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【ポケモン解説】対戦歴史上実績NO1!ソードシールド後に学ぶ、ストーリーで分かるカビゴンの生態と対戦歴史 「ゆっくり解説」

2020年09月06日 17:07

キャプチャ1

つづきませんって言ったのに!!


カビゴンは旧世代対戦の象徴とも言えるポケモンであり、世代間で非常に浮き沈みの激しかったポケモンでもある。
そんなカビゴンの栄枯盛衰な遍歴を見ていこう。


■初代
弱い。早速だが弱い。
初代ではS種族値が高いほど急所率が上がるという仕様になっており、
また吹雪や影分身といった運要素を先に使えるという点でもとにかく素早いポケモンが強いゲームとなっている。
そのため後手が前提となるカビゴンはその時点で大きなマイナス。
初代では強力なド忘れという技を使えはするが、結局吹雪で凍った瞬間台無しになるので、
影分身以外の積み技を悠長に使っていくのはゲーム性にマッチしていない戦い方なのである。
ちなみに、種族値システムの関係で、特攻特防ともに種族値は65。自爆は威力130。


■第2世代
文句なしの最強ポケモン。初代のケンタロスよりも、第4世代のガブリアスよりも、第6世代のメガガルーラよりも、伝説戦でのカイオーガやゼルネアスよりも、ルールにおける圧倒的な強さを誇っていたポケモンである。
ざっと挙げるだけでも、世代が変わったことで以下のような恩恵を受けた。
 ・種族値システムの変更でなぜか特防種族値が65から110に跳ね上がる
 ・急所率や回避率、吹雪の仕様変更により素早さ種族値の重要性が薄れる
 ・新技鈍いがカビゴンの種族値と相性抜群
 ・新技寝言により驚異的な粘りを実現、鈍いとの相性も良かった
 ・自爆の威力が200に上がり等倍であればほとんどの相手に一対一交換をこなせる
レベル55で使っても50で使っても申し分のない働きを見せる。自爆、鈍い、寝言のいずれかを持たせておけばしっかりとその役割をこなしてくれる。
勝ちを求める環境においては95%以上の構築に入るであろう、とんでもない強さを持ったポケモンであった。


■第3世代
強すぎたが故に逆風となる要素が追加されたものの、相変わらず最強ポケモンと言って差し支えないだろう。
こだわりハチマキによる物理超火力やメタグロス、サマヨール、浮遊ゲンガーといった対カビゴン要員の追加、瓦割りやけたぐりなどの汎用的な格闘技の追加、などは逆風であると言える。が、対カビゴン要員に対してもカウンターや地割れ、自爆、シャドーボールによって充分抗えるため、ちょっとやそっとでは崩されない。当然薄い相手に対しては鈍い眠るで全てを破壊できる。
特性というシステムが追加され、威嚇や頑丈あたりはカビゴンにとって嫌な特性であるが、当のカビゴン自身に免疫、厚い脂肪というあまりにも実用的なものが与えられているため、その点では強化されたと言える。
第3世代から追加されたダブルバトルにおいても、トップメタのラティやサンダーに強いことからこれまた人気を誇る。さらには全国ダブルが全国大会レギュレーションであった2005年の夏頃に自爆の教え技が解禁され、ただでさえ強かったカビゴンはさらなる強化を遂げる。第3世代の仕様では爆発にWダメ補正がかからないため、威力400の一致技が相手2体に飛んでいく、とんでもない技だったのだ。


