【GBAシングル】ヘラクロス+サンダース軸
2014年10月19日 08:03
ヘラクロス@こだわりハチマキ
156-177-95-x-115-150 {こんじょう}
メガホーン かわらわり いわなだれ じしん
サンダース@クラボのみ
141-x-82-160-115-200(VUUVVV)
10まんボルト めざめるパワー(氷) みがわり バトンタッチ
ボーマンダ@りゅうのキバ
170-139-109-169-100-152
ドラゴンクロー だいもんじ ハイドロポンプ つばめがえし
メタグロス@ラムのみ
183-182-151-103-111-115
コメットパンチ じしん かみなりパンチ だいばくはつ
トドゼルガ@カゴのみ
217-x-156-115-111-85
なみのり ぜったいれいど アンコール ねむる
ゲンガー@たべのこし
145-109-72-151-103-168
10まんボルト れいとうパンチ みがわり きあいパンチ
156-177-95-x-115-150 {こんじょう}
メガホーン かわらわり いわなだれ じしん
サンダース@クラボのみ
141-x-82-160-115-200(VUUVVV)
10まんボルト めざめるパワー(氷) みがわり バトンタッチ
ボーマンダ@りゅうのキバ
170-139-109-169-100-152
ドラゴンクロー だいもんじ ハイドロポンプ つばめがえし
メタグロス@ラムのみ
183-182-151-103-111-115
コメットパンチ じしん かみなりパンチ だいばくはつ
トドゼルガ@カゴのみ
217-x-156-115-111-85
なみのり ぜったいれいど アンコール ねむる
ゲンガー@たべのこし
145-109-72-151-103-168
10まんボルト れいとうパンチ みがわり きあいパンチ
【概要】
ヘラクロス+サンダースを長いこと考えていたのだが、余りに問題点が多すぎて何度も投げそうになった。それでも一応形になるよう組み上げた構築。意地でも『こだわりハチマキ』ヘラクロス+サンダースの形を維持することをテーマに組んだ。
感じていた問題点は主にこちらに書いた通りである。最も強く感じていた問題点は、“ヘラクロス+サンダースという繰り出しにくい2体を基本選出で固定したときに、繰り出しにくい相手が数多く存在する状況を残りの1体だけで補わなければならないこと”であった。
ヘラダースを考えるにあたって、ヘラクロス+サンダース+何かという選出パターンを基本選出で考えたい。そうでなければサンダースが構築から抜けていくはずである。3枠目を考えるにあたって、1対1から2対2、そして3対3へと考え方を広げていくことで選出パターンを考えていった。
対カビゴン
○メタグロス、ゲンガー、トドゼルガ
△ヘラクロス
対メタグロス
△ヘラクロス、ボーマンダ、ゲンガー
対ヘラクロス
○ボーマンダ、ゲンガー
対ボーマンダ
○メタグロス、トドゼルガ
△サンダース、ゲンガー、ボーマンダ
ボーマンダを特殊型にしたことで、カビゴンに対して大きな隙を見せるようになってしまった。そこでカビゴンを含まない並びへの駒だと割り切り、カビゴン絡みの選出に対しては他のポケモンたちで対処することとする。また、対メタグロスはヘラクロスもサンダースもメインウエポンで上から殴れるため、薄めではあるが妥協することにした。
・カビゴン+ヘラクロス→ゲンガー
・カビゴン+ボーマンダ→メタグロス(やや怪しい)orトドゼルガ
・ヘラクロス+ボーマンダ→ボーマンダ
このように、2体の組み合わせを相手にするのであれば比較的考えやすい。
・カビゴン+メタグロス+ボーマンダ
攻守にバランスの取れた相手。全体的にメタグロスかゲンガーで相手できるため、相手の残りの面子を見ながら3枠目を決める。これだけ見るとサンダースが刺さっていないので基本選出を崩したくもなるが、同居していることの多いスイクンミロカロス、ライコウ、ゲンガーあたりに対して出していきたいので難しいところ。結局、ヘラクロス+サンダース+ゲンガー選出となるだろうか。対メタグロスは「みがわり」を活かして頑張りたい。
・カビゴン+ヘラクロス+ボーマンダ
これが非常にやりにくい相手である。ヘラクロス+ボーマンダをボーマンダで相手したいが、カビゴンへの圧力がかからないため選出しにくい。ゲンガーがなんとなくこいつらを見れているので、おそらく選出することになる。
基本選出を崩すことも十分考えるべきである。例えば、サンダースとボーマンダ、ゲンガーは対面からボーマンダを殴りにいけるので、ヘラクロスを選出しなければボーマンダを受け出すことは考えなくてよい。
○基本選出を崩したい相手
・ギャラドス
ヘラクロスを受けてからの「りゅうのまい」で崩壊するのであまり出したくない。
・サンダー
「ドリルくちばし」「でんじは」が怖いのでできれば出したくない。『クラボのみ』を盾にサンダースが頑張りたいところではあるが、基本選出を崩す方針もよく考えながら選出すべき相手であろう。
