【GBAシングル】メタグロスは受けたくない
2014年06月30日 00:54
GBA対戦の機会をいただいたのでお邪魔してきました。使用した構築の紹介です。
ガラガラ@ふといホネ
167-140-135-x-100-65
じしん ホネブーメラン いわなだれ すてみタックル
サンダー@たべのこし
195-x-105-148-110-167
10まんボルト バトンタッチ まもる みがわり
ヘラクロス@こだわりハチマキ
156-177-95-x-115-150
メガホーン かわらわり いわなだれ じしん
ウインディ@もくたん
167-117-109-149-100-154(VUUVVV個体)
だいもんじ めざめるパワー(氷) しんそく どくどく
メタグロス@ラムのみ
183-182-151-103-111-115
コメットパンチ じしん かみなりパンチ だいばくはつ
トドゼルガ@カゴのみ
217-x-156-115-111-85
れいとうビーム ぜったいれいど アンコール ねむる
※本当に使いたかった構築:ガラガラ サンダー カイリキー ウインディ メタグロス ラプラス
ガラガラ@ふといホネ
167-140-135-x-100-65
じしん ホネブーメラン いわなだれ すてみタックル
サンダー@たべのこし
195-x-105-148-110-167
10まんボルト バトンタッチ まもる みがわり
ヘラクロス@こだわりハチマキ
156-177-95-x-115-150
メガホーン かわらわり いわなだれ じしん
ウインディ@もくたん
167-117-109-149-100-154(VUUVVV個体)
だいもんじ めざめるパワー(氷) しんそく どくどく
メタグロス@ラムのみ
183-182-151-103-111-115
コメットパンチ じしん かみなりパンチ だいばくはつ
トドゼルガ@カゴのみ
217-x-156-115-111-85
れいとうビーム ぜったいれいど アンコール ねむる
※本当に使いたかった構築:ガラガラ サンダー カイリキー ウインディ メタグロス ラプラス
○概要
ガラガラを使いたかった。カビゴンに「のろい」を積まれようが押し切れるほどの火力があり、地面単タイプであるため「めざめるパワー」で致命傷を負いにくく、何もせずに倒れるということが少ない。物理耐久はそこそこあり、特殊耐久もミロカロスやスイクンの「なみのり」を耐える程度はある。ガラガラは対面からの殴り合いは比較的得意であるが、耐久が脆く遅いため後出しをすることは難しい。そのため、基本的に対面から殴りにいけるポケモンで固め、よほどムリな相手に対してのみ受け先を用意する方針で組んでいこうと考えた。
ガラガラが苦手な相手はまず水タイプが考えられるので、水を起点に攻められるようなポケモンを探した。そこで浮かんだのがサンダーで、水と対面させて「みがわり」や「きんぞくおん」を撃っていきたい。ここで、「まもる」「みがわり」サンダーはメタグロスを起点にできるのではないかと考えた。ガラガラは一応メタグロスとタイマンで殴り合えば勝てるが、後出しは間に合わない。そのため、他のポケモンがメタグロスを苦手としている場合に退く先が欲しい。先日『こだわりハチマキ』メタグロスでエアームドを突破した経験があり、それ以降後ろ向きなメタグロス対策というものへの信用を失いつつあった。そこで、逆に起点にできる「まもる」「みがわり」サンダーは是非使ってみたいポケモンであった。
この2体だと、サンダーにカビゴンが出てきたときに交代際に「のろい」を積まれると面倒である。B+2まで積まれるとガラガラの「じしん」でも3発で倒せるか怪しくなってくる。そのため、カビゴンの「のろい」にリスクを持たせられるポケモンが欲しかった。そこで採用したのがカイリキーである。『こだわりハチマキ』「けたぐり」なら「のろい」を1回積まれても一撃で倒せるので、交代際の「のろい」を無駄行動にさせられる。カイリキーはライコウやスイクンに対しても「けたぐり」でいいダメージが入るので、案外殴り合える範囲は広い。
ここまでの3体だとヘラクロスを迅速に処理できないため、ヘラクロスには後出しできるポケモンを入れたい。ゲンガーは後出しはできても大して打点がないので却下。ボーマンダでもよかったが、今回はウインディを入れた。ボーマンダだと『こだわりハチマキ』が取られているので、メタグロスと対面しても殴りにいきにくいのが嫌だった。
