【トリプル】リザドランクレセ(第2回噴火杯使用構築)
2015年07月22日 21:00
2015/07/19に行われました、第2回噴火杯にて使用した構築です。3勝3敗で予選落ち。
(本オフ会では第5世代以前のロムで入手したポケモンも使用可能であったため、準伝説も理想値のものを使用した。)
リザードン@リザードナイトY
ねっぷう かえんほうしゃ きあいだま まもる
クレセリア@オボンのみ
サイコキネシス スキルスワップ でんじは トリックルーム
霊獣ランドロス@こだわりスカーフ
じしん いわなだれ ばかぢから ストーンエッジ
ハリテヤマ@ラムのみ
インファイト がんせきふうじ ねこだまし フェイント
ヒードラン@もくたん
ねっぷう かえんほうしゃ だいちのちから まもる
サザンドラ@いのちのたま
あくのはどう りゅうのはどう だいちのちから まもる
(本オフ会では第5世代以前のロムで入手したポケモンも使用可能であったため、準伝説も理想値のものを使用した。)
リザードン@リザードナイトY
ねっぷう かえんほうしゃ きあいだま まもる
クレセリア@オボンのみ
サイコキネシス スキルスワップ でんじは トリックルーム
霊獣ランドロス@こだわりスカーフ
じしん いわなだれ ばかぢから ストーンエッジ
ハリテヤマ@ラムのみ
インファイト がんせきふうじ ねこだまし フェイント
ヒードラン@もくたん
ねっぷう かえんほうしゃ だいちのちから まもる
サザンドラ@いのちのたま
あくのはどう りゅうのはどう だいちのちから まもる
【概要】
今回の噴火杯では噴火ヒードランや負けん気ボルトロス、零度スイクンや地球投げガルーラなどの旧作限定ポケモンが使えたが、特にそういったポケモンは採用せず、通常のレーティング準拠のルールでも使える構築にしようと考えた。ただ、噴火ヒードランと負けん気ボルトロスに関しては、相手をする上でそれなりに意識しておくことにはする。
今回は、メガリザードンYを使うこととした。最近はメガガルーラ入りを中心に使ってきたが、以前少し使ったリザードン入りをもう少し考え直してみようと思った。
リザードンに合わせるべきS操作としては、追い風以外のものを使いたいと考えた。対追い風ガルーラを考えたときに、追い風を使うのであれば、リザードンを最速にするなり素でガルーラより早いポケモンを入れるなりしなければならない。それはかなり使える駒が絞られてしまう。そこで、電磁波やトリックルームと合わせたいと考えた。いずれも相手の追い風に対して有効である。
これらのS操作技を使うために、クレセリアを採用した。この手の、いわゆるスイッチトリパを使うにあたって、クレセリアクラスでないと耐久値が足りないというのは以前から感じていた。例えばトリパ相手に対してトリル返しをしたいとき、相手の攻撃をある程度耐えながらトリルを使う必要がある。このように、戦況に応じてS操作技を使う必要があるので、その前に倒されないように十分な耐久を持っている必要がある。S操作役の火力と耐久のバランスは重要な問題ではあるが、ここでは耐久をかなり重視したいと考えた。そのため、クレセリアやサマヨール、ポリゴン2クラスのポケモンを採用したいと思い、電磁波とトリックルームを使えてアイテムに依存しない数値を持つクレセリアを使うことにした。(ポリゴン2は進化の輝石を持つ前提なので、オボンなどを持ったクレセリアと比較すると数値で劣る。)
次に採用したのはスカーフランドロス。叩きパに対してある程度戦える駒であり、またガルーラに対して威嚇を入れつつ上から叩けるのがよい。リザードンクレセリアと既に浮いているポケモンが2体いるので、地震が撃ちやすそうなのもよい。
同様に、対叩きパとガルーラを考えてハリテヤマを採用。厚い脂肪により炎氷耐性が確保でき、カポエラーやズルズキンに比べてリザードンやヒードランに耐性が付く。
いろいろと試している中で、この4体は動かなかった。対叩きパもある程度耐性が確保できており、威嚇、猫だまし、S操作といった、欲しい要素が一通り揃っている。あとは残りの2体を決めていく作業となる。
