【ポケモン危機一髪!】今日のアクジキング:プテラ+ゲッコウガ+スイッチトリパ
2017年07月30日 21:05






ヤドキング@ナモのみ
201-x-108-160-130-31 どんかん
ねっとう れいとうビーム トリックルーム まもる
ギガイアス@リンドのみ
192-198-150-x-108-27 すなおこし
いわなだれ ヘビーボンバー ばかぢから ワイドガード
ダダリン@ヤチェのみ
177-201-120-x-111-40
パワーウィップ アンカーショット ゴーストダイブ まもる
アクジキング@ロゼルのみ
298-148-79-163-73-43
りゅうせいぐん あくのはどう ヘドロばくだん ヘビーボンバー
プテラ@じゃくてんほけん
175-126-87-x-106-200 きんちょうかん
いわなだれ フリーフォール ワイドガード まもる
ゲッコウガ@ヨプのみ
148-x-87-155-91-191 へんげんじざい
れいとうビーム くさむすび みずしゅりけん まもる

仮想敵として、プテラとゲッコウガを想定。スカーフが使えないため高速ポケモンの相手が非常に難しいルールである。中でもプテラは、弱点保険を除けば半減実しか持てないこのルールにおいて、特性緊張感によってほぼアイテムなしでの戦いを強いることができる。高速制圧の中でも最もタチが悪い一致岩雪崩も使える。ゲッコウガは高速からの広範囲攻撃によって対策が難しいポケモン。特に緊張感プテラと組むことで、半減実を無視して撃ち分けてくるため、プテラとゲッコウガは単体だけでなく組み合わせで厄介なポケモンである。
そこで、岩雪崩による怯みは怖いものの、一度決まれば逆にこちらが先手を取れるようになれるトリックルームを使うことにした。同じく代表的なS操作である追い風と比較すると、仮想敵のプテラ側も追い風を使えるため、追い風を使う場合には結局素のSでの勝負となってしまう。よって低速高火力高耐久ポケモンでトリックルーム展開をする方が構築の幅が広いと判断した。
しかし、プテラには岩雪崩以外にもトリックルーム対策の手段がある。それは挑発、吠える、そしてフリーフォールである。これらに対処するために、初手の並びとしてギガイアス+ヤドキングから構築をスタートした。ヘビーボンバー+ヤドキング守るから入ることによって、プテラを処理しながら次ターンにトリックルーム展開を行う。岩雪崩に対してもワイドガードで対抗できる。
トリックルーム下のアタッカーとしては、攻撃範囲の広いアクジキングと、スペックが高いと感じたダダリンを採用。また、ギガイアス自身もアタッカーとして活躍できる。
トリックルームを軸に据えるとは言っても、火力強化アイテムを持てない本ルールにおいて、4ターンでケリをつけることはほぼ不可能である。そこで裏に高速ポケモンを置くか2回目のトリックルームを狙うかをする必要があるが、今回は前者の方針でいくことに決めた。そして、冒頭に述べた高速アタッカーの代表格である、プテラとゲッコウガを採用することとした。強いと評価しているのなら、採用しない理由はない。結果として、スイッチトリパのような形となった。

ヤドキング@ナモのみ
201-x-108-160-130-31 どんかん
ねっとう れいとうビーム トリックルーム まもる
・最遅
・A172マニューラのはたき落とすを14/16耐え
・A204バンギラスの噛み砕く15/16耐え
・156-95プテラを熱湯で15/16で一発
トリル始動役としての採用。特性鈍感によって、挑発による妨害を受けない。
トリックルームはもちろん確定で、前述の通り初手でトリル妨害手段を潰すことも多いため守るも採用。2ウエポンは一致技の熱湯と補完のよい冷凍ビーム。
ちなみに、ヤドランかヤドキングかの選択は特に理由はないが、ヤドキングでも最低限のBはあるため、特殊草打点への強さを評価してヤドキングを選択した。はたき落とすに対して弱いのでナモで耐性を付けた。ナモを持ってはいるものの、緊張感意識で多少Bに割いた。

ギガイアス@リンドのみ
192-198-150-x-108-27 すなおこし
いわなだれ ヘビーボンバー ばかぢから ワイドガード
・最遅
・A157プテラのWダメ岩雪崩+C155ゲッコウガの草結びを急所命中非考慮で95%で耐える
・148-87ゲッコウガ(氷タイプ)をWダメ岩雪崩で14/16で一発
・146-85マニューラをWダメ岩雪崩で確定一発
トリル下で動かしたい駒その1。耐久がしっかりしているので、非トリル選出でも出しやすい。
岩雪崩は入れない理由はない。また、叩きパやルガルガンなどの雪崩に対して撃てるワイドガードも採用。サブウエポンはプテラを命中安定で潰せるヘビーボンバーと、バンギラスやゲッコウガ、サザンドラなどに撃てる馬鹿力。
配分はHAをベースに、プテラ+ゲッコウガに対する行動保証を付けるためにややD振り。半減実は構築全体が草に強くないのでリンドを持たせた。