あとは適当に相性補完して、メタグロスとラプラスを投入。水ポケモンとしてラプラスを採用したのは、スイクンやプテラのようなポケモンに「みがわり」から展開されると面倒なので、「ほろびのうた」で牽制できるため。似たようなポジションのトドゼルガは、「アンコール」があるものの、{プレッシャー}「まもる」とかされると一瞬でPPが枯らされてしまう。
全体的に、対面から殴りにいくことを考えて組んだ。特に対メタグロスは、受けずに殴って潰すという方針を試したかったため、ガラガラ、サンダー、ウインディ、メタグロスと殴り合える駒を増やした。どうしても隙を残してしまう相手に対してはサンダーやトドゼルガで後出しからの対策とした。
と、ここまで考えてはいたものの、結局当日までに準備が間に合わなかったため、多少変更を加えた。まずカイリキーは「めざめるパワー(霊)」を入れたかったのだが、エメループ(BVの撮り直し)が面倒だったためボックスに育成待ちが転がっていたヘラクロスで代用。すると相手のカビゴンは「のろい」へのリスクが軽減されるため、ラプラスをトドゼルガに変更して「アンコール」で圧力をかけることにした。トドゼルガはたまたまボックスに育成済みがいた。(厳選産で理想値ではなかった。)「ほろびのうた」を入れられないため「めいそう」「みがわり」スイクンなどが面倒になるが、まぁスイクンなんておらんやろとたかをくくって切った。
○個別解説
ガラガラ@ふといホネ
167-140-135-x-100-65
じしん ホネブーメラン いわなだれ すてみタックル
・A194ヘラクロスの『こだわりハチマキ』「メガホーン」を33/39で一発耐える
ガラガラの配分には何種類か考えられる。
・[ようき]ASベース:メタグロスやミロカロスくらいなら抜けるかもしれない。
・[いじっぱり]HAベース:基本的に先手は取れないものの、n発耐えてn発で落とす、という動きがしやすい。
・[わんぱく]HBベース:『こだわりハチマキ』「めざめるパワー(飛)」くらいなら2発耐える(なんじゃそりゃ)。
ガラガラが先手で殴って来るというのはなかなかの恐怖であるが、最速ガラガラのSなどというものはミロカロス程度のSのポケモンにとっては格好の調整対象であり、抜けるのか抜けないのか確信が持てず却って使いにくい気がした。それよりは相手の攻撃を一発しっかり耐えることに尽力したかったので、Sは完全に切った。ほぼHA全振りだが、ヘラクロス前で突っ込めるように少し耐久に回した。それで確定で倒したいなら「つばめがえし」を入れたいところだが、幅広く打点を持てる「すてみタックル」を優先した。
なお、少しAを落としたがこれだと『たべのこし』カビゴンを「じしん」→「のろい」→「じしん」で倒せるか怪しいので、ヘラクロスの方の乱数を妥協するのも手である。A144B132とか。
サンダー@たべのこし
195-x-105-148-110-167
10まんボルト バトンタッチ まもる みがわり
・HPが16n+3
・最速
“サンダーならヘルガーのようにS種族値100未満のポケモンでも抜けるだろう”などという考えを許さない最速サンダー。配分はほぼHSで、「みがわり」『たべのこし』の関係で少しHPを削った。
技は3つはすぐ決まるが、残りの技は迷った。「どくどく」を入れればサンダースや地面タイプにも打点を持てる。「でんじは」なら身代わりの残しやすさが増す上に後続が動きやすくなる。「いばる」はこれらを合わせたような利点があるがリスクも負うことになる。そして今回採用した「バトンタッチ」は、身代わりを残してから「まもる」でコンボを始動する他に後続へ繋ぐ選択肢が生まれる。電気技無効のポケモンに対して大きく隙を残すのは不安ではあったが、比較的後出しの苦手なポケモンが多かったため、「バトンタッチ」に決めた。ダメージこそ入らないものの「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」のような感覚で有利対面を作るために撃つこともできる。(これは多分怪しい。)
ヘラクロス@こだわりハチマキ
156-177-95-x-115-150
メガホーン かわらわり いわなだれ じしん
・ただのAS
突然採用が決まった枠その一。サーナイトなどに先手を取られるのが癪なのでこれも最速。耐久に振ってもよかったが、水に対する繰り出しはサンダーやトドゼルガに任せればよいのでAS全振りとした。対電気で動きやすくなるかもしれないので、D方面に振るのも考えたが、そもそも用意が間に合わず急に採用されたポケモンなので配分を考えている余裕などなかった(完)