まずは鋼タイプが欲しい。比較的耐性面はしっかりしているため、このまま耐久耐性のしっかりした駒で固めることで、ある程度の受け出しが可能となる。これは、ガルーラと比較したときのリザードンのメリットでもある。候補としてはヒードランとギルガルドが挙がったが、結局ヒードランとした。正直なところ理由付けは弱く、「ヒードランのときの方がギルガルドのときより勝てた」という程度のものでしかない。ただ、晴れ下で炎技が撃てるためギルガルドに比べてより攻撃的であり、また対リザードンの面でもヒードランの方が嬉しい。(ヒードランからの打点は原子の力くらいしかないが、晴れ下で貰い火が発動すれば炎技でもそれなりに削ることはできる。)ギルガルドのメリットは、ワイドガード、影踏み耐性、対ガルーラ、そして水弱点が減ることなどだろうか。
最後の枠は雨パに対してある程度戦えるようなポケモンが欲しい。候補としてはサザンドラ、ニンフィア、モロバレルが挙がった。ニンフィアの入る形が一般的であるかと思うが、今回は炎耐性が確保できるということもあり、サザンドラを採用した。ヒードラン→ギルガルド、サザンドラ→ニンフィアなどとしてしまうと、相手のリザードンやヒードランが辛い。特に噴火ヒードランには薄くしたくなかったというのが、噴火ヒードランの上を取れて大地の力を撃てるヒードランと、悪の波動を上から等倍で通せ炎耐性を持っているサザンドラをそれぞれ採用する決め手の1つとなった。
【個別解説】
(調整先は、主な調整先を○、副産物を・で表す。)
リザードン@リザードナイトY
155-x-112-225-136-143 (もうか)
ねっぷう かえんほうしゃ きあいだま まもる
○167-171ギルガルドを晴れ下Wダメ熱風で13/16で一発
・171-101までの霊獣ランドロスを晴れ下火炎放射で確定一発
・154-89ファイアローを晴れ下Wダメ熱風でほぼ2発
○A146ファイアローの鉢巻ブレイブバードを15/16耐え
・C177ボルトロスの10万ボルト14/16耐え
・C200ヒードランの原始の力を13/16耐え
・C194サザンドラの珠流星群を12/16耐え
○最速ヒードラン+2
○補正なし(非メガ)ガルーラ抜き
今回の軸になるポケモン。強力な全体技、自動天候奪取、悪くはない耐性がガルーラにはない点である。
配分を考えるにあたって、まず重要なのはSの設定である。最速から無振り付近まで幅広い選択肢がある。今回は中速気味なものとしたが、一番の理由は対ドーブルである。スカーフランドロスを採用しているためスカーフドーブルの上を取ることはできるが、タスキドーブルまで考えるとできるだけ上を取れる駒は多くしたい。この付近にはヒードランもおり、対ヒードランでの行動順が明確な方が立ち回り方針が立てやすいと思ったというのもある。また、できるだけ多くのサンダーに対して先制したいという思いもあった。せっかくSを上げるのだから最速にしてもよかったが、これよりさらにSを上げると、今度はガルーラとの行動順が分からなくなってしまうので、「ガルーラにはSで負けているだろう」と分かりやすいSに設定してしまうことにした。あとは対ファイアローで威嚇に頼らず動ける物理耐久を確保し、できる限りCを高めた。A177ガルーラ捨て身耐えのような配分も候補ではあったが、徒に火力を落とすのが気に入らなかったので、今回はCS基調のものとした。対ガルーラは素直に威嚇を入れて動きましょう。Sはやや中途半端だが、メガシンカ順でガルーラの性格を判定できるようにした。カメックスのためにあと1割く余裕はない。D方面の指標が特に浮かばなかったので思い当たるものを計算してみたが、上記のようにパッとしないのが残念。
技構成は、炎技を2つ入れるものとした。大きく削りに行きたいときには熱風を、外したくない場面やワイドガードが見えている場面では火炎放射を撃つ。あとは対ヒードランで詰まないように気合玉。サザンドラや雨下の水タイプに対しても撃つ。
ちなみに、メガシンカ前の特性はサンパワーはダメ。サンパワーで損をしたことは何度もあり、得をしたことは一度もない。
クレセリア@オボンのみ
226-x-165-105-164-106
サイコキネシス スキルスワップ でんじは トリックルーム
○221-101モロバレルをサイコキネシスで94.51%で2発
・A194メガガルーラの捨て身2発を80.46%で2発耐える(オボン込)
2番目に採用を決めたポケモン。状況に応じてS操作技を使うのが仕事。