・サイドン
地面か岩のどちらかを一貫させてしまうので、メタグロス+地面無効、のような形で選出したい。ヘラクロス+メタグロス程度の耐性では怪しそう。
とまあこんなようなことを考えながら面子を確定させた。
ヘラクロス、サンダース、ボーマンダ、メタグロス、ゲンガーまではほぼ確定で、残りは対ボーマンダ重視のトドゼルガか対電気のカビゴンであろう。ここで、対電気としてカビゴンを入れてしまうと、電気を見るだけで基本選出にカビゴンを入れざるを得なくなり、窮屈な選出になると思いカビゴンの採用はやめた。対電気で薄いのは承知の上だが、サンダースをクッションしてヘラクロスを繰り出すなど、立ち回りでカバーできる程度だと判断した。それよりも、カビゴンやボーマンダに圧力をかけられる駒を用意できる方が重要であった。
【個別解説】
ヘラクロス@こだわりハチマキ
156-177-95-x-115-150 {こんじょう}
メガホーン かわらわり いわなだれ じしん
難しいことは考えない、ただのAS全振り。
ヘラクロスの配分としてD方面に割いたものが考えられるが、この構築ではそれは不要だと判断した。その配分の主な意図はミロカロスなどの水タイプに複数回繰り出せるというものであり、対水ポケモンとしてヘラクロスを単独で入れているような構築であれば大きな意味があるのだが、今回はサンダースと併せているため水タイプへの繰り出し先は十分である。直接水にヘラクロスを出す他に、サンダースを出してそこから「みがわり」「バトンタッチ」してもよい。Sを妥協するとメタグロスなどに変なところで抜かれかねないので、きっちりASに振り切った。この構築でDに振るメリットがあるとすれば、電気タイプへの繰り出しが安定することであろう。対電気が薄いと感じたら耐久に振った配分にしてもいいが、わざわざ配分を変えるほどに薄いとは感じなかった。
性格は[ようき]でより多くの相手を抜けるようにした。甘えたS138調整を許さない。これで例えばギャラドスが受けに来ても、読んで「いわなだれ」を撃てればそのまま2発で倒せる、などより多くの相手に対して積極的に殴りにいける。火力がやや落ちるが仕方ない。
4つ目の技はライコウサンダースメタグロスあたりに対して命中安定技で攻められるように「じしん」。
サンダース@クラボのみ
141-x-82-160-115-200(VUUVVV)
10まんボルト めざめるパワー(氷) みがわり バトンタッチ
・A134以下のカビゴンのA+1「のしかかり」を確定耐え
・A135~137のカビゴンのA+1「のしかかり」を38/39耐え
・171-100ボーマンダを「めざめるパワー(氷)」で確定一発
サンダースの型として考えられるのは、CS全振り「めざめるパワー(氷)」の他に、HS基調の「ねがいごと」「みがわり」「バトンタッチ」、あるいは「あまえる」が入ったものであろう。今回は、対ボーマンダを重視してCS振りの型とした。「まもる」「みがわり」プテラは無視できない存在だと思っているので最速確保。
ヘラクロスがボーマンダに対して何もできない以上、サンダースまでボーマンダに対して対面から動けないようでは3体目への負担が非常に大きくなってしまう。つまり、ボーマンダから退かざるを得ないようなポケモンを増やさない、という意味でこの型を選択した。「ねがいごと」は大抵「みがわり」「バトンタッチ」で代用が効く。そして、「のしかかり」の麻痺などのケアを考えると、「ねがいごと」より「みがわり」「バトンタッチ」の方で使いたいと感じられた。
持ち物は「でんじは」から崩されるのが嫌なので『クラボのみ』。これで1回サイクルを延長できればヘラクロスの攻撃を1回余分に通せるので、一時的な対策ではあるが十分であろう。「きんぞくおん」サンダーなんかは辛いが、「10まんボルト」2発で倒せるかヘラクロスで抜けるかのどちらかなはず。
ボーマンダ@りゅうのキバ
170-139-109-169-100-152
ドラゴンクロー だいもんじ ハイドロポンプ つばめがえし
・171-100ボーマンダを「ドラゴンクロー」で36/39で一発
・A204ボーマンダのA-1『こだわりハチマキ』「めざめるパワー(飛)」を92.2%程度の確率で2発耐える
・A194ヘラクロスの『こだわりハチマキ』「いわなだれ」を26/39で耐える
第4世代以降でこそボーマンダの特殊技は一般的であるが、「りゅうせいぐん」のない第3世代においてはボーマンダは物理技主体で攻めるのが一般的である。ゲームスピードを考えるとそれでも非常に強力な型なのだが、一つ問題があってそれは『こだわりハチマキ』を要求しがちである、ことである。メインウエポンが不一致の「すてみタックル」や低威力の「めざめるパワー(飛)」なので、「りゅうのまい」なり『こだわりハチマキ』なりを持たせないと流石に火力が足りない。ここで、ヘラクロスに『こだわりハチマキ』が取られているため、ヘラクロスとボーマンダを共存させるにはボーマンダの型に制限がかかってしまう。