「じしん」は終盤の詰めで「メガホーン」を連打するのが嫌だったので、電気やメタグロスなどの並びに対して撃てるかもしれないと思った。
ウインディ@もくたん
167-117-109-149-100-154(VUUVVV個体)
だいもんじ めざめるパワー(氷) しんそく どくどく
・167-134ヘラクロスを『もくたん』「だいもんじ」で確定一発
・A205「じしん」を38/39で一発耐える(A205『こだわりハチマキ』「じしん」を{いかく}込みでも同様)
・無補正100族抜き
ヘラクロスに受け出すだけならボーマンダでいいが、先述のように、メタグロスを先手で一発で倒せるというのが魅力だった。あとは後ろに「めざめるパワー(氷)」サンダースがいてもある程度まとめて相手ができるというのもよかった。(サンダーに「でんじは」はおろか「ドリルくちばし」さえないため、この組み合わせは面倒だった。)
配分は、この前考えたもの(これ)でもよかったが、確実にヘラクロスを抜けるこの配分にした。Sを138まで落とした方の配分の利点は、『オボンのみ』込みでメタグロスの「コメットパンチ」に比較的後出ししやすいこと。そして無振りボーマンダを「めざめるパワー(氷)」で一発にできること。なお、今回の配分ではDにある程度割いているボーマンダでも、「だいもんじ」+「めざめるパワー(氷)」でだいたい倒せる。
技はまず最低限の火力を確保できる「だいもんじ」に貴重な先制技である「しんそく」。「めざめるパワー」はボーマンダに撃てる氷とした。[いじっぱり]なら先制できるし、偶発対面では{いかく}のおかげでタイマンで殴り合える。水タイプには手も足も出ないので「どくどく」で一矢報いることにした。これだとカビゴンにこれまた手も足も出ないが、カイリキー(orトドゼルガ)が後出しからなんとかできるのでまぁいいでしょう。
メタグロス@ラムのみ
183-182-151-103-111-115
コメットパンチ じしん かみなりパンチ だいばくはつ
・A205『こだわりハチマキ』「じしん」確定耐え
・187-151メタグロスを「じしん」2発で倒せる確率が99%程度
気付いたら補完で入ってきたメタグロス。GBAトークができる貴重なゲー研会員であるリィズさんと話していたときに、“グロスに強いグロスの配分を考えよう”と持ちかけられ、ちょうど“メタグロスと対面で殴り合う”というコンセプトで考えていたため即座に計算した。早いメタグロスと当たったときにどうしたらいいのかは、もう少し考える必要がありそう。
「かみなりパンチ」を入れていたが別にギャラドスにもエアームドにもそんなに薄くない気がしたので他の技でいいんじゃないか感がある。
トドゼルガ@カゴのみ
217-x-156-115-111-85
れいとうビーム ぜったいれいど アンコール ねむる
・ただのHB
突然採用が決まった枠その二。上の実数値は理想値のものだが、使ったのはかつて五月祭で使った厳選産。水を起点に「ぜったいれいど」を連射する恐怖の機械。
トドゼルガとラプラスは非常に似ているポケモンである。トドゼルガの利点は何と言っても「アンコール」で、カビゴンの「のろい」や遅いポケモン(サマヨールなど)の行動を制限する効果がある。「あまえる」も「のろい」に対して強いが、自分は「アンコール」の方がより強力に圧力をかけられると考えている。ラプラスの利点は「ほろびのうた」と「あやしいひかり」。「ほろびのうた」は先述の通り、「みがわり」からの展開を確実に流せる強みがある。「あやしいひかり」はカビゴンとタイマンになったときにごまかしが効くかもしれない。つまり、
トドゼルガ→カビゴンに強い
ラプラス→「みがわり」「めいそう」スイクンのような「みがわり」からの展開に強い
といった使い分けとなるだろう。ラプラスの方が耐久の数値は高くなって技も豊富なので、その辺でラプラスの優位性が生まれるかもしれない。
○選出・立ち回り
基本的には、サンダーやラプラス(トドゼルガ)で後出しの保険をかけながらとにかく殴っていく動きとなる。そのため、選出時には“このポケモンに対しては後出しで受ける動きが必要になりそうだ”のような判断をしっかりしておきたい。
別段ギミックもなく、さらに回復手段にも乏しいため、前向きに戦っていく姿勢が求められている。後手後手に回るのは危ない証。
○感想
