シーズン8スペシャル(きのみダブル)まとめ
2015年02月13日 16:47
2015/02/13/15:30現在、スペシャルレート暫定1位となりました。(ドヤ顔で画像を貼っていく。)

これまで、記憶にある限りでは1位と名の付く結果を残せたことがなかったので、暫定であってもとても嬉しいです。せっかくなので今のうちに、使った構築についてと、環境全体について書いていきます。

これまで、記憶にある限りでは1位と名の付く結果を残せたことがなかったので、暫定であってもとても嬉しいです。せっかくなので今のうちに、使った構築についてと、環境全体について書いていきます。
【使用構築】
前回高種族値スタンを紹介したわけだが、ブログ更新後少し手直しして潜っていた。変更箇所は2点。
・ローブシン→クレセリア(サイコショック こごえるかぜ めいそう つきのひかり@アッキのみ)
明らかに存在意義が謎だったローブシン君にご退場いただいて代わりにクレセリアを投入。ますます種族値の暴力感が増した。
サンダーをはじめとするポケモンに正面から喧嘩を売りに行けて、終盤詰ませる性能が極めて高い瞑想月の光型で採用。あきらかにつよい。……と思ったのだが、思ったほど強くはなかった。見せ合い時、「コイツとコイツさえ倒してしまえばあとはクレセリアで勝ちっ!」という方針で考えることは何度もあったが、それが実現したことはほとんどなかった。(さすがに0ということはないと思うが、今思い出そうとしても思い出せないので、もしかしたら0かもしれない。)後ろにクレセリアが控えているという安心感こそあれど、実際出番はなかなかなかったといったところか。瞑想で対雨の粘りも増すかと思っていたが、これも見当違いだった。瞑想→日本晴れの方がまだマシだったかもしれない。
「クレセリア強い」と思ったことはほとんどないが、「クレセリア弱い」とまで思ったこともそんなになかったので、何とも言いかねる。
・サザンドラ:よく分からない配分→控えめCS
適当配分で使っていた頃、軽い気持ちで撃った悪の波動をシャンデラに余裕で耐えられてトリックルームされて負けたため、さすがに配分を考え直すことにした。ざっと計算した結果特に耐久を上げる必要性も感じなかったので、ボックスで一番CSが高い個体を引っ張ってきた。Sはともかく、Cは194必要。耐久調整は無駄にはならないとは思うので、各自お好みで。
技構成はそのまま、龍波動、悪波動、火炎放射、守るとした。外さないこともあってこれでよかったとは思うが、大文字はH振りオッカハッサムを不利な乱数と言えど一発にできるので、採用の価値はあると思う。モロバレルにもとんでもないダメージが入るし。
この形に変えてから30勝7敗で、1710スタートで1802まで到達。……戦績に対するレートの上がり幅が異様ですねぇ。
○まだ苦手な相手
・雨パ(相変わらず綱渡りの立ち回り)
・ニンフィア(メタグロスが他で消耗してるとキツい)
・トリトドン(ウルガモスと一緒にいると最悪)
・キノガッサ
→というわけで、クレセリアをキュウコン(ねっぷう ソーラービーム どくどく まもる@何か)とするのがよいのではないかと考えている。キュウコンは現状、結構刺さってるポケモンだと思う。どくどくは主にクレセリアやサンダー意識。自分で使っておきながらこの構築は相手の瞑想クレセリアに薄いが、瞑想クレセリアに当たることはほぼないだろうと判断して現状対策は切ってある。今後のメタゲームの変化次第ではどこかに毒々を仕込むことはあるかとは思うが、実際のところ、瞑想どころかそもそもクレセリアにほとんど当たらなかった。
【環境雑感】
○大雑把キャラランク(B以降順番適当)
S
サンダー
A+
マリルリ、モロバレル、化身ボルトロス、ギルガルド、ニンフィア、
ニョロトノ+ルンパッパ、霊獣ランドロス、バンギラス、テラキオン
A-
ハッサム、ガブリアス、ゲッコウガ、メタグロス、ウルガモス、トリトドン、キュウコン
B
サザンドラ、ヒードラン、ファイアロー、ラティオス、ラティアス、
ナットレイ、ズルズキン、ユキノオー、水ロトム、クレセリア、
キノガッサ、ドリュウズ、ジャローダ、フレフワン、マンムー、
ミロカロス、ドサイドン、ムシャーナ、ヤミラミ、ライコウ、ライチュウ
C
キリキザン、フシギバナ、スイクン、ゴチルゼル、カポエラー、
ローブシン、プテラ、クロバット、バシャーモ、マニューラ
○感想
