ 10万 電磁波 再生
あたりを検討していた。これらは特殊アタッカーとしても運用でき、55カビゴンで50カビゴンの自爆を誘った際に自身の火力を通しやすくなるという利点がある。しかし、対バンギラスやサンダーを埋め切れなかったため没となった。