本来使いたかった構築を完全に用意することができなかったのは不本意であったが、それで入ったトドゼルガが活躍をした試合もあったのでなんとも言えないところ。カイリキーとラプラスの役割を圧縮したのがトドゼルガなのだと見られるようになったのは収穫だと言える。
もう一つの収穫は、対メタグロスを前向きな考え方で行えたことである。メタグロスやヘラクロスのような、“受けきるのはやや難しい程度の攻撃速度”を持ったポケモンの存在がGBA対戦を面白くしていると思っているので、こいつらに対してどう付き合っていくかはこの先も考えていきたい。
前回の「きんぞくおん」サンダー構築もそうだが、自分がGBAを考えると、受けをしっかり固めるよりは、崩しの手段を詰め込んだり積極的に殴り合いを仕掛けたりといった構築になってしまう。これは多分5,6世代の対戦の感覚が残っていて、GBAのゲームスピードにまだまだ付いていけていないのが原因だと思われる。とはいえ、せっかく多くの世代に手を出しているのだから、世代間でも考え方を共有していければなと考えている。
ガラガラを使いたかった。カビゴンに「のろい」を積まれようが押し切れるほどの火力があり、地面単タイプであるため「めざめるパワー」で致命傷を負いにくく、何もせずに倒れるということが少ない。物理耐久はそこそこあり、特殊耐久もミロカロスやスイクンの「なみのり」を耐える程度はある。ガラガラは対面からの殴り合いは比較的得意であるが、耐久が脆く遅いため後出しをすることは難しい。そのため、基本的に対面から殴りにいけるポケモンで固め、よほどムリな相手に対してのみ受け先を用意する方針で組んでいこうと考えた。
ガラガラが苦手な相手はまず水タイプが考えられるので、水を起点に攻められるようなポケモンを探した。そこで浮かんだのがサンダーで、水と対面させて「みがわり」や「きんぞくおん」を撃っていきたい。ここで、「まもる」「みがわり」サンダーはメタグロスを起点にできるのではないかと考えた。ガラガラは一応メタグロスとタイマンで殴り合えば勝てるが、後出しは間に合わない。そのため、他のポケモンがメタグロスを苦手としている場合に退く先が欲しい。先日『こだわりハチマキ』メタグロスでエアームドを突破した経験があり、それ以降後ろ向きなメタグロス対策というものへの信用を失いつつあった。そこで、逆に起点にできる「まもる」「みがわり」サンダーは是非使ってみたいポケモンであった。
この2体だと、サンダーにカビゴンが出てきたときに交代際に「のろい」を積まれると面倒である。B+2まで積まれるとガラガラの「じしん」でも3発で倒せるか怪しくなってくる。そのため、カビゴンの「のろい」にリスクを持たせられるポケモンが欲しかった。そこで採用したのがカイリキーである。『こだわりハチマキ』「けたぐり」なら「のろい」を1回積まれても一撃で倒せるので、交代際の「のろい」を無駄行動にさせられる。カイリキーはライコウやスイクンに対しても「けたぐり」でいいダメージが入るので、案外殴り合える範囲は広い。
ここまでの3体だとヘラクロスを迅速に処理できないため、ヘラクロスには後出しできるポケモンを入れたい。ゲンガーは後出しはできても大して打点がないので却下。ボーマンダでもよかったが、今回はウインディを入れた。ボーマンダだと『こだわりハチマキ』が取られているので、メタグロスと対面しても殴りにいきにくいのが嫌だった。
あとは適当に相性補完して、メタグロスとラプラスを投入。水ポケモンとしてラプラスを採用したのは、スイクンやプテラのようなポケモンに「みがわり」から展開されると面倒なので、「ほろびのうた」で牽制できるため。似たようなポジションのトドゼルガは、「アンコール」があるものの、{プレッシャー}「まもる」とかされると一瞬でPPが枯らされてしまう。
全体的に、対面から殴りにいくことを考えて組んだ。特に対メタグロスは、受けずに殴って潰すという方針を試したかったため、ガラガラ、サンダー、ウインディ、メタグロスと殴り合える駒を増やした。どうしても隙を残してしまう相手に対してはサンダーやトドゼルガで後出しからの対策とした。
と、ここまで考えてはいたものの、結局当日までに準備が間に合わなかったため、多少変更を加えた。まずカイリキーは「めざめるパワー(霊)」を入れたかったのだが、エメループ(BVの撮り直し)が面倒だったためボックスに育成待ちが転がっていたヘラクロスで代用。すると相手のカビゴンは「のろい」へのリスクが軽減されるため、ラプラスをトドゼルガに変更して「アンコール」で圧力をかけることにした。トドゼルガはたまたまボックスに育成済みがいた。(厳選産で理想値ではなかった。)「ほろびのうた」を入れられないため「めいそう」「みがわり」スイクンなどが面倒になるが、まぁスイクンなんておらんやろとたかをくくって切った。