そこで特殊型ボーマンダを採用した。特殊ボーマンダは『こだわりハチマキ』型に近い感覚で使えて、例えば「じしん」の代わりに「だいもんじ」でメタグロスを殴ったり、「めざめるパワー(飛)」の代わりに「ドラゴンクロー」でスイクンを殴ったりと、やや火力は物足りないものの最低限のラインは維持できている。つまり、“『こだわりハチマキ』が余っていないが『こだわりハチマキ』ボーマンダのようなポケモンを使いたい”というときに採用の余地が生まれるポケモンだと考えている。そしてメインウエポンのドラゴン+サブウエポンの炎という通りやすい攻撃範囲を持ち、それを打ち分けられるという特長がある。
さらに、ボーマンダはその攻撃範囲と弱点から、一般に水タイプでの受けをしたくなるポケモンである。これは、ヘラクロスが水を起点に繰り出して後続に負荷をかけるポケモンであることと非常に噛み合っていて、相手としてはできれば選出したくない水タイプの選出を強要させることができる。このためヘラクロス+ボーマンダという形には比較的早く行き着いたのだが、『こだわりハチマキ』の取り合いでしばらく困っていたところを、ボーマンダを特殊型にすることで解決した、というわけである。
特殊型ボーマンダの欠点としては、カビゴンに圧力がかからないというものがある。(ハピナスに対してもそうだが、「かわらわり」を仕込めば打点は確保できる。しかしカビゴンは「のろい」を積まれると途端に突破が厳しくなる。)「りゅうのまい」「かわらわり」で強引にこれを解消しようかとも考えたが、それよりむしろ、カビゴンを含まない一部の並びに対する専用の駒だと割り切ることにした。そのため残りの3体は極力カビゴンに対して強くしたい。(メタグロス+トドゼルガ+ゲンガーでだいぶ強めのはず。)
配分は、まず特殊型の特徴である、相手のボーマンダを一発で倒せるということを重視した。(『りゅうのキバ』の存在に最初に注目したプレイヤーは本当にすごいと思う。)そして、{いかく}を利用することで相手のボーマンダに対して1回は受け出しできるようにした。これにより、ヘラクロスキラーとして真っ先に浮かぶ相手のボーマンダに対して強く出られるため、基本選出に組み込みやすくなる。ヘラクロスを即処理できるよう飛行技を仕込みたかったが、実数値がカツカツであるため、「めざめるパワー(飛)」ではなく「つばめがえし」にした。どうせヘラクロスくらいにしか撃たないので威力はどうでもいい。ヘラクロスの「いわなだれ」耐えは割とどうでもいい副産物だが、満タンの状態で対面すれば1回は遊びの手を撃てる、というのはどこかで役に立つかもしれない。立たないかもしれない。
「ハイドロポンプ」はサイドンやガラガラに撃てるが、「かわらわり」でもよさそう。その場合には[うっかりや]での運用も視野。
メタグロス@ラムのみ
183-182-151-103-111-115
コメットパンチ じしん かみなりパンチ だいばくはつ
・A205『こだわりハチマキ』「じしん」確定耐え
・187-151メタグロスを「じしん」2発で倒せる確率が99%程度
ボーマンダと同様、相手に水タイプの選出を強要させられるポケモンである。基本選出を崩したときに少ない駒で裏選出を完成させないといけないため、メタグロスの耐性は役に立つ。カビゴンやボーマンダに繰り出したり、メタグロスやヘラクロスとの対面から動いたりできるため、基本選出にも十分組み込める。
ヘラクロス+サンダースがギャラドスを非常に苦手としているため、「かみなりパンチ」を入れた。
トドゼルガ@カゴのみ
217-x-156-115-111-85
なみのり ぜったいれいど アンコール ねむる
基本選出の穴埋めを考えていた際に、カビゴン+ボーマンダに強いポケモンが欲しい、となったため採用。水タイプとしてトドゼルガを採用すると、最強クラスの突破力を持つポケモンである『こだわりハチマキ』メタグロスに対して大きな隙を残してしまうため、安易に採用できるポケモンではないのだが、カビゴンに後出しさえできる特殊という珍しい性能を持ったポケモンであるため、この要請から採用されることは案外多い。
打点として「れいとうビーム」でなく「なみのり」を採用した。通る相手としては
なみのり:メタグロス、ヘルガー、レジロック、サイドン、ハガネール、フォレトス、炎タイプ全般
れいとうビーム:ボーマンダ、サンダー、(ラティアス)、ギャラドス、草タイプ全般
であり、今回はメタグロスやヘルガーに打点を持ちたいということから「なみのり」とした。ボーマンダやギャラドスに隙を残すので悩ましい選択ではある。攻撃技の選択以外は特に言うことの無い普通の型。
ゲンガー@たべのこし
145-109-72-151-103-168
10まんボルト れいとうパンチ みがわり きあいパンチ
・256-100近辺のカビゴンに「きあいパンチ」が急所に当たると8割くらいで一発
・A194『こだわりハチマキ』「メガホーン」を『たべのこし』込みで2発耐える確率が90.4%程度