■第4世代
さすがにシングルバトルでは苦しくなってくる。火力強化アイテムや高威力技が数多く追加されたため、物理特殊ともに受け切るのが困難になってしまった。それでも生半可な特殊技ではびくともしない耐久を活かして、欠伸+守るを絡めながら流し役としての活躍を見せた。
ダブルバトルでは依然として強力で、表にメタグロス、裏にカビゴン+ギャラドスを置く組み合わせは汎用性の高いスタンダードな並びであった。そしてスタンダードな構築にとどまらず、封印+爆発、腹太鼓+自己暗示といったコンボパーティにおいても重要な役割を果たす。新技トリックルームによって素早さを逆に活かすことができるようになり、特にダブルバトルではこのようにトリパで活躍したり、逆に対トリパという役割を担うようになった。Wダメ補正の仕様変更によりさすがに自爆の威力は弱体化したが、むしろカビゴン自身を活かす安定した運用で使われていた。伝説ポケモンが解禁された2010年公式大会でも、環境全体が特殊技に偏っていることもあり、鉄球持ちの90族よりさらに遅い素早さを活かして活躍した。


■第5世代
このあたりから環境から姿を消す。シングルバトルでは砂パ、雨パ、受けループのいずれにも不利を取りがちで、特段採用するメリットもないポケモンとなってしまった。ダブルバトルでも中盤以降の環境からはすっかり姿を消してしまったが、黎明期には某プレイヤーの名を冠したスタンパに採用されていたこともあった。
第5世代から追加されたトリプルバトルやローテーションバトルにおいても特に見どころはなく、カビゴンにとっては冬の時代の始まりであった。
ちなみに第5世代から夢特性というシステムが追加されたが、この時点では食いしん坊を大して活かせず、チイラの実系やイバンの実を体力半分で発動できる程度であった。


■第6世代
本格的に出番がなくなってしまった。一部の制限ルールでは活躍を見せていたものの、一般的なレギュレーションにおいてはまるで振るわない。基本的にメガガルーラを使えば事足りてしまうので、わざわざカビゴンを使う意味がない環境であった。
ダブルバトル、トリプルバトル、ローテーションバトルにおいても同様。腹太鼓+自己暗示のようなコンボを狙おうにも、メガガルーラやギルガルド、モロバレルがコンボパーティに強めで、勝ち筋を通せずあっさり負けることもしばしば。


■第7世代
フィラの実などの混乱実の仕様が変更され、特性食いしん坊との高いシナジーを発揮。リサイクルを実質再生回復のように使えるようになり、驚異的な耐久力を実現できるようになった。シングルバトルではステルスロックも絡めて欠伸を軸に流しをこなす他、鈍いでの詰ませやSに振った腹太鼓で受け構築を崩したりと、様々な役割をこなせるようになった。
そしてダブルバトルではトリックルームと合わせて、鈍いなり腹太鼓なりで軸になりうる存在に。雑にばら撒かれたサイドチェンジによってカビゴンを守れるようになったのも追い風。さらには2018年公式大会環境末期には、このように積むカビゴンが主流であったことを突いて、こだわりハチマキ+自爆での奇襲をする光景も見られた。
たった一つのアイテムの仕様変更がきっかけとなり、かつての栄光を取り戻せたと言っていいだろう。


■第8世代
混乱実の弱体化やダイマックスによる火力強化も相まって、第7世代ほどの耐久の高さはない。それでも一発では倒されにくいことを活かして、欠伸で相手のダイマックスポケモンを流すのが強力。特にトゲキッスなどの厄介な特殊アタッカーに対しては強力なストッパーとなった。
そして突如キョダイマックス個体が解禁され、攻撃しながらリサイクルするという芸当も可能に。元々ダイマックスと混乱実はそこまで相性がよくないのだが、それでも鈍いや腹太鼓から攻撃しながら回復するというのは強力な動きである。
ダブルバトルではトリックルームを使いながら動かしやすいので、キョダイマックス個体を軸に積んでいく動きを狙いやすい。そしてシングルバトルや第7世代同様に、環境が進むにつれて欠伸で流す型や自爆で崩す型も見られるようになっていった。



今度こそつづきません。

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次回はメタグロスですね!
頑張ってください!

2020年09月06日 19:26 | URL | ツチニンの使い方がわからない | 編集

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Author:1192
ゲー研(TGA)所属。最近はトリプル、GBAシングルを中心にプレイしてます。色んなルールをやってる総合勢です。

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