○個別解説
ガラガラ@ふといホネ
167-140-135-x-100-65
じしん ホネブーメラン いわなだれ すてみタックル
・A194ヘラクロスの『こだわりハチマキ』「メガホーン」を33/39で一発耐える
ガラガラの配分には何種類か考えられる。
・[ようき]ASベース:メタグロスやミロカロスくらいなら抜けるかもしれない。
・[いじっぱり]HAベース:基本的に先手は取れないものの、n発耐えてn発で落とす、という動きがしやすい。
・[わんぱく]HBベース:『こだわりハチマキ』「めざめるパワー(飛)」くらいなら2発耐える(なんじゃそりゃ)。
ガラガラが先手で殴って来るというのはなかなかの恐怖であるが、最速ガラガラのSなどというものはミロカロス程度のSのポケモンにとっては格好の調整対象であり、抜けるのか抜けないのか確信が持てず却って使いにくい気がした。それよりは相手の攻撃を一発しっかり耐えることに尽力したかったので、Sは完全に切った。ほぼHA全振りだが、ヘラクロス前で突っ込めるように少し耐久に回した。それで確定で倒したいなら「つばめがえし」を入れたいところだが、幅広く打点を持てる「すてみタックル」を優先した。
なお、少しAを落としたがこれだと『たべのこし』カビゴンを「じしん」→「のろい」→「じしん」で倒せるか怪しいので、ヘラクロスの方の乱数を妥協するのも手である。A144B132とか。
サンダー@たべのこし
195-x-105-148-110-167
10まんボルト バトンタッチ まもる みがわり
・HPが16n+3
・最速
“サンダーならヘルガーのようにS種族値100未満のポケモンでも抜けるだろう”などという考えを許さない最速サンダー。配分はほぼHSで、「みがわり」『たべのこし』の関係で少しHPを削った。
技は3つはすぐ決まるが、残りの技は迷った。「どくどく」を入れればサンダースや地面タイプにも打点を持てる。「でんじは」なら身代わりの残しやすさが増す上に後続が動きやすくなる。「いばる」はこれらを合わせたような利点があるがリスクも負うことになる。そして今回採用した「バトンタッチ」は、身代わりを残してから「まもる」でコンボを始動する他に後続へ繋ぐ選択肢が生まれる。電気技無効のポケモンに対して大きく隙を残すのは不安ではあったが、比較的後出しの苦手なポケモンが多かったため、「バトンタッチ」に決めた。ダメージこそ入らないものの「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」のような感覚で有利対面を作るために撃つこともできる。(これは多分怪しい。)
ヘラクロス@こだわりハチマキ
156-177-95-x-115-150
メガホーン かわらわり いわなだれ じしん
・ただのAS
突然採用が決まった枠その一。サーナイトなどに先手を取られるのが癪なのでこれも最速。耐久に振ってもよかったが、水に対する繰り出しはサンダーやトドゼルガに任せればよいのでAS全振りとした。対電気で動きやすくなるかもしれないので、D方面に振るのも考えたが、そもそも用意が間に合わず急に採用されたポケモンなので配分を考えている余裕などなかった(完)
「じしん」は終盤の詰めで「メガホーン」を連打するのが嫌だったので、電気やメタグロスなどの並びに対して撃てるかもしれないと思った。
ウインディ@もくたん
167-117-109-149-100-154(VUUVVV個体)
だいもんじ めざめるパワー(氷) しんそく どくどく
・167-134ヘラクロスを『もくたん』「だいもんじ」で確定一発
・A205「じしん」を38/39で一発耐える(A205『こだわりハチマキ』「じしん」を{いかく}込みでも同様)
・無補正100族抜き
ヘラクロスに受け出すだけならボーマンダでいいが、先述のように、メタグロスを先手で一発で倒せるというのが魅力だった。あとは後ろに「めざめるパワー(氷)」サンダースがいてもある程度まとめて相手ができるというのもよかった。(サンダーに「でんじは」はおろか「ドリルくちばし」さえないため、この組み合わせは面倒だった。)