・身代わりがc88カビゴンの「かえんほうしゃ」33/39耐え
・最速100族抜き
カビゴン+ヘラクロスに出せてボーマンダにも対面から動ける。こういう穴埋めの際には流石の性能を見せるゲンガー。
ゲンガーで基本となる型は(「10まんボルト」「サイコキネシス」「ほのおのパンチ」「れいとうパンチ」から2つ)「おにび」(「みちづれ」「だいばくはつ」)のような型かと思われるが、この型だとカビゴンに圧力が全くかからずむしろサブウエポンで倒されるまである。「みがわり」「きあいパンチ」で打点を持つか「くろいまなざし」「ほろびのうた」で処理する、あるいは「ねむる」でPPを切らすことをしないと、カビゴンに繰り出せても倒せないという状態になる。対カビゴンに限らず、基本型は弱点を突いたり「おにび」を当てたりしてようやく圧力をかけられる型であり、個人的に「おにび」ありきの型は使いたくないと感じていたため、もう少し違った型で採用したいと考えていた。
そこで、「シャドーボール」のないカビゴンを完全に起点にでき、受けにきたハピナスやヘルガーを返り討ちにできる「みがわり」「きあいパンチ」型で採用。強弱のはっきりしたポケモンであるため、「みがわり」での様子見から電気氷格闘の範囲で後続も含め殴りにいく。ヘルガーが重い構築であり、ハピナスも交代際に「でんじは」「みがわり」あたりをされると面倒なので、その点でもこの型の相性はいい。
カビゴンに炎技を連打されるだけで職務放棄されてはかなわないので、身代わりが「かえんほうしゃ」を耐えるまで耐久に振った。そのまま粘れるように持ち物は『たべのこし』。すると必然的にBに下降補正をかけることになり、打点が乏しいこともあって対ヘラクロスが危うく思われるが、一応『たべのこし』のおかげで「メガホーン」2耐え程度は可能である。「メガホーン」に対して「みがわり」を連打して粘ることはできる。「コメットパンチ」も同様。“「おにび」を使いたくないとか言っておきながら、よっぽど分の悪いことをしようとしているではないか”と思われるかもしれないが、別に毎回「みがわり」連打するわけではなく、基本的には別ルートの対応を考えながらもしものときの選択肢として持っておく、程度である。
【立ち回り】
基本的にはヘラクロス+サンダース+何か で選出。先述のように、相手の2体、あるいは3体を見ながら残りの1体を決める。
これもまた先述のように、ギャラドスやサイドンを見たらこの選出は崩した方がよい。サンダースに『クラボのみ』を持たせているので対サンダーはどちらでもいいかといったところ。
立ち回りとしては、ヘラクロスを繰り出せそうな相手には基本的に繰り出す。貴重な繰り出しの機会を見逃さないようにすることが大切。ヘラクロスにせよサンダースにせよやや強引な繰り出しが要求されるだろう。
サンダースのCを上げたりヘラクロスのSを上げたりしているので、ヘラクロスの攻撃を何度か通して相手を消耗させてからこの2体のどちらかで抜く、という動きがしやすくなっているはずである。ヘラクロスの「メガホーン」+サンダースの「10まんボルト」で相手のヘラクロスを倒す、など連携も重要である。
特に気を付けたいのが対ボーマンダ。サンダースやボーマンダ、ゲンガーに打点を仕込んだものの、これらは耐久調整ボーマンダにとっては格好の餌である。そのため最初の偶発対面時に迂闊に動けず、非常に苦しい立ち回りを要求される。意識したいのは“ヘラクロスvsボーマンダの偶発対面を作らないこと”+“ヘラクロスが有利な対面を1度でも作ること”である。ヘラクロスの何かしらの一撃がボーマンダに入りさえすれば、無振りボーマンダ一発の打点たちを安心して撃てる。そこまで多いか分からない型まで想定して慎重になりすぎるのも考えものかもしれないが、余裕があればこのあたりまで考えながら動くようにしたいところ。
【簡易対戦ログ】
・トドゼルガ、ヘラクロス、サンダース(ボーマンダ、メタグロス、ゲンガー)
vs メタグロス、ライコウ、ボーマンダ(ゲンガー、カビゴン、ミロカロス)
基本選出+一番刺さっていそうなトドゼルガで選出。トドゼルガがメタグロスに一対一交換され、残るライコウとボーマンダ相手にサンダースが頑張らなければならない展開。サンダースが「めざめるパワー(氷)」でボーマンダを縛れていたこともあり、上手いこと「めざめるパワー(飛)」にサンダースを合わせたり「みがわり」「バトンタッチ」でライコウの前にヘラクロスを出したりと盛り返して、最終的にヘラクロスでライコウを、サンダースでボーマンダを倒して勝ち。
・ゲンガー、サンダース、メタグロス(ヘラクロス、ボーマンダ、トドゼルガ)
vs メタグロス、サンダース、ボーマンダ(カビゴン、サンダー、ミロカロス)
ヘラクロスが大して刺さっていないので基本選出を崩す。3体中1,2体を犠牲にしてメタグロスを削り残りの面子で削り切るorゲンガーが「みがわり」で粘る、というある程度想定していた立ち回りとなったが、サンダースの「ねがいごと」でメタグロスを回復され削りが追いつかずそのままメタグロスに先に削り切られて負け。相手のメタグロスが固かったのも、キツい要員の1つだった。