クレセリアを使う際、最も重要なのは場で腐らないことである。今回は周りのポケモンのパワーが軒並み高いため、クレセリアの低火力ぶりはできる限り気にならないようにしたつもりだが、それでもクレセリアの技構成は重要である。今回は電磁波を採用したため、することがなくなりそうなときにもある程度の仕事をまだこなすことができる。さらにスキルスワップを採用。主な仮想的はニンフィアで、あとは薄めの影踏み耐性を補えているかもしれない。(が、対影踏みがあまり具体的にイメージできていないので、ここは怪しいかもしれない。影踏み+雨のような構築に対しても同様。)当初は冷凍ビームを入れる予定だった。S操作として電磁波を使う際、まず壁となるのが電気と地面タイプである。そのうち、最も目にすることが多いであろう霊獣ランドロスに対する強烈な打点を持てることは、リザードンがランドロスを得意としないこともあって重要であると考えた。が、対戦しているうちに、チョッキでもヤチェでもタスキでもないランドロスに冷凍ビームが当たる場面が思いの外少ないのではないかと思い、冷凍ビームは切ることにした。結果としては、スキルスワップがあってよかったこともあり、冷凍ビームが欲しくなったこともあり、どちらとも言えない。
配分についてだが、悩んだ末に当日の朝に冷凍ビームを切ることを決めたため、しっかり煮詰められてはいない。まずはCを最低限のラインに設定し(エスパー技の選択は、ニンフィアに対してスキルスワップを撃てることもあり、サイコキネシスの方を採った)、残りを耐久に回した。B方面もD方面も被弾する機会は非常に多いので、中途半端だとは思いつつも両方を同程度に伸ばすことにした。なお、これを書いていて気付いたが、Sを107にすれば「追い風下でS140のスカーフランドロス抜き」のニンフィアを素の状態で抜けるので、その方がよさそうだ。
霊獣ランドロス@こだわりスカーフ
174-200-116-x-101-143
じしん いわなだれ ばかぢから ストーンエッジ
○167-110テラキオンを馬鹿力で15/16
・131-87ドーブルを、威嚇込みで馬鹿力で確定一発
・185-117メガリザードンYを威嚇込みでストーンエッジで10/16で一発
○A194キリキザンのA+1珠不意打ちを15/16耐え
○S補正なし全振り
対叩きパの要であり、また地震や岩雪崩によって中盤の削りや終盤の掃除をこなすことができる。今回は対負けん気ボルトロスをかなりランドロスに投げており、電気技に対して繰り出すのに加えて上からのストーンエッジで一発で処理する。ランドロスの他に3体のポケモンが浮いているため、地面技としては地震を採用した。やはり可能な限りは大地の力でなく地震を採用したい。
配分としては、対キリキザンが厚すぎるわけでもないので、不意打ち耐えの個体とした。Sは最速ドーブル抜きにとどめてもよかったが、ランドロスミラーで雪崩怯みを引くのは腹立たしいので、補正なし全振りを確保することにした。
なお、負けん気ボルトロスが使えないルールでは、ストーンエッジのところをはたき落とすかとんぼ返りにするのがよいだろう。とんぼ返りが便利そうではあるが、相手のランドロスのスカーフを落とせるはたき落とすも有力。
ハリテヤマ@ラムのみ
219-177-98-x-106-49 (あついしぼう)
インファイト がんせきふうじ ねこだまし フェイント
○A133ファイアローのブレイブバード確定耐え(鉢巻でも威嚇込で確定耐え)
○C161キングドラの雨下珠ハイドロポンプを確定耐え
・C178ニンフィアのWダメプレートハイパーボイスを9/16で耐える
○最遅
これまた対叩きパの要。カポエラーでもズルズキンでもなくハリテヤマを採用したのは、単純なスペックの高さに加えて炎氷耐性が確保できるというのが大きかった。
技はまずインファイトと猫だましが確定。また、ワイドガードや守るに対してさっさと攻めきるためにフェイントも採用。(この時点でズルズキンは候補から外れる。)あとははたき落とすが一般的だが、今回は岩石封じを採用した。ミラーを考えて対リザードンへの打点が欲しかったので、炎耐性を持ちつつ無振りリザードン程度なら一発にできる岩石封じを優先した。ファイアローに対しても、威嚇込でブレイブバードを耐えながら処理できる。一応S操作を兼ねることもできるが、そこはあまり期待していない。なお、これでハリテヤマはリザードンに強い!とか言っていると、不意にエアスラッシュが飛んできて泣くので注意。