・サンダー
あきらかにつよい。「サンダーつえー……」と声を漏らしながらしていた対戦ばかりだった。そこそこの攻撃も2発、ショボい攻撃なら3発耐えながらS操作、削り、回復のどれもこなせるポケモン。追い風の恩恵を受ける攻撃的構築であれば、ひとまず入れておいて損はないだろう。
もちろん万能ではない。火力は高くはなく攻撃範囲も広いとは言えないため、盤面で腐る場面も少なからず存在する。1vs2の局面を作らないよう、構築、立ち回りともに注意したい。先に“追い風の恩恵を受ける「攻撃的構築」”と書いたのはそういう意図である。また、中速からのS操作故、岩雪崩などの怯み一発で大きく計算が狂ってしまうことを忘れてはならない。
基本的にシングル用の個体を持っている人はそれをそのまま流用して構わないと思う。最低限マリルリのA+6アクアジェットを耐えておいて、余裕があればCを149くらいまでは上げておきたい。私は甘えた妥協個体を使っていたため、太鼓オボンマリルリに10万ボルトを耐えられて顔面蒼白になったことが一度あった。
・マリルリ
腹太鼓を入れても入れなくても強い。
腹太鼓型の場合は、猫騙しや怒りの粉、この指止まれでサポートしつつ積む隙を作る。S操作に構わず攻撃に移れるのが魅力だろう。その際は、相手のモロバレルをしっかり対策しておきたい。
腹太鼓を入れなくてももちろん強い。優秀な耐久耐性で構築のバランスを取りつつ、火力も十分で一致先制技まで持つ。これもやはり、スタンを組む上では理想的なポケモンである。持ち物はオボン、ソクノ、リンドあたりで行動回数を稼ぎたい。
モロバレルがいれば対策はかなり容易だが、そうでない場合はしっかり意識したいポケモンである。
・モロバレル
積みやトリックルームのサポートをこなしつつ、キノコの胞子によって腐りにくいのが魅力。火力強化アイテムがないため、場持ちしやすくなっている。また、比較的サイクルを回しやすいため、特性再生力を普段より活かしやすくもなっている。ちょっとでも打点不足になるとモロバレル自身にもその隣のポケモンにもやりたい放題にされてしまうので、大きく削る手段はいくつか持っておきたい。その際、地震や熱風、岩雪崩といった全体技であれば、怒りの粉に構わず隣も削ることができるのが嬉しい。
・化身ボルトロス
スカーフがないため、これくらいのSであればほとんどのポケモンに先手を取れる。テラキオンやガブリアスのような高速ポケモンを上から叩ける貴重なポケモンである。耐久に振ってオボンを持たせて電磁波をばら撒くのもいいだろう。味方に威張る(そこからガブリアスやランドロスの地震)ギミックをよく見かけたが、これの強みは、困ったら相手に威張れるところだろう。ちなみに私が一番嫌いな技は威張るです。
・ニンフィア
火力強化アイテムを持てないのは辛いが、代わりによく持っているリリバ(鋼半減)のせいで迅速な処理が難しい。こいつの処理に3手以上かかることもザラではなく、適当な鋼タイプを入れて見た気になっていると案外苦戦する羽目になる。瞑想が強いと思う。
・ニョロトノ+ルンパッパ
ルンパッパ自身のスペックは非常に心許ないが、天候変化なしに雨パと闘うのは難しい。ハッサムやモロバレル、ファイアローが入った形が多かったので、そのあたりまで意識して対策したい。キングドラやガマゲロゲが入った形も悪くはなさそう。
・バンギラス
サンダーが強いのでやや甘めの評価。対雨でも心強い存在である。耐性がひどいことになっているので、持たせたい半減実が多すぎる。型は豊富で、龍の舞から電磁波までなんでもござれ。
・テラキオン
いわゆる叩きパは要対策。エルフーンはうっかり生かしておくと追い風アンコールなんかでガタガタにされるし、マニューラは上から通りのいい氷や悪技をぶっ放してくるのが厄介。テラキオンがどの半減実を持っているか分からないので、即処理を前提とした対策はオススメできない。抜群で入る先制技が多いので、それを多く仕込んでおくとだいぶ安心。
叩きパに限らず、単独運用もアリ。スカーフによるS逆転を気にせず動けるのが嬉しい。サンダーの安易な追い風に、岩雪崩でリスクを与えられる。
・ゲッコウガ
刺さってる度ならトップクラスだと思うが、安定した運用はきっととんでもなく難しい。ハゲる覚悟のある者だけがゲッコウガを使いなさい。
・ウルガモス