机上ではサンダースをdisり散らかしていたが、実際対戦してみるとそこそこ強かった。『クラボのみ』のおかげでサンダー入りにも選出できたというのはあるが、『たべのこし』を回せるともっと強そう。
【感想】
分かっていたことだが、メタグロス相手の立ち回りがシビア。“誰かが我が身を犠牲に半分程度削って、誰かが削り切ってメタグロスを処理する”という動きを要求される。それ自体が悪い動きであるとは思わないが、GBAにおいて使用率トップクラスのポケモンであるメタグロスに対して毎回そのような動きを要求されるというのは、使い続けるにはちょっとしんどいといったところか。
時には紛れを求めながら、強引な繰り出しを絡めて動く、という方針は実現できていたし、それをしていれば勝ちに近づける程度の構築にはできたかなと思う。
ヘラクロス+サンダースを長いこと考えていたのだが、余りに問題点が多すぎて何度も投げそうになった。それでも一応形になるよう組み上げた構築。意地でも『こだわりハチマキ』ヘラクロス+サンダースの形を維持することをテーマに組んだ。
感じていた問題点は主にこちらに書いた通りである。最も強く感じていた問題点は、“ヘラクロス+サンダースという繰り出しにくい2体を基本選出で固定したときに、繰り出しにくい相手が数多く存在する状況を残りの1体だけで補わなければならないこと”であった。
ヘラダースを考えるにあたって、ヘラクロス+サンダース+何かという選出パターンを基本選出で考えたい。そうでなければサンダースが構築から抜けていくはずである。3枠目を考えるにあたって、1対1から2対2、そして3対3へと考え方を広げていくことで選出パターンを考えていった。
対カビゴン
○メタグロス、ゲンガー、トドゼルガ
△ヘラクロス
対メタグロス
△ヘラクロス、ボーマンダ、ゲンガー
対ヘラクロス
○ボーマンダ、ゲンガー
対ボーマンダ
○メタグロス、トドゼルガ
△サンダース、ゲンガー、ボーマンダ
ボーマンダを特殊型にしたことで、カビゴンに対して大きな隙を見せるようになってしまった。そこでカビゴンを含まない並びへの駒だと割り切り、カビゴン絡みの選出に対しては他のポケモンたちで対処することとする。また、対メタグロスはヘラクロスもサンダースもメインウエポンで上から殴れるため、薄めではあるが妥協することにした。
・カビゴン+ヘラクロス→ゲンガー
・カビゴン+ボーマンダ→メタグロス(やや怪しい)orトドゼルガ
・ヘラクロス+ボーマンダ→ボーマンダ
このように、2体の組み合わせを相手にするのであれば比較的考えやすい。
・カビゴン+メタグロス+ボーマンダ
攻守にバランスの取れた相手。全体的にメタグロスかゲンガーで相手できるため、相手の残りの面子を見ながら3枠目を決める。これだけ見るとサンダースが刺さっていないので基本選出を崩したくもなるが、同居していることの多いスイクンミロカロス、ライコウ、ゲンガーあたりに対して出していきたいので難しいところ。結局、ヘラクロス+サンダース+ゲンガー選出となるだろうか。対メタグロスは「みがわり」を活かして頑張りたい。
・カビゴン+ヘラクロス+ボーマンダ
これが非常にやりにくい相手である。ヘラクロス+ボーマンダをボーマンダで相手したいが、カビゴンへの圧力がかからないため選出しにくい。ゲンガーがなんとなくこいつらを見れているので、おそらく選出することになる。
基本選出を崩すことも十分考えるべきである。例えば、サンダースとボーマンダ、ゲンガーは対面からボーマンダを殴りにいけるので、ヘラクロスを選出しなければボーマンダを受け出すことは考えなくてよい。
○基本選出を崩したい相手
・ギャラドス
ヘラクロスを受けてからの「りゅうのまい」で崩壊するのであまり出したくない。
・サンダー
「ドリルくちばし」「でんじは」が怖いのでできれば出したくない。『クラボのみ』を盾にサンダースが頑張りたいところではあるが、基本選出を崩す方針もよく考えながら選出すべき相手であろう。
・サイドン
地面か岩のどちらかを一貫させてしまうので、メタグロス+地面無効、のような形で選出したい。ヘラクロス+メタグロス程度の耐性では怪しそう。
とまあこんなようなことを考えながら面子を確定させた。
ヘラクロス、サンダース、ボーマンダ、メタグロス、ゲンガーまではほぼ確定で、残りは対ボーマンダ重視のトドゼルガか対電気のカビゴンであろう。ここで、対電気としてカビゴンを入れてしまうと、電気を見るだけで基本選出にカビゴンを入れざるを得なくなり、窮屈な選出になると思いカビゴンの採用はやめた。対電気で薄いのは承知の上だが、サンダースをクッションしてヘラクロスを繰り出すなど、立ち回りでカバーできる程度だと判断した。それよりも、カビゴンやボーマンダに圧力をかけられる駒を用意できる方が重要であった。
【個別解説】
ヘラクロス@こだわりハチマキ
156-177-95-x-115-150 {こんじょう}