配分は正直よく分からなかったので、カタリナさんという方のブログから拝借した。(調整先は推測) そもそもこの構築自体、カタリナさんのブログをかなり参考にしている。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
ヒードラン@もくたん
167-x-127-181-127-141
ねっぷう かえんほうしゃ だいちのちから まもる
○221-101モロバレルを木炭火炎放射で15/16で一発
○198-127ヒードランを大地の力で14/16で一発
○最速
今回は噴火ヒードランを使えるとのことだったので、噴火ヒードランの上を確実に取れる最速ヒードランを採用。Sラインの決定についてはリザードンと似たような考えである。リザドランミラーを考えても、ヒードランは最速にしたい。
ヒードランもリザードン同様、炎技を両立させた。炎技でのゴリ押しが軸の1つであり、この技構成は非常に使いやすかった。対フェアリーのラスターカノンや対リザードンファイアローの原始の力、あるいは有利対面を作りやすいため残しやすい身代わりなども候補だったが、炎技と対ヒードランの大地の力で技スペースは埋まった。
配分は火力重視でほぼCS。持ち物は命の珠も候補だったが、サザンドラに取られたので木炭を持たせた。どうせ対ヒードラン以外は炎技を撃つし、優秀な耐久を削らなくて済む。
サザンドラ@いのちのたま
168-x-110-194-110-150
あくのはどう りゅうのはどう だいちのちから まもる
○ただの控えめCS全振り
・157-116メガクチートを珠大地の力で11/16で一発
・136-170ギルガルドを珠悪の波動で15/16で一発
左右の配置にかかわらず一致技で好きな相手を殴りに行けるサザンドラ。炎耐性は対晴れで、水耐性は対雨で活きる。より高打点を持てるようになるこだわり眼鏡も候補ではあったが、今回は対フェアリーを一発で処理できるような打点(キリキザンやギルガルドのアイアンヘッドやメガガルーラの捨て身タックルなど)がなく、いくらフェアリー耐性が2枚入っていると言えども、守れないと立ち回りが窮屈になるだろうと判断し、命の珠で運用することにした。
配分は特に考えずCS全振り。少し耐久に割いてガブリアスのドラゴンクロー確定耐えなどをしてもよいが、A182の火力強化なしガブリアスに遭遇することより、控えめS全振りサザンドラに遭遇することの方がずっと多いだろうと思い、CSに振り切った。
【立ち回り】
リザードンで天候を取りながら、2体の炎技でゴリ押していくのが基本。クレセリアの使い方がキモで、電磁波を入れたい相手がいそうなときには、クレセリアが早い段階で消耗し切らないように注意しなければならない。クレセリア以外の5体は削りに優れているので、これらの誰かで削って他の誰かを通すことを心がける。
【感想】
構築自体には結構満足しているが、思ったより勝ち切れなかった。とはいっても、帰宅後BVを見直すと、どうも立ち回りがよくない試合ばかりなので、当然の結果なのかもしれない。やはり構築と立ち回りが両方しっかりしていないと勝ち切れるわけがなく、自分の未熟さを思い知った。
以下雑感。
・全体的に攻撃的な構成になっているにもかかわらず、耐性耐久もしっかりしているため交代先に困ることも少なく、交代戦を行うこともできる。そのためとても使いやすかった。
・メインの攻めが炎技ゴリ押しであるが、炎技は通りがそれほど悪くもないが良くもないので、当然だが炎技の通りが悪い相手には苦戦する。特にニョロトノやバンギラスは天候を奪ってくるので厄介な相手である。一方で、対リザードンミラーは厚めにしたつもり。
・対トリパは、クレセリアでトリル返しすることを狙いたいが、相手に高火力の並びを作られるとクレセリアに余裕がなくなってしまうので、高打点なトリパは得意ではない。
・事前にレートで回していたところ、案外ガルーラと当たらなかったので、対ガルーラスタンの動きはあまり確立できていない。
スタンで勝つためには、交代戦を打破する何かが必要である。今回は、できる限り火力の高い炎技と、通りのいい悪技で相手を消耗させることでそれを狙ってみた。結果としては、炎技という技タイプの選択がやや微妙だったのかもしれない。が、攻守にバランスの取れたものはできたと思うので、これをベースにしてこの先もう少し煮詰めてみたい。
……レートでも理想値準伝説使いたいなぁ