配分は、この前考えたもの(これ)でもよかったが、確実にヘラクロスを抜けるこの配分にした。Sを138まで落とした方の配分の利点は、『オボンのみ』込みでメタグロスの「コメットパンチ」に比較的後出ししやすいこと。そして無振りボーマンダを「めざめるパワー(氷)」で一発にできること。なお、今回の配分ではDにある程度割いているボーマンダでも、「だいもんじ」+「めざめるパワー(氷)」でだいたい倒せる。
技はまず最低限の火力を確保できる「だいもんじ」に貴重な先制技である「しんそく」。「めざめるパワー」はボーマンダに撃てる氷とした。[いじっぱり]なら先制できるし、偶発対面では{いかく}のおかげでタイマンで殴り合える。水タイプには手も足も出ないので「どくどく」で一矢報いることにした。これだとカビゴンにこれまた手も足も出ないが、カイリキー(orトドゼルガ)が後出しからなんとかできるのでまぁいいでしょう。
メタグロス@ラムのみ
183-182-151-103-111-115
コメットパンチ じしん かみなりパンチ だいばくはつ
・A205『こだわりハチマキ』「じしん」確定耐え
・187-151メタグロスを「じしん」2発で倒せる確率が99%程度
気付いたら補完で入ってきたメタグロス。GBAトークができる貴重なゲー研会員であるリィズさんと話していたときに、“グロスに強いグロスの配分を考えよう”と持ちかけられ、ちょうど“メタグロスと対面で殴り合う”というコンセプトで考えていたため即座に計算した。早いメタグロスと当たったときにどうしたらいいのかは、もう少し考える必要がありそう。
「かみなりパンチ」を入れていたが別にギャラドスにもエアームドにもそんなに薄くない気がしたので他の技でいいんじゃないか感がある。
トドゼルガ@カゴのみ
217-x-156-115-111-85
れいとうビーム ぜったいれいど アンコール ねむる
・ただのHB
突然採用が決まった枠その二。上の実数値は理想値のものだが、使ったのはかつて五月祭で使った厳選産。水を起点に「ぜったいれいど」を連射する恐怖の機械。
トドゼルガとラプラスは非常に似ているポケモンである。トドゼルガの利点は何と言っても「アンコール」で、カビゴンの「のろい」や遅いポケモン(サマヨールなど)の行動を制限する効果がある。「あまえる」も「のろい」に対して強いが、自分は「アンコール」の方がより強力に圧力をかけられると考えている。ラプラスの利点は「ほろびのうた」と「あやしいひかり」。「ほろびのうた」は先述の通り、「みがわり」からの展開を確実に流せる強みがある。「あやしいひかり」はカビゴンとタイマンになったときにごまかしが効くかもしれない。つまり、
トドゼルガ→カビゴンに強い
ラプラス→「みがわり」「めいそう」スイクンのような「みがわり」からの展開に強い
といった使い分けとなるだろう。ラプラスの方が耐久の数値は高くなって技も豊富なので、その辺でラプラスの優位性が生まれるかもしれない。
○選出・立ち回り
基本的には、サンダーやラプラス(トドゼルガ)で後出しの保険をかけながらとにかく殴っていく動きとなる。そのため、選出時には“このポケモンに対しては後出しで受ける動きが必要になりそうだ”のような判断をしっかりしておきたい。
別段ギミックもなく、さらに回復手段にも乏しいため、前向きに戦っていく姿勢が求められている。後手後手に回るのは危ない証。
○感想
本来使いたかった構築を完全に用意することができなかったのは不本意であったが、それで入ったトドゼルガが活躍をした試合もあったのでなんとも言えないところ。カイリキーとラプラスの役割を圧縮したのがトドゼルガなのだと見られるようになったのは収穫だと言える。
もう一つの収穫は、対メタグロスを前向きな考え方で行えたことである。メタグロスやヘラクロスのような、“受けきるのはやや難しい程度の攻撃速度”を持ったポケモンの存在がGBA対戦を面白くしていると思っているので、こいつらに対してどう付き合っていくかはこの先も考えていきたい。
前回の「きんぞくおん」サンダー構築もそうだが、自分がGBAを考えると、受けをしっかり固めるよりは、崩しの手段を詰め込んだり積極的に殴り合いを仕掛けたりといった構築になってしまう。これは多分5,6世代の対戦の感覚が残っていて、GBAのゲームスピードにまだまだ付いていけていないのが原因だと思われる。とはいえ、せっかく多くの世代に手を出しているのだから、世代間でも考え方を共有していければなと考えている。