メガホーン かわらわり いわなだれ じしん
難しいことは考えない、ただのAS全振り。
ヘラクロスの配分としてD方面に割いたものが考えられるが、この構築ではそれは不要だと判断した。その配分の主な意図はミロカロスなどの水タイプに複数回繰り出せるというものであり、対水ポケモンとしてヘラクロスを単独で入れているような構築であれば大きな意味があるのだが、今回はサンダースと併せているため水タイプへの繰り出し先は十分である。直接水にヘラクロスを出す他に、サンダースを出してそこから「みがわり」「バトンタッチ」してもよい。Sを妥協するとメタグロスなどに変なところで抜かれかねないので、きっちりASに振り切った。この構築でDに振るメリットがあるとすれば、電気タイプへの繰り出しが安定することであろう。対電気が薄いと感じたら耐久に振った配分にしてもいいが、わざわざ配分を変えるほどに薄いとは感じなかった。
性格は[ようき]でより多くの相手を抜けるようにした。甘えたS138調整を許さない。これで例えばギャラドスが受けに来ても、読んで「いわなだれ」を撃てればそのまま2発で倒せる、などより多くの相手に対して積極的に殴りにいける。火力がやや落ちるが仕方ない。
4つ目の技はライコウサンダースメタグロスあたりに対して命中安定技で攻められるように「じしん」。
サンダース@クラボのみ
141-x-82-160-115-200(VUUVVV)
10まんボルト めざめるパワー(氷) みがわり バトンタッチ
・A134以下のカビゴンのA+1「のしかかり」を確定耐え
・A135~137のカビゴンのA+1「のしかかり」を38/39耐え
・171-100ボーマンダを「めざめるパワー(氷)」で確定一発
サンダースの型として考えられるのは、CS全振り「めざめるパワー(氷)」の他に、HS基調の「ねがいごと」「みがわり」「バトンタッチ」、あるいは「あまえる」が入ったものであろう。今回は、対ボーマンダを重視してCS振りの型とした。「まもる」「みがわり」プテラは無視できない存在だと思っているので最速確保。
ヘラクロスがボーマンダに対して何もできない以上、サンダースまでボーマンダに対して対面から動けないようでは3体目への負担が非常に大きくなってしまう。つまり、ボーマンダから退かざるを得ないようなポケモンを増やさない、という意味でこの型を選択した。「ねがいごと」は大抵「みがわり」「バトンタッチ」で代用が効く。そして、「のしかかり」の麻痺などのケアを考えると、「ねがいごと」より「みがわり」「バトンタッチ」の方で使いたいと感じられた。
持ち物は「でんじは」から崩されるのが嫌なので『クラボのみ』。これで1回サイクルを延長できればヘラクロスの攻撃を1回余分に通せるので、一時的な対策ではあるが十分であろう。「きんぞくおん」サンダーなんかは辛いが、「10まんボルト」2発で倒せるかヘラクロスで抜けるかのどちらかなはず。
ボーマンダ@りゅうのキバ
170-139-109-169-100-152
ドラゴンクロー だいもんじ ハイドロポンプ つばめがえし
・171-100ボーマンダを「ドラゴンクロー」で36/39で一発
・A204ボーマンダのA-1『こだわりハチマキ』「めざめるパワー(飛)」を92.2%程度の確率で2発耐える
・A194ヘラクロスの『こだわりハチマキ』「いわなだれ」を26/39で耐える
第4世代以降でこそボーマンダの特殊技は一般的であるが、「りゅうせいぐん」のない第3世代においてはボーマンダは物理技主体で攻めるのが一般的である。ゲームスピードを考えるとそれでも非常に強力な型なのだが、一つ問題があってそれは『こだわりハチマキ』を要求しがちである、ことである。メインウエポンが不一致の「すてみタックル」や低威力の「めざめるパワー(飛)」なので、「りゅうのまい」なり『こだわりハチマキ』なりを持たせないと流石に火力が足りない。ここで、ヘラクロスに『こだわりハチマキ』が取られているため、ヘラクロスとボーマンダを共存させるにはボーマンダの型に制限がかかってしまう。
そこで特殊型ボーマンダを採用した。特殊ボーマンダは『こだわりハチマキ』型に近い感覚で使えて、例えば「じしん」の代わりに「だいもんじ」でメタグロスを殴ったり、「めざめるパワー(飛)」の代わりに「ドラゴンクロー」でスイクンを殴ったりと、やや火力は物足りないものの最低限のラインは維持できている。つまり、“『こだわりハチマキ』が余っていないが『こだわりハチマキ』ボーマンダのようなポケモンを使いたい”というときに採用の余地が生まれるポケモンだと考えている。そしてメインウエポンのドラゴン+サブウエポンの炎という通りやすい攻撃範囲を持ち、それを打ち分けられるという特長がある。