ダダリン@ヤチェのみ
177-201-120-x-111-40
パワーウィップ アンカーショット ゴーストダイブ まもる
・最遅
・HA全振り
・207-131バンギラスをパワーウィップで確定一発
・167-110テラキオンをアンカーショットで15/16で一発
トリル下で動かしたい駒その2。火力耐久ともに優秀であり、実質3タイプを一致で撃てる。
ヤチェを持つことで幅広い相手と撃ち合えるようにした。技は威力の高いパワーウィップに安定した鋼打点のアンカーショット。ゴースト技はゴーストダイブを採用したが、これはトリックルーム最終ターンで相手の守るが見えている場面で使うことで、トリルが切れてももう一発攻撃を通せるようにするため。トリル下で普通のゴースト技を撃ちたかった場面もなくはなかったが、ダダリンミラーやオーロット、シャンデラあたりくらいが撃つ相手であるため、汎用性の高い守るを優先した。

アクジキング@ロゼルのみ
298-148-79-163-73-43
りゅうせいぐん あくのはどう ヘドロばくだん ヘビーボンバー
・最遅
・A205ギガイアスの馬鹿力+天候ダメ一回を確定耐え
・156-86プテラをヘビーボンバーで確定一発
・156-151ラティアスを流星群で確定一発
・136-81キノガッサをヘドロ爆弾で確定一発
トリル下で動かしたい駒その3。構築全体で相手の草が重く、特にカプ・ブルルやダダリンがキツかったため、これらに打点が持てる上に攻撃範囲の広いアクジキングを採用した。
技は瞬間的に火力の出せる流星群に、ダダリンシャンデラへの打点となる悪の波動、あとは草への打点としてヘドロ爆弾を採用し、残りの枠にはプテラへの打点としてヘビーボンバー。半減実は、即死を防ぐロゼルとした。ヨプやヤチェの方が汎用性が高いが、余っていなかった。ハバンはアリ。
あまりに火力が残念なのでACにほぼ振り切った。頑張ってビーストブーストさせよう。

プテラ@じゃくてんほけん
175-126-87-x-106-200 きんちょうかん
いわなだれ フリーフォール ワイドガード まもる
・最速
・187-85プテラをA+2岩雪崩で15/16で一発
・A205ギガイアスの岩雪崩15/16耐え
・C155ゲッコウガの冷凍ビーム15/16耐え
裏選出の駒その1。
耐久に振って弱点保険を持たせることで、場持ちをよくしつつ火力を底上げした。緊張感が発動しているか否かで半減実の不確定要素が大きく変わるため、できるだけプテラは場に残したいポケモンである。相手からすれば上から岩雪崩を撃たれることを嫌うため、氷の礫や水手裏剣を撃たれやすく、発動機会は多い。
技は生命線の岩雪崩に、ゲームメイクに役立つフリーフォール、場持ちをよくする守るは確定。ラストの枠は追い風も候補だったが、プテラとゲッコウガ以外は鈍足なためミラーでしか追い風の意義がなく、それよりは岩雪崩を防げるワイドガードを優先した。氷の牙やアクアテールなどで範囲を広げることも考えたが、Aに振ったとしてもまるで火力がないのでやめた。

ゲッコウガ@ヨプのみ
148-x-87-155-91-191 へんげんじざい
れいとうビーム くさむすび みずしゅりけん まもる
・CS全振り
裏選出の駒その2。
通りの良い冷凍ビームと、テラキオンへの打点となる草結び、プテラなどに撃てる便利な先制技として水手裏剣、あとは守るで決まり。悪波動やけたぐりなども候補だったが、鋼や炎がほぼいないということもあり、氷+草の範囲は結構広い。
特殊技一本にできたので配分は特にひねることなくCS。キノガッサ前でも動かせるようヨプを持たせたが、緊張感まで考慮するならややBに振ってもよかったか。
選出は、トリル展開を狙うならヤドキング+ギガイアスorアクジキング。キノガッサやカプ・ブルルがいる場合にはアクジキングから入って守る+ヘドロ爆弾とする。そうでない場合にはギガイアスを出し、必要ならワイドガードでサポートしながらトリルを使う。プテラ入りの初手に対してはヤドキングの守るでフリーフォールを防ぎながら、ギガイアスかアクジキングのヘビーボンバーで相手のプテラを処理する。非トリルの場合はプテラ+ゲッコウガを初手に。裏は攻撃範囲を見ながら臨機応変に決めるが、トリル選出の場合にはゲッコウガを出しておくと、トリルが切れた後にも息切れしない。ギガイアスやダダリンは多くの相手と撃ち合えるので、非トリル選出でも出しやすい。カプ・ブルルやダダリンが重いと感じたらアクジキングを出す。
結果としては、1ロム目:33勝10敗レート1803、2ロム目:25勝3敗レート1803。ともに50位前後といったところだろうか。45戦する系の大会で1800に到達したのは初めてなので、2ロムで1800に到達できたのは自分としては満足している。
追記:2ロムとも30位くらいでした。
スイッチトリパとしては比較的うまくまとめ切れたかと思う。技構成は必要十分なものを選択できたし、半減実の割り振りも実践で十分機能する選択ができた。
改善点としては、キノガッサやカプ・ブルルを見たときのトリル展開のしにくさが挙げられるので、オーロットやパンプジンのようにもう1枚トリル始動要員を入れてもよかった。その場合にはプテラとゲッコウガを抜いて、完全に低速で固めることとなるか。
プテラ+ゲッコウガにトゲキッスやキノガッサなどを合わせたオーソドックスな追い風展開も試してみたかったが、さすがに2つの構築を詰めるだけの余力はなかったので、ひとまず1つの構築を形にできたのはよかったかなと思う。
最後になったが、プテラの型やプテラゲッコウガ展開など、後輩のいむた君とrimo君との考察結果を採用させてもらった。ありがとうございました。