水技や岩技のケアさえできれば大きな決定力となり得る。マリルリを使っていた身としては、ギガドレインを搭載した型や、トリトドンを横に置いた構築がとても嫌だった。ワイドガードと組ませるくらいのことをしてもよいと思う。
・トリトドン
気付けば打点不足に陥りやすい。相手の水タイプを牽制できるものの、肝心の対雨パではルンパッパに4倍弱点を突かれてしまうのが惜しい。安直だが、ファイアロー+トリトドンなんかが面白そう。
・キュウコン
雨パ、モロバレル、ニンフィア、ハッサム、ギルガルドなんかが強いため非常に刺さっているという印象を受けた。ソーラービームがあればマリルリはもちろん、ニョロトノ、トリトドンなどにも自然に打点が持てる。採用しそうになったことは何度もあったが結局挫折したので、他の人の感想を知りたいところである。
・ファイアロー
火力強化アイテムを持てないのは辛いが、モロバレルや雨に対する牽制になり安定したS操作も可能であるため弱いはずはない。自然の恵みは一発芸感を拭えない。
・ドリュウズ
雨パに比べると制圧力は劣るが、要注意構築ジャンルであることは間違いない。地面や岩の通りがよいとあっさり壊滅させられる。
・ジャローダ
間違えて岩石封じを撃ってしまったときにはどうなるかと思った。
・ミロカロス
気付けば打点不足に陥りやすい。霊獣ランドロスが今後数を増やすようであれば十分実用的なポケモンである。
・ムシャーナ
ムシャーナに限った話ではないが、トリックルーム始動を防ぐのは難しい。メガクチートやメガバクーダのような強力なアタッカーがいないのが救いだが、ユキノオーやブルンゲル、ドサイドンなどに全体技を連発されるだけで壊滅しないかどうかはしっかり意識しておきたい。
・ゴチルゼル
全然見かけなかったが、突然やってきたら結構困ると思う。
・プテラ
緊張感もそこそこ役には立つが、上から岩雪崩を撃てるということと、高速フリーフォールによる展開補助は強い。追い風、ワイドガードなんかも要注意。これも持たせたい半減実が多すぎる。
・クロバット
現状、ビアー(毒半減)が採用されることは少ないので、比較的安定してフェアリーを削りにいける。猫だましに引っかからず追い風を撃てるのも偉い。補助に回ることが多い一方、怒りの前歯で腐りにくいのも長所である。パチリスの話はやめましょう。
○構築ジャンル
・雨パ
使用率が高く、多いときは数戦に1回のペースで対戦することになった。珠や眼鏡がない分無理やり耐える動きはやりやすいので、その辺を織り交ぜながら動くのが汎用性が高いだろうか。
・エルフーンorマニューラ+テラキオン
とにかく初手袋叩き+岩雪崩を安易に選択させないこと。エルフーンは追い風からの展開を、マニューラは自身が氷技で殴ってくることを意識したい。構築段階から動きを想定しておきたい相手筆頭。
・トリパ
火力低下のせいでトリル役や補助役を即処理するのが難しいため、猫騙しor怒りの粉orこの指止まれでサポートされた場合、相手のトリックルームを防ぐのは困難である。よほど安定してトリックルーム始動を妨害できるギミックがないのであれば、トリックルーム下でもある程度戦えるようにしておいた方がいいだろう。シャンデラやユキノオー、ブルンゲルで全体技を撃ってくるタイプや、ドサイドンが重力地震を撃ってくるタイプを見かけた。クレセリア入りのスイッチのような形も稀に見かけた。
・積み+補助
マリルリの腹太鼓が最もメジャーであろうか。マリルリ+モロバレルは鉄板の組み合わせなので、少なくともこのようなマリルリ絡みのコンボはしっかり対策しておきたい。たまにやってくるライチュウがとてもめんどくさい。ボルトロス威張る+ガブリアス地震も、補助こそないもののある意味積みである。そんなに多くはないが、この並びを見かけたら一応頭の片隅には置いておきたい。
・砂パ
雨パには劣るかもしれないが、ノーマークで当たると大変なことになる。ガブリアスやローブシンのような分かりやすい対策がいない場合は、少なくとも「地面か岩のどちらかを撃っていれば安定」の盤面を作らないことを意識したい。
・スタン
私は結局これをずっと使っていたわけだが、同じような臭いの人とはほとんど当たることはなかった。
何度でも言いますが、自分にとって第6世代の中ではトップクラスに面白いと思えるルールだったので、こんなに過疎ってるのが寂しいです。第5世代ダブルでスタンを使うのが好きだった人には是非オススメのルールです。もっともっと人口が増加することを祈って、終わりといたします。