さらに、ボーマンダはその攻撃範囲と弱点から、一般に水タイプでの受けをしたくなるポケモンである。これは、ヘラクロスが水を起点に繰り出して後続に負荷をかけるポケモンであることと非常に噛み合っていて、相手としてはできれば選出したくない水タイプの選出を強要させることができる。このためヘラクロス+ボーマンダという形には比較的早く行き着いたのだが、『こだわりハチマキ』の取り合いでしばらく困っていたところを、ボーマンダを特殊型にすることで解決した、というわけである。
特殊型ボーマンダの欠点としては、カビゴンに圧力がかからないというものがある。(ハピナスに対してもそうだが、「かわらわり」を仕込めば打点は確保できる。しかしカビゴンは「のろい」を積まれると途端に突破が厳しくなる。)「りゅうのまい」「かわらわり」で強引にこれを解消しようかとも考えたが、それよりむしろ、カビゴンを含まない一部の並びに対する専用の駒だと割り切ることにした。そのため残りの3体は極力カビゴンに対して強くしたい。(メタグロス+トドゼルガ+ゲンガーでだいぶ強めのはず。)
配分は、まず特殊型の特徴である、相手のボーマンダを一発で倒せるということを重視した。(『りゅうのキバ』の存在に最初に注目したプレイヤーは本当にすごいと思う。)そして、{いかく}を利用することで相手のボーマンダに対して1回は受け出しできるようにした。これにより、ヘラクロスキラーとして真っ先に浮かぶ相手のボーマンダに対して強く出られるため、基本選出に組み込みやすくなる。ヘラクロスを即処理できるよう飛行技を仕込みたかったが、実数値がカツカツであるため、「めざめるパワー(飛)」ではなく「つばめがえし」にした。どうせヘラクロスくらいにしか撃たないので威力はどうでもいい。ヘラクロスの「いわなだれ」耐えは割とどうでもいい副産物だが、満タンの状態で対面すれば1回は遊びの手を撃てる、というのはどこかで役に立つかもしれない。立たないかもしれない。
「ハイドロポンプ」はサイドンやガラガラに撃てるが、「かわらわり」でもよさそう。その場合には[うっかりや]での運用も視野。
メタグロス@ラムのみ
183-182-151-103-111-115
コメットパンチ じしん かみなりパンチ だいばくはつ
・A205『こだわりハチマキ』「じしん」確定耐え
・187-151メタグロスを「じしん」2発で倒せる確率が99%程度
ボーマンダと同様、相手に水タイプの選出を強要させられるポケモンである。基本選出を崩したときに少ない駒で裏選出を完成させないといけないため、メタグロスの耐性は役に立つ。カビゴンやボーマンダに繰り出したり、メタグロスやヘラクロスとの対面から動いたりできるため、基本選出にも十分組み込める。
ヘラクロス+サンダースがギャラドスを非常に苦手としているため、「かみなりパンチ」を入れた。
トドゼルガ@カゴのみ
217-x-156-115-111-85
なみのり ぜったいれいど アンコール ねむる
基本選出の穴埋めを考えていた際に、カビゴン+ボーマンダに強いポケモンが欲しい、となったため採用。水タイプとしてトドゼルガを採用すると、最強クラスの突破力を持つポケモンである『こだわりハチマキ』メタグロスに対して大きな隙を残してしまうため、安易に採用できるポケモンではないのだが、カビゴンに後出しさえできる特殊という珍しい性能を持ったポケモンであるため、この要請から採用されることは案外多い。
打点として「れいとうビーム」でなく「なみのり」を採用した。通る相手としては
なみのり:メタグロス、ヘルガー、レジロック、サイドン、ハガネール、フォレトス、炎タイプ全般
れいとうビーム:ボーマンダ、サンダー、(ラティアス)、ギャラドス、草タイプ全般
であり、今回はメタグロスやヘルガーに打点を持ちたいということから「なみのり」とした。ボーマンダやギャラドスに隙を残すので悩ましい選択ではある。攻撃技の選択以外は特に言うことの無い普通の型。
ゲンガー@たべのこし
145-109-72-151-103-168
10まんボルト れいとうパンチ みがわり きあいパンチ
・256-100近辺のカビゴンに「きあいパンチ」が急所に当たると8割くらいで一発
・A194『こだわりハチマキ』「メガホーン」を『たべのこし』込みで2発耐える確率が90.4%程度
・身代わりがc88カビゴンの「かえんほうしゃ」33/39耐え
・最速100族抜き
カビゴン+ヘラクロスに出せてボーマンダにも対面から動ける。こういう穴埋めの際には流石の性能を見せるゲンガー。
ゲンガーで基本となる型は(「10まんボルト」「サイコキネシス」「ほのおのパンチ」「れいとうパンチ」から2つ)「おにび」(「みちづれ」「だいばくはつ」)のような型かと思われるが、この型だとカビゴンに圧力が全くかからずむしろサブウエポンで倒されるまである。「みがわり」「きあいパンチ」で打点を持つか「くろいまなざし」「ほろびのうた」で処理する、あるいは「ねむる」でPPを切らすことをしないと、カビゴンに繰り出せても倒せないという状態になる。対カビゴンに限らず、基本型は弱点を突いたり「おにび」を当てたりしてようやく圧力をかけられる型であり、個人的に「おにび」ありきの型は使いたくないと感じていたため、もう少し違った型で採用したいと考えていた。
そこで、「シャドーボール」のないカビゴンを完全に起点にでき、受けにきたハピナスやヘルガーを返り討ちにできる「みがわり」「きあいパンチ」型で採用。強弱のはっきりしたポケモンであるため、「みがわり」での様子見から電気氷格闘の範囲で後続も含め殴りにいく。ヘルガーが重い構築であり、ハピナスも交代際に「でんじは」「みがわり」あたりをされると面倒なので、その点でもこの型の相性はいい。
カビゴンに炎技を連打されるだけで職務放棄されてはかなわないので、身代わりが「かえんほうしゃ」を耐えるまで耐久に振った。そのまま粘れるように持ち物は『たべのこし』。すると必然的にBに下降補正をかけることになり、打点が乏しいこともあって対ヘラクロスが危うく思われるが、一応『たべのこし』のおかげで「メガホーン」2耐え程度は可能である。「メガホーン」に対して「みがわり」を連打して粘ることはできる。「コメットパンチ」も同様。“「おにび」を使いたくないとか言っておきながら、よっぽど分の悪いことをしようとしているではないか”と思われるかもしれないが、別に毎回「みがわり」連打するわけではなく、基本的には別ルートの対応を考えながらもしものときの選択肢として持っておく、程度である。
【立ち回り】
基本的にはヘラクロス+サンダース+何か で選出。先述のように、相手の2体、あるいは3体を見ながら残りの1体を決める。
これもまた先述のように、ギャラドスやサイドンを見たらこの選出は崩した方がよい。サンダースに『クラボのみ』を持たせているので対サンダーはどちらでもいいかといったところ。
立ち回りとしては、ヘラクロスを繰り出せそうな相手には基本的に繰り出す。貴重な繰り出しの機会を見逃さないようにすることが大切。ヘラクロスにせよサンダースにせよやや強引な繰り出しが要求されるだろう。
サンダースのCを上げたりヘラクロスのSを上げたりしているので、ヘラクロスの攻撃を何度か通して相手を消耗させてからこの2体のどちらかで抜く、という動きがしやすくなっているはずである。ヘラクロスの「メガホーン」+サンダースの「10まんボルト」で相手のヘラクロスを倒す、など連携も重要である。
特に気を付けたいのが対ボーマンダ。サンダースやボーマンダ、ゲンガーに打点を仕込んだものの、これらは耐久調整ボーマンダにとっては格好の餌である。そのため最初の偶発対面時に迂闊に動けず、非常に苦しい立ち回りを要求される。意識したいのは“ヘラクロスvsボーマンダの偶発対面を作らないこと”+“ヘラクロスが有利な対面を1度でも作ること”である。ヘラクロスの何かしらの一撃がボーマンダに入りさえすれば、無振りボーマンダ一発の打点たちを安心して撃てる。そこまで多いか分からない型まで想定して慎重になりすぎるのも考えものかもしれないが、余裕があればこのあたりまで考えながら動くようにしたいところ。
【簡易対戦ログ】
・トドゼルガ、ヘラクロス、サンダース(ボーマンダ、メタグロス、ゲンガー)
vs メタグロス、ライコウ、ボーマンダ(ゲンガー、カビゴン、ミロカロス)
基本選出+一番刺さっていそうなトドゼルガで選出。トドゼルガがメタグロスに一対一交換され、残るライコウとボーマンダ相手にサンダースが頑張らなければならない展開。サンダースが「めざめるパワー(氷)」でボーマンダを縛れていたこともあり、上手いこと「めざめるパワー(飛)」にサンダースを合わせたり「みがわり」「バトンタッチ」でライコウの前にヘラクロスを出したりと盛り返して、最終的にヘラクロスでライコウを、サンダースでボーマンダを倒して勝ち。
・ゲンガー、サンダース、メタグロス(ヘラクロス、ボーマンダ、トドゼルガ)
vs メタグロス、サンダース、ボーマンダ(カビゴン、サンダー、ミロカロス)
ヘラクロスが大して刺さっていないので基本選出を崩す。3体中1,2体を犠牲にしてメタグロスを削り残りの面子で削り切るorゲンガーが「みがわり」で粘る、というある程度想定していた立ち回りとなったが、サンダースの「ねがいごと」でメタグロスを回復され削りが追いつかずそのままメタグロスに先に削り切られて負け。相手のメタグロスが固かったのも、キツい要員の1つだった。
机上ではサンダースをdisり散らかしていたが、実際対戦してみるとそこそこ強かった。『クラボのみ』のおかげでサンダー入りにも選出できたというのはあるが、『たべのこし』を回せるともっと強そう。
【感想】
分かっていたことだが、メタグロス相手の立ち回りがシビア。“誰かが我が身を犠牲に半分程度削って、誰かが削り切ってメタグロスを処理する”という動きを要求される。それ自体が悪い動きであるとは思わないが、GBAにおいて使用率トップクラスのポケモンであるメタグロスに対して毎回そのような動きを要求されるというのは、使い続けるにはちょっとしんどいといったところか。
時には紛れを求めながら、強引な繰り出しを絡めて動く、という方針は実現できていたし、それをしていれば勝ちに近づける程度の構築にはできたかなと思う。